松原ブランド研究会 第13回研究会・第Ⅳ期総会を開催しました

松原ブランド研究会目的・目標

 当研究会は、松原市および南河内における地域ブランドの創設・育成・発展に資するため、現在の地域名産品が直面している課題について、産官学に加え、広く一般の市民の皆様にも参加を呼び掛けることで、そうした課題解決へと向けた施策を練り上げるとともに、ビジネスとして成立するビジネスモデルを構築することになります。また、地元の生産物を生かした地産地消の観点から新たなブランドを創造することで、この地域の街起こしの起爆剤ともなるような人が集い語らう場としてのビジネスの立場からの場のブランド価値の創造もおこなっていくことになります。こうした過程でさまざまな意見を収集し相互に交流するとともに、地域ブランド創設へ向けた実態調査や研究、報告をおこないながら、具体的には松原ブランドという地域ブランドを立ち上げることで地域の活性化に貢献することが第一義的な目標であり、 続く段階としては松原市の名前および南河内の地域を全国区にすることを最終的な到達目標としています。

 2010年5月に立ち上げました「松原ブランド研究会」は早くも3年が経過し、4年目を迎えました。この間松原ブランド研究会としては12回の研究会等を持ち、そうした過程で、会の方向性や具体的な内容にまで踏み込んだ議論をおこなってきました。
 今回の総会では、これまでの研究会での取組み内容を振り返り、松原ブランド研究会としての成果を中心に報告するとともに、併せて今後の会の方向性および具体的な取組について提示しました。
 また、基調講演は株式会社伍魚福 代表取締役社長 山中勧氏を招いて、「地域ブランドと地元企業との関わりについて」というテーマで開催されました。

 「“神戸で一番おもしろい会社”を目指して〜経営者としての試行錯誤〜」というお話を中心に、ユーモアたっぷりにご講演いただきました。
 「珍味=(おもてなしの心がこもった)エンターテイニングフード」と位置づけ、すべてのステイクホルダーにとって「おもしろく」あろうとする同社の、数々の先進的な取り組みが紹介されました(ブログやSNSをはじめとする情報発信、単品ではなく売場そのものの提案、ファブレスメーカーであることを生かした小ロット生産や協力企業同士の結びつけ、小規模小売店への通販、ヒット商品提案制度…etc.)。
 しかし、先進的な取り組みの一方で、非常に強く感じられたのは“地のもの”への強いこだわりです。神戸市長田の名産である「いかなごの釘煮」を商品としても非常に大事にしておられるのは当然のことながら、釘煮のコンテストや文学賞を開催されることで地域の方々の嗜好や釘煮への思いをすくい取り、新たな商品開発や当事者意識の醸成につなげておられる点は大変興味深いものでした。
 最後に、我々も“情報発信の重要性”については常々口にするところですが、周囲の人たちを巻き込んで盛り上げていくために何より必要なものは、山中氏の持つような“強い思い入れ”と“自らも楽しむ姿勢”であることを再認識しました。
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