国際観光学部学生広報誌「ラ・れっとる 第20号」 ヤングファッション界の最先端で可能性にかける
BEATNIXSで自分を模索
関西最大のヘアメイク&ファッションショー「BEATNIXS(ビートニクス)」をご存じでしょうか?関西の大学生・美容学生・服飾学生がチームを結成し、自由な発想力を活かして一からステージを創りあげていきます。2001年から始まり、この6月で65回目のステージとなりました。1度のイベントで1800人もの観客が集まり、すでに総動員数は10万人を超えています。最近では大学生の参加者が圧倒的に増え、美容界・服飾界のみならず、さまざまな方面に活躍する若者が育っています。「国際観光学部」と聞くと、観光業界で働く学生を育てる学部かと思われがちですが、実際には十人十色。思いもよらない業界をめざしている学生もいます。そのひとりが4回生の木下泰聡(きのしたやすあき)君です。BEATNIXSの出演者として立派に務めを果たし、自分の可能性を広げるため、日々努力を続けています。ファッション業界に興味のある方、自分探しのヒントを求めている方は、ぜひこのインタビュー記事をお読みください (大場紗耶佳)。
※この広報活動は、阪南大学給付奨学金制度によって運営しています。
先輩の一言で開けた新たな人生
大場:ファッションショーに参加するようになったきっかけは?
木下:「よかったら参加してみないか」と先輩から声をかけていただいたことがきっかけです。それまであまり話をしたことのない先輩からの誘いでしたので、迷いましたが、見学を兼ねて、ショーの練習に参加してみたのです。
大場:見学をして、参加を決意されたのですか?
木下:はい、すぐに意志が固まりました。
大場:合っていたのですね。それで、練習はどれほど?
木下:週2回です。時間はその日によって違いますが、夜中まで続くこともありました。
大場:ファッションショーに出るなんて、憧れますね。それで、実際に挑戦してみていかがでしたか?
木下:「よかったら参加してみないか」と先輩から声をかけていただいたことがきっかけです。それまであまり話をしたことのない先輩からの誘いでしたので、迷いましたが、見学を兼ねて、ショーの練習に参加してみたのです。
大場:見学をして、参加を決意されたのですか?
木下:はい、すぐに意志が固まりました。
大場:合っていたのですね。それで、練習はどれほど?
木下:週2回です。時間はその日によって違いますが、夜中まで続くこともありました。
大場:ファッションショーに出るなんて、憧れますね。それで、実際に挑戦してみていかがでしたか?
木下:舞台に立ったことも、ランウェイを歩いたこともありませんでしたので、すごく緊張しましたね。ですが、いざ人前に立ってみると、自分でも不思議なことに、高揚感を覚えました。「楽しい」という気持ちが勝り、初の出演にもかかわらず、最高の晴れ舞台となりました。
大場:それは素晴らしい。貴重な体験ですね。その後、何度か出演されたのですか?
木下:はい。次のショーでは、僕を誘ってくれた先輩の意志を引継ぐため、リーダーに立候補しました。
大場:2回目にしてリーダーですか!大変だったのでは?
木下:はい、大変でしたね。今となっては、いい思い出ですが(笑)。この業界の人間ではありませんので、人脈がなく、出演するモデルや、ヘアメイク、衣装作りを担当してくれるクリエイターを、なかなか集められず、苦労しました。
大場:そりゃそうでしょう。
木下:ショーでは、テーマや衣装、舞台構成、音楽、ヘアメイクなど全てを自分たちで一から創りあげていくのです。知り合いに片っ端から声をかけてみたのですが、最後までクリエイターが見つからなくて、結局メンバーに衣装作りを手伝ってもらいました。
大場:それは素晴らしい。貴重な体験ですね。その後、何度か出演されたのですか?
木下:はい。次のショーでは、僕を誘ってくれた先輩の意志を引継ぐため、リーダーに立候補しました。
大場:2回目にしてリーダーですか!大変だったのでは?
木下:はい、大変でしたね。今となっては、いい思い出ですが(笑)。この業界の人間ではありませんので、人脈がなく、出演するモデルや、ヘアメイク、衣装作りを担当してくれるクリエイターを、なかなか集められず、苦労しました。
大場:そりゃそうでしょう。
木下:ショーでは、テーマや衣装、舞台構成、音楽、ヘアメイクなど全てを自分たちで一から創りあげていくのです。知り合いに片っ端から声をかけてみたのですが、最後までクリエイターが見つからなくて、結局メンバーに衣装作りを手伝ってもらいました。
さらなる飛躍をめざして
大場:メンバーの全員で作りあげた感じが伝わってきますね。リーダーとしてチームを引っ張る際、何か心がけていることはありますか?
