2017年度国際インターンシップ(オーストラリアクラス)報告会を実施しました
今年度は9名の学生が、現地で約5週間にわたり、語学研修および各企業等での実習を経験しました。
学生達は各自パワーポイントで作成したスライドを用いてプレゼンテーションを行い、文化や風土が異なる異国での経験や、勉強になったこと、失敗したこと、これからの課題等を整理し英語と日本語とでそれぞれ発表しました。
2017年度国際インターンシップ参加者一覧
学生氏名 | 学部 | 研修先 | 業種 |
---|---|---|---|
田中 芙実 | 国際コミュニケーション学部 | Ace Tennis Academy Broadbeach |
クインズランド州警察主催スポーツアカデミーアシスタント |
水谷 比奈 | 国際コミュニケーション学部 | MBA Lawyers Varsity Lakes |
弁護士事務所 事務 |
新留 由来 | 国際観光学部 | St Francis Xavier Primary School |
日本語講師補佐 |
中埜 彩子 | 国際観光学部 | Surfing Services Australia Currumbin |
オーストラリア政府サーフライフセイリング組織 サーフィンレッスン補佐その他 |
伊藤 大樹 | 国際観光学部 | Mark3gifts Suefers Paradise |
免税店販売員 |
VO DONG ANH |
国際観光学部 | Ramada Hotel Ballina Ballina |
ホテル業務 |
國見 健人 | 国際観光学部 | Surfing Services Australia Currumbin |
オーストラリア政府サーフライフセイリング組織 サーフィンレッスン補佐その他 |
林垣 雄太 | 国際観光学部 | Chisholm Catholic College Logan |
日本語講師補佐 |
三木 俊治 | 国際観光学部 | Breakwave Site Office Southport |
不動産販売業事務補佐 |
講評
(授業担当者)経営情報学部教授 伊田昌弘
今年度は9名の学生が阪南大学から南半球のオーストラリアに渡った。彼らが渡豪した8月は、オーストラリアでは冬に当たる。しかし、以下の学生の文面にもあるように、オージーたちは冬でも平気でサーフィンをする。
「文化の違い」といえばそれまでだが、学生たちはまずそこに驚く。
「言語や文化の違い」、特に「日本との働き方の違い」を体感し、今後の人生に活かす、というのがこの海外インターンシップ・プログラムの狙いであるなら、今年度も間違いなく、その目標を達成したと考えている。参加学生の全員に「ご苦労様。よく頑張りましたね。」と、心から伝えたいと思う。
9名の学生たちは、職種もさまざまなものから自主的に選び、体験もそれぞれに異なるが、皆、異口同音に「参加して良かった」と口をそろえる。「英語をもっと勉強したい」「人ともっと触れたい」「仕事をもっと理解したい」。学生時代にこのような体験に基づいた感想を持てること、それこそが、このプログラムの価値といえる。
これを読んだ人たちに、阪南大学の魅力的な「国際インターンシップ(オーストラリアクラス)」に是非、参加してほしいと願っている。
国際コミュニケーション学部 3年生 田中 芙実
そしてオフィスワーク以外にも私がテニスをしていた経験もあり、週に2回テニススクールのアシスタントもさせて頂きました。5歳児の生徒にはラケットの振り方の指導などをし、小学校高学年の生徒とは一緒に試合などもしました。子供たちの服装の自由さや、親もボール拾いに参加しているなど日本とは異なる雰囲気を感じました。
またホームステイ先ではサッカー観戦、海、動物園など様々なところに連れて行って頂き、食事も味噌汁やお寿司を出して頂きました。また会話の中で難しい英語を簡単な英語に変えてくれたり、私の考えながらゆっくり話す英語でも理解してくれたホストファミリーにはとても感謝しています。
