阪南大学経済学部奨学金(2017年度) 奨学生レポート③「リーダーシップ」枠・奨学生
飯尾梨紗さん(3年)、杉山亮輔さん(3年)、日下部正大さん(3年)

 阪南大学経済学部では、「キャリアアップ」枠並びに「リーダーシップ」枠という学部独自の給付制奨学金制度(2・3・4年次生各5名、1名につき年間給付額40万円)を用意して、学生の成長をサポートしています。
 「キャリアアップ」枠は、金融・公務・国際という三つのキャリア分野を設け、学業成績が優良で主体的に進路目標の実現をめざして資格取得等に励んでいる学生に給付される奨学金です。
 「リーダーシップ」枠は、学業成績が優良で経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たした学生に給付される奨学金です。
 今回は、2017年度「リーダーシップ」枠奨学生である飯尾梨紗さん(3年)、杉山亮輔さん(3年)、日下部正大さん(3年)の活動成果を紹介します。

【委員会活動を通して】 経済学部3年生 飯尾 梨紗 さん

 この度経済学部奨学金を頂いた経済学部3年生の飯尾梨紗と申します。私は昨年度もこの奨学金を頂いており、経済的な面で助けられたおかげで勉強だけでなく学内の活動にも十分な時間を充てることができとても感謝しています。
 学内の活動として私は経済学部学生企画委員会という学生が主体となり学内イベントの企画・運営を行う委員会に所属しています。昨年度の努力の甲斐もあってか、今年度は事務局長という実質的に1番上のポジションにあたる大役を任されることになりました。活動内容としては一大イベントでいうと4月の新入生オリエンテーションや6月からのオープンキャンパス、11月の学内フリーマーケットなどのイベント企画・当日スタッフから、その他大学の広報のための活動など1年を通して活動しています。
 新入生オリエンテーションでは事前にオリエンテーション先での下見や打ち合わせを行い、当日担当の方と連絡を取り合い、同時進行で委員会が企画したイベントの準備に取り掛かりました。私個人が先頭に立ち学外の方と連絡を取り合うということが今までになく、とにかく失礼のないように心がけました。当日は2日に分けて行ったのですが、両日ともに悪天候でした。1日目は完全な雨日和で、さらにオリエンテーションで雨が降ること自体初めてらしく前例がなかったのでどれだけしっかりと準備やマニュアル作りをしていてもやはり不安で仕方ありませんでしたが、トラブルもなくスケジュール通りに進み新入生たちも楽しんでくれ、無事成功に終わることができ先生方からもお褒めいただき、とても達成感を感じることができました。
 オープンキャンパスでは私たち委員会の企画ブースがいくつか設けられており、ブースごとに班分けを行い準備に取り掛かります。私は事務局長という立場であるため班全体を把握しなければならず、そのために毎週班のリーダーを集め会議を行いどの班がどこまで作業ができているのか、今後の予定や何か不手際がないかなどなど理解しました。また人数が多いこともあり一人一人の性格や意見を尊重し全体が円滑に進むように心がけました。全日程ともに大きなトラブルもなく無事終了することができ、来場者は言わずもがなスタッフも楽しそうにしていたのがとても印象的でした。
 フリーマーケットの準備では学校での開催の許可をもらうため企画書をつくり、出展参加団体を募り、募集団体にむけての説明会を行いました。現在開催予定日まで2週間を切り、今現在も準備にとりかかっています。
 委員会での活動を通じて、勉強以外で自分を成長させてくれる経験ができ、また初めて自分がリーダーになり委員会活動を引っ張っていくにあたって、今まで見えて来なかった先輩方の苦労がわかり、また先輩方のアドバイスや支えてくれる後輩たちのありがたさを身に染みて感じることができました。

