カナダ・ウィニペグから、3名の学生諸君のレポートが届きました。緊張を楽しんでいる学生たちの日常がリアルに描写されていることに、大きな成長を感じます。何よりも、「出来る」「出来ない」ではなく、「先ずはやってみる!」というトライアル&エラーへむかって、どん欲なまでのチャレンジを言葉でスケッチしてくれています。学生時代の経験として一番大切なもの。それは、「失敗を恐れないこと」だと学生諸君のレポートから体感してくださると嬉しいです。それでは、どうぞ。

カナダ/ウィニペグ留学便り

津田 恵美梨・ウィニペグ大学

慣れない生活の中で気づいたこと

 早くもカナダに来て1カ月が経とうとしています。こちらに来て最初の頃は、慣れない英語での注文に緊張をしていました。そのため、自分が注文したかった商品と微妙に違った商品を注文してしまうこともありました。ですが今では、前よりはスムーズに注文ができるようになったと思います。
 実際にカナダに来て、日本との違いを強く感じたことがあります。それは住んでいる人々が本当に多国籍なことです。日本に住んでいるときは、観光客以外で外国語を話している人を見かけることがほとんどありませんでした。しかしカナダでは、街の至るところで英語以外の言語を話している人をよく見かけます。隣の家の人が英語ではない、フランス語のような言語を使って話しているのが聞こえたり、バスの中でも中国語やスペイン語を使っている人がいたりします。
 また、スーパーマーケットなどで商品を見ると、パーッケージが英語とフランス語の両方で表記されています。これも公用語が2つある国ならではの光景で面白いなあと思いました。
 私のホストファミリーは皆、生まれ育ちがカナダだそうです。そしてホストマザーの両親もウィニペグに住んでいます。そのためホストマザーの両親の家に招待してもらったり、動物園などに連れて行ってもらったりして、ホストファミリーとも有意義な時間を過ごしています。
 私の通っているウィニペグ大学のELPは、1日にMorning ClassとAfternoon Classの2コマあります。私の所属しているクラスは少人数で、Morning Classではプレゼンテーションや、ぺアでロールプレイの発表をするなど、スピーキングをメインとした授業を行っています。Afternoon Classではリーディングをメインとした授業と、グラマーをメインとした授業を行っています。特にMorning Classでは、ほぼ毎日のように発表をしなければならないので原稿をつくったり、練習したりするのが大変です。
 また、クラスが日本人とスペイン語圏の人で構成されています。そのためスペイン語圏の国々の文化や気候などについての話が聞けて面白いです。そして簡単なスペイン語のフレーズも少し教えてもらっています。しかし、スペイン語圏の人の英語の訛りが強かったり、私の使えるボキャブラリーが乏しかったりして、コミュニケーションをとるのに少々苦戦しています。そのため、まずは授業以外でも学習に取り組み、そして積極的に人々とコミュニケーションをとって経験を積みながら、改善できるよう日々精進していきます。
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寺尾 沙綾・ウィニペグ大学

 留学生活がスタートして、今日で4週目に入りました。今回は学校の授業の様子・ホームステイ先での生活・現地で体験したことなどについて述べたいと思います。

◎授業
 学校の授業に関しては、1日の授業が朝と昼に分かれていて平日に毎日5時間ずつ授業があります。クラスメイト達は優しく、先生も素晴らしい方達ばかりで、和気あいあいとした雰囲気です。
 午前中はアカデミック4というクラスで、ライティング・リーディングを学んでいます。最近の授業内容はエッセイの書き方、文章からメインアイデアを見つけ出す方法などの学習です。授業レベルはとても高く、ついていくのが精一杯ですが一生懸命頑張っています。5月29日にテストがあったので、復習することがとても大変でした。
 午後の授業はスピーキング・リスニングを学習しています。この授業は、クラスメイトとグループを組んで与えられたテーマについて話したり、リスニングをして問題を解いたりすることが主な授業内容です。午前と比べて午後のクラスのほうがカンバセーションメインなので外国のクラスメイトと話す時間が長く、意見を交換することをとても楽しく感じています。5月末にみんなの前で1分~2分間のスピーチをするテストがあり、とても緊張しましたが無事乗り越えることが出来ました。