5週間オーストラリアで過ごしてみて、自分の意思を相手に伝えることの難しさを感じました。最初は慣れない環境の中で英語も聞き取れないところも多く、孤独も感じました。しかしホームステイ先では「なるべくリビングで話しをする」仕事の休憩中は「ランチを一緒に食べる」など小さいことから毎日目標を決め日記を書きました。そうすることで今までにないぐらい充実し、成長できた日々を過ごすことができました。
また英語以外にも親切にしてくれる人のありがたみを感じ、普段の生活の親や友達に感謝する大切さに改めて気付きました。これからもオーストラリアで感じた気持ちを忘れずに過ごしていきたいです。
国際コミュニケーション学部 3年生 水谷 比奈
リズモアでの語学研修は5日間という短い間でしたが、他の学生とも仲良くなり海外の大学生の様子なども見れてすごく充実した日々でした。リズモアは山に囲まれていて、カンガルーやワラビー、コアラなども街に溶け込んでいました。朝は鳥のさえずりで起き、散歩していると木の上で寝ているコアラや道路を横断してるアヒルの親子など日本では絶対に見かけない光景を毎日見れて幸せでした。
私はMBA法律事務所で4週間インターンシップをしました。エマ弁護士の秘書として主に契約書・診断書・履歴書などを日本語から英語に翻訳していました。1週間ほど経ってから翻訳以外の仕事もさせていただくようになりました。顧客の案件を調べたり、費用ごとに書類を制作したり、オーストラリアの法律に関わるコラムの作成などをして実際に記事に載していただいたりしました。会社のスタッフも常に声をかけてくれて、歓迎会もしてくれました。誕生日を迎えたスタッフがいればケーキを買ってみんなで祝うという会社の雰囲気がとても好きでした。4週間という期間は、働き始める前は長く感じ不安でいっぱいでしたが、働き始めると会社の雰囲気と明るいスタッフといる毎日がすごく充実しもっと働きたいと思えました。最後の出勤の日には、送迎会としてワインパーティーを開いてくださり最後まで幸せな環境でした。
私はインターンシップを通して、改めて人との繋がりの大切さを感じました。法律事務所で働くことに対して語学力の面ですごく不安を抱えていた私に常に分かりやすく翻訳する案件を教えてくれたスタッフや、語学や生活をサポートしてくれたホストファミリーにはすごく助けられました。私が翻訳した契約書をみた上司から感謝のメールをいただいた時は本当に嬉しくて抱えていた不安が自信につながりました。オーストラリアでの研修を終えてもずっと繋がっていたいと思える人たちに出会え、オーストラリアで働くという機会を与えてくださった方全てに感謝しています。これからもどんな環境でも人との関わりを大切にし、また発信していく人になっていきたいです。オーストラリアでインターンシップを経験でき本当に良かったです。ありがとうございました。
国際観光学部 3年生 新留 由来
1か月半という期間のうち、初めの1週間は語学学校に通いました。主にグループワークやクラスメイト全員で立って行う授業が多く、座学が少なかったため、沢山のことを覚えることが出来ました。
2週目からは、私は語学学校のあったLisomoreから海側にあるBalinaへ移動し、ST Francis Xavier Primary Schoolで、幼稚園から小学生までの、日本語教師のアシスタントをさせていただきました。主な仕事としては、正しい日本語の発音や文字の書き順を教える、日本語が苦手な学生に個別で対応しわかりやすく説明する、生徒からの疑問に答える、その他は授業で使う材料を作ったり、次のクラスの授業ノートを机にセットしたりなど、授業の下準備を行っていました。先ほど述べた疑問に関しては、生徒だけでなく、日本語を教えている先生からもありました。先生はオーストラリア人で、日本へ留学していたのが何年も前だったので、現在の日本語はどんな感じなのか、この使い方は合っているのかといった質問をたくさんいただきました。
