カナダ、ニュージーランド、韓国での派遣留学瀬生活を送っている6名からの報告になります。
留学生活をスタートさせた学生、まもなく留学生活を終了し帰国へ向けてその締めくくりをしている学生、慣れない環境の中で試行錯誤しながら健闘して姿と成長している姿が感じられる報告となっています。

カナダ留学便り

大村 小春・ウィニペグ大学

①カナダに到着して感じたこと
 カナダに行く前、謎の自信に満ち溢れていました。空港で家族や友達と別れ、初の一人旅で好奇心と期待を背に飛行機に乗りました。羽田に到着し、国際線の搭乗ゲートに行った際、もう日本の方は居なくて、既に海外にいるようでした。約13時間の飛行で席の真ん中だったため、身動きがほとんど取れなくて疲れ果てていました。機内食は2回出たのですがスチュワーデスの英語を話すスピードがはやくて聞き取れなかったです。こんな簡単な会話すら聞き取れない自分がこれから約4ヶ月やっていけるのか少し不安になりました。
 カナダに到着し、初めに感じたことは外が真冬並みに寒かったことです。夏だから半袖と薄い長袖しか持っていなかったのですごく寒かったです。5月出発の方はダウンを持っていくのをお勧めします。私は現地で調達しました。空港ではホームステイ先のマザーが紙に私の名前を書いて待っていてくれていました。キャリーケースとボストンバッグを預けていたのですが、ボストンバッグがいくら待っても出てこないという緊急事態が発生しました。ですが、ホストマザーが空港会社に問い合わせをしてくれて2日程で届きました。私のマザーはすごく優しくて、コストコや友達と遊びに行く際車で送ってくれたりしてくれます。ほぼ毎日一緒に「いただきます」「ごちそうさまでした」を一緒にしています。一匹わんちゃんがいて、たまに一緒に散歩して近所の方とお話しています。

②現地での生活
 到着して1週間は食欲がなくて、友達ができるか英語の授業はついていけるのか不安だらけでした。ルームメイトも居なくて部屋で日本の友達と電話ばかりしていました。ですが、2週間目でやっと食欲がでてきて、学校に行くのも楽しみになってきました。
 授業は朝のクラスと夕方のクラスで別れています。朝は5人で、発表やディスカッションが多いです。反対に夕方のクラスは発表とかはなく、クラス内でいろんな人と会話したり、発音の練習をしています。日本人が6割で分からないところは助け合っています。
 毎週金曜日はアクティビティーがあり、美術館やプラネタリウムなどに行きます。カナダの文化や歴史を学ぶいい機会なので毎週参加しています。週に1~2回ほどスポーツする機会もあります。
 週末はホームステイ先のマザーと買い物や近所の方とカフェに行ったり、学校の子とイベントに行ったり、充実しています。もう既に日本食が恋しいです。

ニュージーランド留学便り

櫛山 茜・オタゴ大学

 ニュージーランドに来てから三か月半が経ちました。留学生活も残り約二週間をきりました。日に日に寒さが厳しくなっており、本格的に冬が近づいています。

①学校
 新学期の始まりと共にクラスメイトが増えとても多国籍になりました。休憩時間には自国の言葉を教えあったり、一緒にご飯を食べに行ったりするなどとても楽しく過ごしています。
 二ターム目からは午後の授業が変わり、現在はリスニングやスピーキング、ディスカッションを中心に学んでいます。六人というとても少人数なクラスであるため、自分の意見や考えを発言する機会が多く設けられています。その中で、文化の違いや物事に対する考え方・価値観の違いを感じることが多々あり、新しい発見をすることが多く新鮮で面白いです。
 また、キャンパスの移動に伴い、以前と比べ、より多くの現地の学生と同じキャンパスの中で学んでいます。そのため、先日は卒業式の前日際が行われており、マオリの伝統衣装や踊り、歌を見るなど様々な光景を目にすることが増えました。