◎ホストマザー最高!
 次に、ホームステイ先での生活に関して述べたいと思います。ホストマザーについては、料理はとても上手で美味しく、時々マフィンを焼いてくれます。時々寿司や餃子のスープなども夜ご飯に提供してくれます。笑顔が素敵で、リビングで音楽に合わせてダンスをよく踊ったり、私の好物をたくさん買ってきてくれたりと、とても親切で面白いホストマザーです。
 また、広い部屋とふかふかのベッド・2匹のワンちゃん・二人のとても優しく面白いルームメイトなどに恵まれ、とても幸せで快適な日々を送っています。自宅は学校までバスで5分・徒歩で15分というとても交通面でも快適で、治安も良い素晴らしい地域に立地しています。来週にはホストマザーが体育の先生として勤務している高校で行われるコンサートに連れて行ってくれるので、とてもワクワクしています。

◎カナダでアジアンフード?
 最後に、現地で体験したことについて。私は留学に行くまで学校で友達が出来るか不安でしたが、現在は6人ほど仲のいい友達が出来ました。たくさん一緒にさまざまな場所に遊びに行っています。5月の日程を記しておきます。
  5月19日:韓国料理店
  5月20日:フードフェスティバル
  5月26日:ラーメン屋さん
 この3日間でもたくさんの経験をしました。韓国料理店ではちゃんぽん・ジャージャー麺・炒飯・餃子を注文しました。ちゃんぽんは日本と違いピリ辛でしたがとても食欲がそそられる味でした。ちゃんぽん以外の食べ物には黒いソースがかかっていて、ビーフシチューのような味わいでした。フードフェスティバルで食べたツナマヨのおにぎりにはパプリカとマヨネーズ、シーチキンが入っていて日本の物と違って新鮮でしたがとても美味しかったです。ラーメン屋では豚骨味噌ラーメンを注文しました。日本円で1600円ほどしたため、少し高い値段でした。あまり味噌の味はせず、食べたことの無い味でしたが本当に美味しく、感動しました。
 みんなとても仲が良く、今週末にはグループ内の一人の女の子のお家でバースデーパーティーを行う予定です。来月末には10日間の長期休みがあるので、トロントに旅行へ行く計画を立てています。
 留学に来る前は不安で胸が一杯でしたが、現在とても充実した日々を送ることが出来ています。勉強面では分からないこともあり、海外の人と話すことはまだまだ難しく聞き取れないことが多いですが、頑張ります。

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稲岡 愛夏・ウィニペグ大学

◎授業について
 私が所属しているクラスでは、基本的にグループワークやペアワークで行われています。午前中のクラスでは、週に4回のプレゼンテーションと文法の授業が少し、あとはほとんどペアワークです。午後の授業では、自分で問題を解いたあとグループになって話し合うという作業が多くあります。問題や文法自体は、あまり難易度は高くなく、高校までに習う英語を理解していれば簡単です。
 リーディングの内容やいくつかの語彙がわからないことがありますが、先生がしっかりと教えてくれるのであまり問題はありません。生徒間の雰囲気がすごく良く、毎日楽しく通学しています。宿題は正直すごく多いです。週4回のプレゼン制作、オンラインでの20個ほどの問題、ライティングが2つ、1・2ページほどの問題など、毎週同じような量で次々と出されます。

◎学校について
 授業と授業の間の休み時間は曜日によって変わりますが、最低でも1時間ありみんなで昼食をとります。私はカフェテリアで友人と食べていますが、そこには留学生ではない現地の大学生も使用しているので、さまざまな人に会うことができます。ちなみに、授業中に昼食をとっている学生もいます。日本のように飲食やスマートフォン、席の移動、お手洗いなどに対して強いルールはありません。
 金曜日のアクティビティーは無料で参加することができます。この1ヶ月では、街の探索やプラネタリウム、ミュージアム、博物館、バスケやヨガなどがありました。毎週異なる内容であり、クラスメイト以外の人と関わる良い機会なので毎週楽しく参加しています。