木下:そうですね。実は、もともとすごい人見知りでして、リーダーから最も遠い存在でした。ですが、引き受けた以上、「人見知りだ」なんて言っていられません。
大場:リーダーですものね。
木下:とにかく、メンバーの全員に「楽しい」「心地よい」と感じてもらいたかった。なので、積極的にコミュニケーションをとりにいこうと、意識して行動しました。
大場:それで自分が変わりました?
木下:ショーに参加すると、たくさんの人に出会えます。コミュニケーションをとる機会も増えます。人見知りの性格もずいぶん改善できました。
大場:このショーを終えたときは、どのようなお気持ちでしたか?
木下:メンバー集めにしてもそうですが、一言では語れない大変なことがたくさんありました。練習中、正直「やめてしまいたい」と思ったこともありました。ですが、諦めずにチームの仲間と練習を重ね、本番を終えたときは、達成感に満たされました。こんな自分に最後までついてきてくれたメンバーに、感謝してもしきれません。
大場:あの時、先輩の誘いに乗って大正解でしたね。ショーに関わる前と後で、木下さん自身、気持ちの変化などはありましたか?
木下:そうですね。実は、もともとすごい人見知りでして、リーダーから最も遠い存在でした。ですが、引き受けた以上、「人見知りだ」なんて言っていられません。
大場:リーダーですものね。
木下:とにかく、メンバーの全員に「楽しい」「心地よい」と感じてもらいたかった。なので、積極的にコミュニケーションをとりにいこうと、意識して行動しました。
大場:それで自分が変わりました?
木下:ショーに参加すると、たくさんの人に出会えます。コミュニケーションをとる機会も増えます。人見知りの性格もずいぶん改善できました。
大場:このショーを終えたときは、どのようなお気持ちでしたか?
木下:メンバー集めにしてもそうですが、一言では語れない大変なことがたくさんありました。練習中、正直「やめてしまいたい」と思ったこともありました。ですが、諦めずにチームの仲間と練習を重ね、本番を終えたときは、達成感に満たされました。こんな自分に最後までついてきてくれたメンバーに、感謝してもしきれません。
大場:あの時、先輩の誘いに乗って大正解でしたね。ショーに関わる前と後で、木下さん自身、気持ちの変化などはありましたか?
木下:はい、もちろんあります。人前に立って何かをすることなんて、それまでの生き方では考えられないことでした。ですが、はじめてのショーで味わった経験が人生観を変えました。同時に責任感も芽生えました。お金を払ってまで見にきてくるお客さんに中途半端なショーをお見せすることはできない、という思いです。
大場:プロの意識ですね。
木下:僕なりの付加価値をつけて、「惹きつける役者になりたい」と考えるようになりましたね。
大場:俳優ですか!そこまで考えているなんて、信じられないですね。予想もしなかった方向に話が進んでいますが、具体的なプランがあれば、お聞かせ下さい。
木下:大学を卒業したら上京して、芸能界の道を目指したいと思っています。人前に立つ楽しさを知って、俳優を目指したいと思うようになりました。デビューできるまで長い道のりになるかもしれませんし、できないかも知れません。ですが、今の僕にとっては大きな夢なのです。この気持ちを大切にして諦めずに挑戦していきたい。リスクの高い人生にはなりますが、いつか俳優として仕事をもらえるよう、頑張ります。
大場:木下君の熱意をお聞きして、夢を現実に変える強い意志を共感しました。精一杯応援しますので、頑張ってください。ありがとうございました。
大場:プロの意識ですね。
木下:僕なりの付加価値をつけて、「惹きつける役者になりたい」と考えるようになりましたね。
大場:俳優ですか!そこまで考えているなんて、信じられないですね。予想もしなかった方向に話が進んでいますが、具体的なプランがあれば、お聞かせ下さい。
木下:大学を卒業したら上京して、芸能界の道を目指したいと思っています。人前に立つ楽しさを知って、俳優を目指したいと思うようになりました。デビューできるまで長い道のりになるかもしれませんし、できないかも知れません。ですが、今の僕にとっては大きな夢なのです。この気持ちを大切にして諦めずに挑戦していきたい。リスクの高い人生にはなりますが、いつか俳優として仕事をもらえるよう、頑張ります。
大場:木下君の熱意をお聞きして、夢を現実に変える強い意志を共感しました。精一杯応援しますので、頑張ってください。ありがとうございました。
インタビュー後記
ファッションショーに出演するという、現実離れをした経験を持つ木下君。自身の経験を活き活きと話して下さいました。私はこのようなイベントに参加したことはありませんが、別の世界が一気に近づいてきました。さまざまなことに対し、真剣にチャレンジしている学生がいるのですね。興味がわけば、どんなことにも挑戦する。それが若者の特権であり、人生の選択が許される大学生活の醍醐味であることを再認識しました。4回生になった今、振り返れば長いようで短い時間です。有意義に活用しなければ、もったいない。そのことを木下君への取材を通じて実感しました。仲間たちの貴重な話をうかがえる機会をいただけたことに、改めて感謝しています。