文:東 優介 写真:田原 優月葉
 
 公務員採用試験(名張市役所)に合格された経営情報学部4回生の平野莞太くんに取材させていただきました。なお平野くんは昨年の宅建合格の際も登場いただき、今回が2回目の取材となります。

担当教員注:学年等は投稿時(2024年3月)のものです。

対策講座のアドバイザーの方に面談していただけるので頼りにしていました

——:まずは名張市役所職員採用試験合格おめでとうございます。
平野: ありがとうございます。
——:いつ頃から公務員を目指されたのですか?
平野: 2022年の3月ですね。
——:宅建の勉強と並行して公務員試験も勉強されていたのでしょうか?
平野: 三回生の4月から6月は並行してやっていて、7月から10月は宅建だけを勉強していました。公務員試験の勉強は四回生の四月から本気で取り組み始めました。
——:平野くんが、公務員を目指そうと考えた理由を教えてください。
平野: 資格カウンターの方に勧められたのと、母親が公務員だったことが理由です。

ライター注1:資格講座・公務員相談カウンターとは、1号館2階、図書館入口左側にあり「資格取得や公務員採用試験についての相談、アドバイス」や「公務員採用試験の各種情報提供」などを行っている場所です。
——:公務員の中でも行政職を目指した理由を教えてください。
平野: 自分の働いているイメージができたのが市役所だったからですね。
——:平野くんが受けられた公務員試験の区分を教えて下さい。
平野: 一般事務職(上級)です。

ライター注2:名張市の一般事務職(上級)の受験資格は大学(短期大学を除く。)卒の人。
——:名張市役所を受けられた理由を教えてください。
平野:名張市に住んでいるので地元で働きたいと思ったからです。
——:名張市役所以外の公務員試験を受けられましたか?
平野:受けていないです。
——:宅建の資格を持っていることが公務員試験に役に立ちましたか?
平野:面接のときに宅建の事をアピールできたことですね。あと、勉強量でいうと宅建のほうが多かったので、公務員の勉強量に関してはあまり苦に感じなかったです。
——:民間企業も受けられましたか?
平野: 受けていないですね。
——:インターンシップは行かれましたか?
平野:三重県の津市の市役所と銀行のインターンシップに行きました。
——:インターンシップでの経験が公務員試験に活かされたことはありますか?
平野:面接での話のネタが増えたことです。
——:阪南大学の公務員試験対策講座は受講されていましたか?
平野:受講しました。
——:公務員試験対策講座を受講しようと思った理由を教えてください。
平野:公務員試験の内容や流れ、勉強法などが全く分からなかったので受けました。
——:阪南大学の公務員試験対策講座は何回生から受講されていましたか?
平野:三回生の四月ですね。
——:宅建では資格講座の直前コースのみ受けてそれまでは独学と回答されていましたが,公務員試験はずっと講座を受けられてきたのはどうしてでしょか?
平野:正直、毎回行ってたわけではなくて気が向いたときに行ってました。自分で勉強している時に講座で講師の方がおっしゃっていたことを思い出して効率よく勉強していました。
——:公務員試験対策講座を受講していて良かった点を教えてください。
平野:月に数回、公務員アドバイザーの方に公務員試験について面談していただけるのですごく頼りにしていました。
——:対策講座の予習復習はどれくらいされていましたか?
平野:あまりしていませんでした。基本的に独学でした。
——:独学されているときのモチベーションはどこからきていましたか?
平野:公務員になりたい気持ちが強かったので最後まで気を抜かずに頑張りました。

面接は、質問に対する回答の引き出しを多く持っておく

——:ここからは公務員試験の内容に関して質問します。
名張市職員採用試験の試験科目を教えてください。
平野: 一次試験は教養試験と集団面接で、二次面接が集団討論と個人面接と作文試験です。