◎ホームステイについて
 ホームステイ先では、現在私を含めた3人の留学生とホストファミリーの家族で共同生活をしています。3人とも母国語が違うため英語で話す機会がさらに増えていると感じます。この家では毎週金曜日にピザを1人1枚用意してくださり、映画を観ることができます。もちろん英語で観て、リアクションも英語なので勉強面では学べない英語に触れることもできています。さらにホストファミリーの娘の友達や親戚が多く訪れるので、同じような日々を過ごさず、飽きずに毎日過ごせています。
 夕食ではカナダの伝統料理や、留学生の出身国の料理など、この1ヶ月同じ料理が出て来ないほど様々な料理を用意してくれます。どれもすごく美味しく、夕食の時間もみんなで会話しながら、という感じで食に対しての心配は一切ありません。朝食。・昼食は各自で用意しますが、留学生たち用の冷蔵庫にたくさん食材を入れてくれているので買い出しへ行くことなく簡単に作ることができています。

○週末について
 ウィニペグではあまり目立った娯楽施設はありませんが、公園やショッピングモールはあります。ですがアウトレットモールや映画館、IKEA 、コストコなどがあり友達と過ごすことができる場所は多くあります。また、イベントが本当に多く開催されており毎週のように屋台やイベントスペースが準備されており誰でも簡単に参加することができます。
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淡野 めぐみ・ウィニペグ大学

 カナダへ留学にきて約1ヶ月が経ちました。最初は慣れない環境で戸惑うことも多くありましたが、今は友達もたくさんできて、学校生活にも慣れてきました。
 授業は午前と午後に分かれていて、午前の授業は約3時間、午後の授業は約2時間あります。午前中のクラスは毎日同じで、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を学んでいます。午後のクラスは午前とは異なり、月曜日と水曜日は会話と発音のクラス、火曜日と木曜日はリスニングとスピーキングのクラスで勉強をしています。どのクラスでもグループワークをすることが多いため、それぞれの学生が自分の意見とそう考える理由を具体的に話し合います。自分が他の学生と同じ意見を持っていたとしても、どの部分に同意しているのか、なぜ自分はそう思うのかなどを考え全員が発言をするように努力しています。
 また、全てのクラスでほぼ毎日課題が出されます。課題の内容は様々で、例えば文章を読んで単語を埋めるものや音源を聞いて問題を解くもの、トピックが与えられてそれについてのスピーチを録音して提出するものなどがあります。課題が多くて大変ですが、分からないことはすぐに先生や友達に聞きに行って解決するようにしています。クラスの雰囲気は明るく、先生も毎日元気で面白い冗談などを言いながら授業を進めてくれるので楽しく勉強することができています。
 金曜日の午後はFriday ActivityというプログラムをELPスタッフが用意してくれていて、毎週マーケットや美術館などの施設に行ったり、ヨガやバスケットボールなどのスポーツをしたりして学生同士の交流を深めています。
 学校のない土曜日と日曜日は、課題をしたり友達やホストファミリーと遊びに行ったりしています。ウィニペグには大きなショッピングモールやアウトレット、動物園や美術館など休日に楽しめる施設が多くあり、ほとんどの施設はバスで行くことができます。
 私は同じ家に韓国人のダブルプレイスメントがいるので、放課後や休日はよく2人で散歩に行ったりカフェに行って、家族や趣味の話、お互いの国の文化や習慣についての話などをして楽しんでいます。留学に関する悩みや不安など同じ留学生として理解し合える部分も多いので、お互いに相談したり話し合うこともよくあります。
 私は阪南大学で韓国語と中国語のクラスをそれぞれ約2年間履修していたので、カナダの同じ大学にいる韓国人や中国人の友達とたくさん話すように心がけています。みんな知っている単語や簡単な文章を話すだけでもとても喜んでくれて、新しい単語や正しい文の作り方などを教えてくれます。いろいろな言語が混じって頭が忙しいですが、英語を使ってほかの言語を学ぶことができるとは思っていなかったので、とても良い経験ができているなと感じています。
 何か一つでも話題になるものがあると会話を続けることができるので、その分英語を使って会話をする機会が増えます。留学に行く時は、英語が上手くなりたいという大雑把な目標だけを持っていくのではなく、英語を使って何を学び、何を得て帰ってきたいかを具体的にしてから行くことで、より多くのものを学べるのではないかと思います。
 残り約2ヶ月半になりましたが、悔いの残らないように様々なことに挑戦していきたいと思います。

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