【大学生活で携わった活動】 経済学部3年生 杉山 亮輔 さん

 今回、私はリーダーシップ枠の阪南大学経済学部奨学金を頂きました。
 私は学内活動として「経済学部学生企画委員会」に所属し、学部の様々な行事や企画の運営を担っています。委員会の活動には中心のイベントの1つに新入生オリエンテーションがあります。ここで新入生同士の親睦を深めてもらいました。このオリエンテーションをきっかけに多くの新入生に委員会の役割や仕事に周知してもらっています。
 なかでも最も重要な活動の一つとして、オープンキャンパスの学生スタッフとしての活動があり、リーダーシップにふさわしい仕事をしてきました。今年度のオープンキャンパスでは展示班の副リーダーに任命され、来場者の方々の目に触れられる経済学部の「顔」となるブースの装飾を担当しました。昨年私は、展示班のリーダーだったので、今年は昨年の良かったところ、悪かったところを今年のリーダーに伝え、過去のものより良いものを作るように装飾品の製作やレイアウトの相談をし、準備期間が始まった5月から最後のオープンキャンパスがあった9月までの約4ヶ月の長丁場を委員会全員の協力も得て作り上げることができました。オープンキャンパス当日では来場者の方々のブースへの勧誘、経済学部がどんな勉強、ゼミ活動をしているかを説明している展示の説明をし、来場者の方々ならびに受験生に阪南大学と経済学部に興味を持っていただけるよう説明や会話を数多く重ねてきました。
 最後にフリーマーケットです。私は会計班に所属しております。将来絶対に関わるお金の管理に携われてきたことは大変有益でした。
 私は経済学部学生企画委員会の他に学生会連合委員会にも所属しております。学生会連合委員会では阪南大学の予算管理に携わり、部活動などに対して、特別な予算が降りるかどうかの会議をしております。4月7日には新入生歓迎イベントの「Campu§tart2017」を開催しました。新入生の皆さんにはスマートフォンアプリ使ったスタンプラリーをしてもらい、大学の各施設を周りながら、広く大学のことを知ってもらう良い機会になりました。来年から4回生になるにあったて就職活動が控えているので、まともにアルバイトに当てる時間が無くなるだろうと思い、交通費などの費用を用意できないのではないかという不安ありました。しかし今回、阪南大学経済学部奨学金を頂いたことによりその不安がかなり少なくなりました。
 経済学部学生企画委員会と学生会連合委員会に加入したことにより、将来に役立つスキルや、一緒に活動した同期や先輩、後輩といった仲間の繋がりができ、学生生活が豊かに充実したものになっていきました。今の学生生活がつまらない、大学を辞めてしまおうかと考えている学生がいるならば、ぜひとも、我々の委員会に参加することをお勧めします。

【「経済学部学生企画委員会」活動を通じて】 経済学部3年生 日下部正大 さん

 今年度、阪南大学経済学部奨学金を受給できたことにより、精力的に学内での活動に取り組むことができました。これは、以前は講義が終わるとアルバイトに行く日々が多々ありましたが、現在はアルバイトの時間の計画的削減が可能となったことが大きな要因であると考えています。また、勉学の面においても講義の予習・復習に余裕を持って行うことができました。
 私は「経済学部学生企画委員会」に所属しており、主な活動内容として大学が主催している新入生オリエンテーションやオープンキャンパスの企画・運営に携わりました。1回生の頃から所属している組織ではありますが、委員長に立候補しましたことでより一層の責任感を持ち活動に取り組みました。
 以前より挑戦しようと考えていた組織のリーダーになれたことで、一つの組織を円滑に動かしていくためには、メンバーとのコミュニケーションを図り信頼関係を築くことの重要性を改めて認識しました。そのため、行事の準備作業時には毎日のように参加し、メンバーと打ち解け合うことを心掛けていました。コミュニケーションをとっていく中で時には意見の食い違いが起きることもありますが、自分の意見をただぶつけるのではなく相手の意見を尊重する気持ちも大切であり、そのように接していくことで物事がスムーズに進むことに気付くことができました。
 また、作業に少し行き詰っているメンバーがいれば、自らが熱心に取り組む姿勢を見せることや現時点で出来上がっている部分を褒め、「次に進もう」といった前向きな声かけに徹していました。また、明るく振る舞うことを忘れないでメンバーと接していました。そうすると、自然に自ら進んで行動してくれるメンバーが増え、よりよい行事に仕上げていくことに繋がりました。このように、常に前を向いて進む気持ちを心に留めて活動に取り組むと、目的達成が可能になることを経験から学びました。
 その他、顧問の教員方と連絡を取り合う機会が増えていく中で、メールの文章や表現にご指摘をいただくことが少なからずあり、ビジネスメールの書き方を学べる非常に良い経験をさせていただきました。また、自身が悩みを抱えた時には教員やメンバーに相談することで心が晴れることもありました。今まで以上に、「経済学部学生企画委員会」の中心的な存在として携われたことで組織の成り立ちには連絡、相談がいかに重要であるのか身を持って実感することができました。
 このような貴重な経験ができたのは、経済学部奨学金を受給できたためで、改めて感謝いたします。この経験を活かして、残りの大学生活でも何事にも意欲的に活動していく所存です。