②英語力
 英語力に関しては、リスニング力とリーディング力の成長をとても感じます。頭の中で翻訳することがかなり減り、英語を英語で捉えられるようになりました。また、発音や表現の違いに驚いていた三か月前に比べてニュージーランド英語にもだいぶ慣れてきました。イギリス英語と似ている部分も多いですが、ニュージーランド特有の表現もたくさんあり様々な表現を学べてとても面白いです。スピーキングに関しては始めに比べると成長を感じますが、まだまだ努力が必要です。会話をするのに困ることは減りました。しかし、ディスカッションなどの難しい会話になるとボキャブラリー不足を感じます。そのため、最近はテーマを一つ決め、友人とディスカッションをしながら下校しています。

③旅行
 二週間の休暇期間を使いクライストチャーチへ旅行に行きました。その際に訪れた教会で日本が大好きな方と出会いました。その方は旅行経験が豊富で、日本での思い出だけでなく他の国での思い出を写真と共にたくさん話してくださいました。その中で、旅を通して色々な経験をすることの大切さを感じました。様々な所へ行き、現地の方と交流し、たくさん挑戦をしてみよう、と刺激をもらえた出会いでした。

 日本では難しいような交流や体験を毎日しています。あと二週間で帰国できるという嬉しさと同時に、
くの別れもあり寂しさも感じます。お世話になった方々に感謝をしっかり伝えて、帰国したいです。

韓国留学便り

庵原 菜月・東国大学

 韓国に留学をして3カ月が過ぎました。韓国の生活は少しずつ慣れてきて一人で行動することも多くなりました。3カ月の間に沢山友達が出来て、とても楽しい日々を送っているので日本に帰国したくない気持ちでいっぱいです。

語学堂のテスト
 4月の中旬に中間テストがありました。読む,聞く,書く,話すという4つのテストが3日間あり、そのテストの前の日にグループでPPTを作り発表がありました。グループ発表では、4人メンバーだったのですが私以外が中国人でした。漢江を発表することになり漢江に行きましたが私以外中国人な為、中国語が飛び交っていました。翻訳機を使ってくれることもありましたが、グループのチャットの際も中国語でメッセージが送られてくることがあったのでとても疲れました。何とか、無事に発表は終わったので安心しました。テストの一週間前に復習課題のプリントを渡されます。そのプリントの中からほとんどテストに出てきたので復習課題と教科書を勉強しておけば点数をとれます。しかし、話すテストは、2日間あります。1日目は、授業中に習った文法を使用して質疑応答をします。2日目は、お題にそって自分の考えを1分~1分30秒の間に答えます。復習課題の中から問題が出たのですが、復習課題では5問あり実際テストでは、1問だけ出るので前もってすべて記憶しておくことがとても大変でした。一緒に来た友達と問題をだし合ったりしてテスト勉強をしました。

韓国での生活
 一人で初めてミュージカルを見に行きました。「マリーアントワネット」というミュージカルを見に行きました。マリーアントワネットというミュージカルが好きで日本でも見に行ったことがあるのですが、韓国で公演していたので見に行きました。日本でも一人でミュージカルを見に行ったことがなく緊張しましたがとても感動しました。韓国の方の歌い方や演技が日本と比較すると全然違うのでとても感動しました。
 韓国では、4月の下旬からとても暑い日が続いたのですが、エアコンが使えなくてとても暑かったです。14時~16時が暑い時間だったので、カフェに滞在していることが多かったです。とても暑かったので、ダイソーでミニ扇風機を購入しました。
 サークルで仲良くなった韓国人のお友達と夜ご飯を食べに行きました。友達は日本語学科なので、日本語が理解できる為、日本語と韓国語を混ぜながら話していました。チェジュ島出身の友達がいたので、チェジュ島の話を聞いたり、日本の音楽の話やアニメの話などで盛り上がりました。ずっと話をしていて気づけば8時間ほど話していました。
 もうすぐ、学祭があるので楽しみたいと思います。あと留学生活も3カ月しかない為、沢山の思い出を作りたいです。

