産学連携先:Perusahaan travel

 コロナ禍が一段落し、海外旅行への制限がかなりなくなった現在でも、バリ島を訪れる日本人観光客は非常に少ないです。一方でオーストラリア人観光客はコロナ前のおよそ7~8割まで戻っており、次に多いのが韓国人(テーマ設定当時)という状況で、日本人の少なさが際立っています。このため主に日本人観光客を主な客層としていた現地旅行会社は他の旅行会社に比べ業績の回復が遅れています。
 この活動では、なぜ日本人観光客が減ってしまったのかの原因を調査し、その上で日本人観光客を増やすための施策を提案し、自分たちでできる支援について実践します。
経済学部2年 鈴木 翔太
                        

学生活動状況報告

経済学部2年 鈴木 翔太

 本テーマの後期活動は「今減ってしまっているバリ島への日本人観光客を増やすにはどうしたらいいか」という問題点を解決するための提案をまとめました。
 夏休みの三木ゼミ海外研修で訪問したバリ島への出発前は、言語が伝わるか・食事が合うものがあるか・支払いは大丈夫か、などの不安が沢山ありました。しかし、その不安は到着後すぐに無くなりました。現地では、とても優しくフレンドリーな方が多く、私たちのカタコトの英語でも優しく対応してくださったり、日本語が通じる人も多いのでコミュニケーションがとても取りやすかったです。また、私たちはご飯も美味しく食べることが出来、決済方法もクレジットカードが使えるところも思ったより多く、とても買い物もしやすかったです。そして、何よりも観光地が多く、とても魅力的な場所だと感じました。
 これらのことから、日本人観光客を増やすには、この魅力的な観光地をもっと知ってもらうことが大切だと考えました。実際に、私たちが観光するために調べた時も、情報が少なく、魅力が伝わってきませんでした。バリ島の魅力を伝えるために、SNSや、日本でのテレビなどを通して、もっと魅力を紹介していくことが必要だと考えました。また、大阪からの直行便がないので行くのにとても時間がかかってしまい、少ししんどいと感じてしまいました。なので、これは連携先旅行社だけの力でどうにかなるものではないのですが、大阪からの直行便を一刻も早く復活させ、少しでも気軽に行けるようにする取り組みが必要だと考えました。これらの内容が達成されれば、こんなにも魅力たっぷりで人も暖かい素敵な場所のバリ島へ多くの日本人観光客が訪れるようになっていくと思いました。
 これらの内容を、ゼミ担当教員の三木先生から2024年3月16日(土)に直接連携先に報告してもらいました。

ゼミ集合写真

参加学生一覧

金城 寧々、 木村 優耀、 山中 夏妃、 小川 愛斗、 坂田 夢叶、 鈴木 翔太、 中谷 優花、 吉本 昂生、 山下 力也、 長府 政貴

連携先コメント

Perusahaan travel
Mr. Ketut Johny

 ご報告ありがとうございました。バリ島への日本人旅行客は徐々に増えているものの、まだ多かった時期に比べれば全然戻ってきていないです。バリ島の日本人担当ガイドの中には、日本人が戻ってこないので中東のお客さんなどにターゲットを変更する人も出てきています。
 皆さんが指摘する通り、直行便が今成田からしかない(しかもかなり航空券代が高い)状況は私達ではどうすることもできませんが、皆さんのこのような活動を通してバリ島の楽しさをできるだけ多くの日本人に知ってもらい、直行便が再開された時には以前のような賑わいが戻ることを心より希望しています。
(注:原文はかな文字のみで、一部文法修正含め担当教員が漢字かな混じりに変換しています)

教員コメント

経済学部 経済学科
三木 隆弘 教授

 皆さん活動お疲れ様でした。コロナの影響もあって全員がほぼ海外経験なし(あっても家族旅行でグアム、など)という状況で大変心配しましたが、連携先の皆さんのご支援もあり立派な報告内容に仕上がったと思います。連携先が外国人ということで報告書も全てひらがなで表記してもらうなど、通常とは異なる苦労もあったと思います。
 最大のネックが直行便がないことというのは、ある意味どうすることもできないのですが、逆に直行便が復活したら旅行需要が戻るよう、今後も私達及び後輩達によって、SNSをはじめ様々な形での発信を通じバリ島を応援し続けましょう。