日本語の授業が行われていない日は、授業の見学をさせていただいていました。初めはどんな授業を行っているのかを見るだけだったのですが、気が付けば、少しふざけがちな子を見て欲しい、勉強が苦手な子に個別で教えてあげてほしい、本の音読をしている生徒に正しい単語の読み方を教えてあげてほしいなど、沢山の仕事をさせていただきました。その間にも沢山の生徒が「おはようございます」と日本語で挨拶してくれたり、「ありがとう」と日本語でお礼を言ってくれて、日本語に興味があるのがすごく伝わりました。最終日の最後の授業では、花束と、生徒の名前が書かれたメッセージカード、オーストラリアのレシピ本をくださりました。また、最後の1週間、授業の変更などで生徒全員にお別れを伝えることが出来なかったのですが、話しかけてくれる生徒が多く、帰る日を伝えると「行ってほしくない」と強く抱きしめてくれる子もいて、泣きそうになったことを覚えています。
このインターンシップを通して、英語で物事を説明し、理解してもらうことの難しさ、また、理解してくれた時の喜び、日本との文化の違いからなるオーストラリアの学生の積極性を知ることが出来ました。働く面では、本当に仕事をしているのかと疑問に思うほど、全員が楽しそうに行っており、ストレスを感じている人は誰もいなかったように思います。働き方が国をまたげばこんなにも違うのかと強く印象づきました。
インターンシップを終えて、数えきれないほどの素敵な体験ができ、沢山の自分の強みを作り出せました。今後、就職活動や社会人になってから、沢山の悩み事や試練があると思うので、それらを活かして自分らしく頑張っていきたいと思います。
国際観光学部 3年生 中埜 彩子
国際観光学部 3年生 伊藤 大樹
私は、オーストラリアのサーファーズパラダイスの中心にあるMAK3という免税店の販売員として4週間勤務させていただきました。日本人の方がオーナーをしており、オーストラリアの文化や習慣を教えていただき、とても勉強になりました。主な業務内容は接客、清掃が主な業務内容でした。MAK3には一日で世界中の人々が訪れてきます。一度に色々な国の方と話す機会は今後経験できるかわからないので、いい経験になりました。
オーストラリアインターンシップを終えて、私は行動力がさらにつき、販売員として働くことで将来海外で仕事をするという選択肢が増えました。人生の選択肢を増やすことがインターンシップ前の目標があったのでいい経験になりました。慣れない環境での生活は苦労したことの方が多かったのですが、今後に必ずいきてくると感じ日々生活していました。この一か月の間に色々なところに行きました。オーストラリアに来て日本とは全然働き方が違うなと感じました。定時になれば仕事が残っていようが帰宅というスタイルが自分にとってとてもいい風に感じました。海外で働きたいと思い始めたのはそこからでした。オーストラリアは本当に自然があり、常に楽しい生活を送れていました。このインターンシップを終えて、人生の選択肢が増え新しい日本人の友達にもたくさん巡り会えました。その出会いと選択肢が増えたことは自分にとっての財産になりました。
国際観光学部 3年生 VO DONG ANH
大学に入ってからも英語をもっと勉強したいなという気持ちがどんどん増えて来て、海外留学に行きたいでしたが、大学に入ってから2年目に行かなければならないなので、大学の授業も単位も心配してやはり行かないにしました。
インターンシップをしていた時、すぐ受けました。短い間に海外で留学もでき、就職活動もでき、私にとって自分が探したいものは目の前に出てくるみたいです。
初めて、いろいろな心配がありましたが、友達も先生たちも一緒に行ってくれてすごく安心しました。1軒目のホームステイは大学の友達と一緒に生活しました。不安もなく、楽しく暮らしました。初めのホームステイは都会から離れて静かな自宅でした。パパとママと娘が一緒に暮らしました。食事はほとんど洋食でした。
初めの1週間は大学で英語を並びました。1週間だけでしたが、先生たちからいろいろなことを教えてくれました。言葉、文法だけではなく、日常会話や方言まで教えてくれました。授業も楽しくやってくれました。ベトナムも日本も違う教える方でしたが、すぐ慣れて来て楽しかったです。