笠井 彩音・東国大学

 韓国に来てから約3ヶ月が経ちました。時間が経つのが本当に早く感じます。
 4月12日に文化体験プログラムがあり語学堂のクラスみんなでチマチョゴリを着て景福宮に行きました。旅行では着ることのないので貴重な経験をできたなと思います。
そのあとは語学堂のメンバー6人でカフェに行っていろんな話をして写真も撮ってカラオケに行きとても楽しく1日を過ごしました。この日を境に授業の休み時間もたくさん話すようになり、おかげで普段の授業もとても楽しく受けています。
 4月の中旬、5月の下旬には4日間にかけて中間テストがありました。発表、聞く、書く、読む、4つのテストがありその中でも発表がPPTを作り3分から5分程度の文章を暗記して発表しなければいけなくてとても大変でした。ですが無事終えることができ、点数も良かったので満足しています。
 5月28日から30日の3日間で学祭がありました。その期間は試験が被っていたため試験が終わった最終日にステージを見に行きました。そのステージは20時頃から始まり23時頃に終わりました。その日はNew jeans,PSY박명수が登場して本当にライブに行ったような感覚で楽しく見ることが出来ました。日本の学祭とは全く違う雰囲気で新鮮でした。
 5月31日に語学堂の授業が終わりました。その日は授業内で韓国のゲームをしたりみんなでたくさん写真を撮ったり、ここまで一緒に授業を受けてきた友達と別れるのはすごく寂しかったです。
 学校以外では、留学前からずっと行きたかった韓国の映画館に行きました。日本と同じ感じでしたが唯一の違いは映画が終わってエンディングが流れると帰っていく人が多かったです、日本では最後までいるのが普通と思っていたので、そこで文化の違いを感じました。その他には市場で食べ歩きをしたり、かわいいカフェに行ってみたり、韓国料理で初めてのものに挑戦してみたり、韓国に来てから一番充実した1か月だったなと思います。ですが気温が安定しなくてテストの日に体調を崩してしまったので、もっと体調管理をしっかりしようと思いました。
 6月16日まで休暇がありチェジュ島に行く予定と日本から友達が来てくれるのでそこでたくさん思い出を作りたいと思います。
 韓国に来て3ヶ月経ち、韓国語は伸びてきていると感じますがまだまだなので後悔のないよう残りの約3ヶ月過ごしたいと思います。

大西 桃夏・大邱大学

 大邱での留学が始まってから3か月が経ち、4か月目がスタートしました。5月中旬に春学期終え1週間の学期休みを過ごし、無事に進級して新しいクラスが始まりました。ここに来てから約3か月間で外国人と出会いましたが、新たに出会った友達もたくさん増え、充実した留学生活を過ごしています。
 4月に入って、大邱大学の日本語日本学科の生徒会の方から、日本語日本学科の在学生と日本人留学生の交流サークルがあるという紹介を受けました。初めは正直、日本語を勉強している、ある程度話せる、日本語で話したい、という韓国人と私たち日本人留学生が交流といっても、やはり、日本語ばかりになってしまうと思い、惹かれませんでしたが、韓国人と関わる機会が増えることに間違いない、日本に興味のある在学生とのコミュニケーションの中で、新たに気づかされ得られるものも少なくないと思い、2つ目のサークルに入ることにしました。活動が始まり、日本語での会話0は避けられませんでしたが、日本語と韓国語の表現の違いについて話したり、知らない単語が出てきて新たに知ったり、文化の違いや、日本のどんなところに興味があるのか、流行しているものは何かなど、ネットではなく、リアルな意見を聞くことができた良い機会となりました。
 ダンスサークルでは、リーダーがしたいと思った曲名と募集人数を告知し、自分が参加したいと思った曲があれば、そのリーダーに立候補の連絡をして、練習活動に進むという活動形式だったため、4月中にはダンス未経験という言い訳もあってなかなか立候補できず、参加できないままでした。しかし、このままでは何もできずに終わってしまうと思い、突如かかった追加募集の告知に飛び込み、練習に参加することになりました。その曲は、2週間後に公演を控えるチームだったため、必死になって取り組みました。短い時間でしたが、メンバーのみんなが何度も何度も一緒に繰り返して練習してくれて、サポートしてくれたおかげでみんなと無事にステージをやり遂げることができました。初めてのこの経験が私にとって非常に貴重なものとなりました。
 新しいクラスでは、メンバーが15人で、ベトナム人5割、モンゴル人4割、日本人、中国人という割合の構成でした。授業開始1週間以内は、級変更によるメンバーの移動があり、日本人は私だけでしたが、新しく1人増え、クラスに日本人が2人になりました。前のクラスの構成よりも少なく、韓国語を必然的に話す機会が多くなると思い、嬉しかったです。前のクラスから同じメンバーは誰一人としておらず心細かったですが、新たな出会いが増えたとポジティブに捉え、スタートを切りました。新しいクラスの内容は、単語量が格段に増えて難しいとたくさんの先生に聞かされるので、予習復習を欠かさず残り限られた時間を自分のものにできるように取り組んでいきたいと思います。
 留学生活は、残すところ2か月を切りました。思い返せばすごく濃い時間を過ごしてきましたが、時間が本当に早く、帰りたくないという感情が大きくなるばかりです。7月中旬にTOPIKを受けてから帰ることにしたので、良い結果を残せるようにラストスパートに向けて有意義に過ごしたいと思います。

