阪南大学新世紀ルネサンス!新たな情熱を吹き込む!
   阪南大学の新たなブランド価値の創造に向けて!

歴史を受け継ぎ、新世紀ルネサンスへ

2024.4.1

 本学園は、昭和14(1939)年に小林菊治郎先生と奥田政三先生が創立者となり、大阪鉄道株式会社(現在の近畿日本鉄道株式会社)社長佐竹三吾氏の協力により大鉄工学校が創立されたことに起源があります。戦争の足音が近づく当時の世相の中、教職にあった小林菊次郎先生が書物の一節「足下を掘れ、そこに泉が湧かん」に触れた際に突然「私立学校」の文字がひらめき、ここに本学園の前身である私立大鉄工学校誕生につながることになります。したがって、本年令和6(2024)年は、学園創立85周年の記念すべき年となります。
そして、明年(令和7年:2025年)、阪南大学は創立60周年を迎えます。大学としては昭和40(1965)年1月に大学設置認可を受け、建学の精神「すすんで世界に雄飛していくに足る 有能有為な人材、真の国際商業人の育成」を旗印に同年4月に阪南大学商学部商学科が開学し、小林菊治郎先生が総長となり、田中稲穂先生が初代学長に就任されました。その後、昭和47(1972)年経済学部経済学科開設、平成8(1996)年商学部商学科を流通学部流通学科に、商学部経営情報学科を経営情報学部経営情報学科に改組転換し、翌平成9(1997)年国際コミュニケーション学部文化コミュニケーション学科・国際観光学科開設、平成12(2000)阪南大学大学院修士課程(企業情報研究科企業情報専攻)を開設するに至りました。平成16(2004)年阪南大学国際コミュニケーション学部文化コミュニケーション学科は学科名を国際コミュニケーション学科に名称変更し、平成22(2010)年国際観光学部国際観光学科が開設されました。ここに5学部5学科1研究科体制が確立されることになりました。
平成23(2011)年には「阪南大学は、自由と清新の気風のもと、チャレンジ精神旺盛な意欲ある学生を育て、幅広い教養を持つ国際的なビジネスパーソンとして成長させることを使命」とするミッションステートメント(大学の使命)と、めざす大学像として、
「阪南大学は、『学生成長率ナンバーワンの大学』をめざします」
「阪南大学は、“face to face”の教育を大切にします」
「阪南大学は、学生一人一人をどこまでも応援します」
「阪南大学は、就職に強い大学をめざします」
「阪南大学は、知の資財を活かして地域社会と国際社会に貢献します」
が作成されました。
 そして、本年令和6(2024)年4月流通学部・経営情報学部・国際コミュニケーション学部・国際観光学部が改組転換され、それぞれ経営学部経営学科・総合情報学部総合情報学科・国際学部国際コミュニケーション学科・国際学部国際観光学科として、既設の経済学部経済学科と大学院企業情報研究科とともに新たなブランド価値再創造を目指し、阪南大学の未来に向かって歩むことになりました。

新たな情熱とブランド価値の創造に向けて

 現在の大学を取り巻く社会環境は少子高齢社会の下で非常に厳しい状況にあります。しかし、「就職に強い大学!阪南大学!ゼミ活動が半端ない大学!阪南大学!」をキャッチフレーズに主体的に活動できる人材の育成を目指し、社会人として求められる教養教育、AI・データサイエンス教育、キャリア教育、各学部・学科の特長を意識した専門教育・ゼミ活動の充実は不変です。私たちはこの目標に向かって邁進します。
 学部学科においてユニークな取り組みの一例を示すと、総合情報学部総合情報学科が力を入れている「eスポーツ大会」はゲームをスポーツ競技として昇華するものであり、協力する企業の参加も得ながら、新たな教育に取り入れていきます。経営学部経営学科ではハローウィーンの時期にセブンパーク天美でアパレル企業と連携したファッションショーの開催や「まつばらマルシェ」を通して松原市と提携しながら、地域社会の活性化につながっています。国際学部国際コミュニケーション学科の阪南大学模擬国連では経済学部の協力も得て、会議ロールプレイング形式でアカデミック・トピックについて議論します。経済学部経済学科では地元河内天美商店街の空き店舗を利用した取組みや地域の祭りに協力するなど貢献しています。国際学部国際観光学科ではこれまで開運まつばら六社参りの最初の創案から企画、松原こども探検隊の創設など子どもから大人までを巻き込む価値を創造しています。

 本学の体育会クラブの特長はメジャースポーツと言われる野球・サッカー・バスケットボールに加え、トランポリン競技において廣田遥氏の前人未踏の全日本トランポリン競技選手権大会10連覇とオリンピック2大会出場を果たし、西谷岳文氏が本学在学中に長野オリンピック スピードスケート ショートトラックで金メダルを獲得したように、いわゆるグローバルニッチ戦略(国内競技人口は少ないかもしれないが世界にはオリンピック種目として注目される種目に積極的に取り組むこと)を結果として採用してきたことは非常にすばらしいことだと思います。それが現在のトランポリン部とスピードスケート部のDNAとして引き継がれていることについて、阪南大学在学生にとっても卒業生にとっても誇りにしてよいと考えます。そこには長年に亘り選手を育成・指導されてきた本学トランポリン部岩下由利子監督とスピードスケート部杉尾憲一監督の手腕の秀逸さがあります。他にもウェイトトレーニング部はパワーリフティング競技において好成績を収めています。

 地域社会貢献の立場から言えば、文化会クラブでは毎年さまざまな場所で季節に応じて現役学生と卒業生が一体となって演奏を披露している吹奏楽部と、同様に少人数でさまざまな内外の依頼に応じて活躍している体育会クラブ チアリーディング部の存在は本学の知名度向上に貢献しています。また、スポーツマネジメント部は学内においては松原市内の子どもたち対象の忍者教室・スポーツ教室、南大阪最大級の地産地消フェスティバル「まつばらマルシェ」でフィンランド生まれのモルック競技に触れる会を開催するなどスポーツイベントの企画・運営に尽力しています。
 今後期待できる文化会クラブとしてはダンス部があります。現在数多くの部員が所属しており、令和6(2024)年1月の自主公演会で800名規模の会場でもほぼ座席が埋まるなど、ストリートダンスのヒップホップダンスに代表されるブレイキング、ロッキング、ポッピング、クランピングといったスタイルは阪南大学の新たな一面を見せることになるでしょう!
 以上見てきたように、私たち教職員は学生と手を携えて地域のみなさまや関係のみなさまとともに「阪南大学新世紀ルネサンス!新たな情熱を吹き込む!阪南大学の新たなブランド価値の創造に向けて!」しっかりと取り組んでまいる所存です!


「高校生のみなさん!阪南大学と共に創りましょう!
       未来へ向けて揺るぎない自己の確立を!」 

 「新入生のみなさん!ようこそ阪南大学へ!
   自分自身の可能性を信じ、新たな挑戦を!」

 「在学生のみなさん!変化に恐れず、
   自分自身の拠り所となる価値を創造し、それをブランド化しよう!」


阪南大学
平山 弘