ライター注:名張市職員試験「令和5年度職員採用説明会」
——:教養試験の出題範囲を教えてください。
平野:「社会への関心と理解」、「言語的な能力」「論理的な思考力」の三つでした。
——:教養試験の中で得意分野はありましたか?
平野:「社会への関心と理解」でした。
——:逆に苦手な分野はありましたか?
平野:「言語的な能力」ですね。英語が苦手でした(笑)。
——:苦手な分野に関してどういった対策をとられましたか?
平野:してないです(笑)。他の分野の勉強に時間を使いました。
——:面接ではどのような対策をとられましたか?
平野:キャリアセンターに10回、公務員アドバイザーの方と2,3回、津市にある公務員を目指している人を対象に作文の添削や面接の練習をしてくれる施設で3,4回ぐらいです。なので、合計で15~20回くらい入念に練習していました。
——:集団面接ではどのような質問をされましたか
平野:やりたくない仕事に対してどう乗り越えるのかとか、これまでの一番のプレッシャーなどですね。意外な質問は、名張市のマスコットキャラクターを知っているかでしたね(笑)。
——:個人面接ではどのような質問をされましたか
平野:「平野君の長所である『継続力』という強みを身に着けるために、大切なことを5つ挙げてください」や、「どういうときにストレスを感じるか」などでした。最初の質問は元気よく自己PRしてほしいって言われたので、めちゃハキハキ話しました(笑)。
——:面接を受けられる中で意識されていたことはありますか?
平野:質問に対する回答の引き出しを多く持っておくようにしました。
——:作文試験はどんな対策をされましたか?
平野:ネットにある公務員試験の作文のテーマで作文を書いて、公務員アドバイザーの方に見てもらったりしてました。練習では400字詰原稿用紙2枚で作文を書いていたのですが、本番では想定外の400字詰原稿用紙3枚で出題されたので少し焦りました(笑)。
——:作文試験ではどんな問題が出ましたか?
平野:「名張市の10年後も考え、どのような公務員が市民から求められるか。また、それに対するあなたの思い」といった内容で、90分間で三枚書きました。
——:集団討論はどんなテーマでしたか?
平野:「起業について。名張で若者定住を促進させるような新規事業をするなら何をするか。また、それは名張市にとって、どんなメリットがあるのか。」でした。
——:試験科目の中で、緊張したものはありますか?
平野:集団討論でした。集団討論は、面接や筆記のような練習することがなく、ぶっつけ本番だったのでどうしても緊張してしまいました。
——:試験に向けて日常生活の中で心がけていたことなどありますか?
平野:名張市の地域のニュースを見たり、毎日名張について知識を増やそうと心がけてました。

サッカーに比べたら、勉強は座っていればいいので楽

——:次に平野くん人についてお伺いします。 前回の取材では、平野君の出身校が東大阪大学柏原高等学校、高校時代はサッカー部に所属、大学の入試区分は指定校推薦ということでした。今回は、前回の取材で聞けなかった事柄についてお話を伺いたいと思います。
高校時代はサッカー部だったということですが、サッカーはいつからやられていましたか?
平野:小学校1年生からです。
——:高校入試の入試区分は何でしょうか? 
平野:一般入試です。
——:高校のサッカー部の部員は何人くらいでしたか?
平野:120人くらいでした。ほとんどがスポーツ推薦でした。
——:部員数が多いと思うのですが、何チームありましたか?
平野:僕の年では3チームでした。
——:平野君はどのチームに所属していましたか?
平野:上から二番目のBチームでした。
——:今もサッカーをされていますか?
平野:最近は週に2回ほど行っています。
——:サッカーをやってきたことが宅建や公務員試験の勉強に役立ちましたか?
平野:継続力を面接で言えることと、サッカーに比べたら勉強は座っていればいいので、楽だと感じるようになったことです(笑)。
——:所属ゼミを教えてください。
平野:李 兌賢(イ テヒョン)先生のゼミです。
——:卒業論文のタイトルを教えてください。
平野:「日本のマイナンバーカードに関する研究」です。
——:そのテーマにした理由は何ですか?
平野:市役所でアルバイトをしていてマイナンバーを取り扱っていたのがきっかけです。
——:卒業論文を作成するときに難しかったことはありますか?
平野:宅建や公務員試験に比べたら簡単に思えたので、特になかったですね。
——:卒業論文を通して学んだことや身についたことはありますか?
平野:マイナンバーについて詳しくなれたので、今後の公務員としての職務で必要な勉強ができたと感じています。
——:阪南大学や経営情報学部に入学してよかったことを教えてください。
平野:幅広く経営と情報を勉強できたことです。
——:最後に、公務員を目指している後輩に対してアドバイスをお願いします。
平野:勉強するときにあまり休みを作らないことですね。

取材を終えて

 宅建に続き公務員試験の合格おめでとうございます!前回の取材からも垣間見えた勤勉な姿勢が今回も結果として現れたのだと感じました。親しみやすく継続力のある平野君を尊敬しています。これからも頑張ってください。
東 優介


 公務員試験合格おめでとうございます。宅建と公務員試験を並行して勉強していたと聞き、驚きました。何事に対しても真面目に取り組む姿勢が素晴らしいと感じました。この度は取材を受けていただき、ありがとうございました。
田原 優月葉

ゼミ指導教員コメント

 平野君、おめでとうございます。
どこに行っても、応援しています!
李 兌賢

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阪南大学経営情報学部 学生広報誌「じぇむ」