龍神 エリカ・大邱大学

1. 授業
私のクラスでは、週明けに復習として1つの文法につき1人がランダムで先生に指名されて、その文法についてクラスメイトに説明する時間を設けられるため、学習した全ての文法をしっかり理解する必要がありました。しかしこの授業スタイルのおかげで何となくではなく、疑問点が無くなるまで深く文法を理解しないといけないという危機感を持ちながら学習に励むことができました。中間試験は語彙・読み・会話、期末試験には語彙・読み・書き・聞きテストがありました。無事通過点をもらえたので、3級から4級クラスに進級しました。一生懸命頑張ったおかげか、正規1次成績優秀奨学生に選抜され、奨学証書と奨学金をいただきました。3級のクラスメイトとは一緒に出掛けたり食事をしたりするくらい親しい仲になれたので、クラスが離れてしまうのは寂しかったです。
新学期になり、新クラスでの授業がつい最近始まりましたが、まだ慣れず未だに前のクラスの雰囲気が恋しくなる時が多々あります。それでも少しずつ、軽い世間話をできる友達が増えてきて日々ワクワクしています。

2. 生活
教科書代や、洗濯代、交通カードのチャージ代、外国人登録証の発行代、資格試験の受験代等を全て現金で払う必要があったので、前もって現金を多めに持ってきてよかったと感じました。外国人登録証が発行されないと韓国の口座のチェックカードを作ることができないのに、発行されるまで2か月ほど待たなければならずとても不便でした。
できるだけ節約しても、必要不可欠な支出が多すぎるため、1日1食の生活に変わりつつあり、健康面も精神面も不安定さを感じます。
留学前に想像していた以上に韓国で日本人の友達が増え、日本語を話す機会が多くなってしまった反面、慣れない土地での生活によるストレスをお互いに発散し合い相談し合える関係を築けたことはとても良かったと感じました。日本で20歳の誕生日を迎えられないことに対して若干のストレスと寂しさを感じていましたが、日本人の友達が誕生日サプライズをしてくれたり、同じクラスの友達が花束やプレゼントをくれたりと、幸せな誕生日を過ごすことができました。

3. 悩み
韓国に来てから約3カ月が経ちましたが、この期間だけで何度も寮の部屋の排水口が詰まるなど、寮の設備の質の悪さに対して不便に感じる事が多くありました。その度に市販の薬を買って使用したり、寮の管理人に修理してもらうよう頼んだりとしているけど、週に何度も続くとなると残りの留学期間をこの環境で過ごすのは難しいと感じました。

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