2軒目のホームステイはおばあちゃんだけと二人で生活しました。バリナ海から歩いて10分かかるという近さの家で暮らしました。おばあちゃんはすごく新鮮やナチュラルなものが大好きなので、自分は家で野菜を作ったり、鳥を飼ったりします。肉や不健康な食べ物は一切なく、魚やサラダ、果物ばっかりの食事でした。おばあちゃんはとても厳しい人なので、家にもいろいろなルールがありました。最初は大変でしたが、だんだん慣れてきました。オーストラリアは水が高いので、無駄に使わないようにすごく注意されました。いろいろな不満のところもありましたが、代わりに毎晩英語を教えてくれました。私は間違った英語がすぐ直してくれて、私が覚えるまで厳しくチェックしました。1ヶ月に一緒に住んでいたがいろいろな記念があって別れた時すごく泣きました。厳しい人でしたが、私のために自分は肉が嫌なのに作ってくれて、夜は海に連れて行ってくれて、私は風に引いた時おかゆも薬も買いに行ってくれて本当に心が優しい人でした。
インターンシップのところは自慢なホテルのカフェで働きました。内容は日本と一緒のことをやるが、やり方だけは違います。向こうのサービスはおもてなしではなく、友達みたいのように楽しく「今日なにするの」などを聞いたりして、一緒に笑って働きました。
カフェの場所の大きさは日本なら5〜7人ぐらい募集するが、向こうは2〜3人しか働きませんでした。忙しいは忙しいでしたが、コーヒーの作り方や接客態度、言葉遣い、ホテルマネージメントまで教えてくれて本当にそこで働いて良かったと思います。
教えてくれたメンバーも最高に優しかったです。簡単な英語を話してくれて、別れた時も泣いてくれて、今までも連絡を取るので感動しました。私は動きも遅い人なのに、一回も怒らなく、いつも笑ってくれて、それですごく助かりました。安心の気持ちもありました。
1ヶ月だけでしたが、いろいろな記念があって、私は絶対いつでも忘れません。大変なこともたくさんありましたが、その大変の代わりにどこでもいい人もいることがわかりました。その人たちから信用されたことは頑張ってやって行きます。それだけでなく、自分の夢もきちんとわかって、どんな大変なことがあっても頑張っていきたいと思います。あと、英語ももっと勉強したいと思います。
国際観光学部 3年生 國見 健人
その後4週間はCurrumbin Beachで活動しているSurfing Service Australiaという政府が管理しているサーフィンスクールでインターンシップを行いました。主に、子供たちのサーフィンレッスンのサポートや、大人の個人レッスンのサポートをしていました。元々サーフィンが好きな私からすれば、日本にはない環境でサーフィンを学べる子供たちを羨ましく思いました。一人一人生徒と真剣に向き合い、子供たちの意見を否定しないコーチの姿は尊敬できて、私もこのような社会人になりたいと思いました。サーフィン大国であるオーストラリアのサーフィンスクールでインターンシップをすることができ、とてもいい経験になりました。
休日はオーストラリアのサーフポイントを巡り、サーフィンを楽しみました。オーストラリアに来たからには野生のコアラと野生のカンガルーを見たいと思い、Coombabah国立公園に探しに行きました。ジャングルの中を二時間歩いて野生のカンガルーと出会えた時は感動しました。このような体験からオーストラリアの素晴らしい自然を肌で感じることができました。
またサーファーズパラダイスのビーチで行われた植樹ボランティアにも参加してきました。ビーチに植物を植えたり、水を与えたり、ビーチの環境を整えるボランティア活動でした。そのようなボランティア活動には大人だけでなく、子供たちも参加しており、オーストラリア国民がビーチへの関心度が高いことが分かりました。
今回のオーストラリア生活を終えて、一言でいうと「生きている」と思える時間でした。それは今まで訪れたことのない土地で、新しい自分に毎日出会えることが出来るからです。とても充実した時間を過ごしていたからこそ思えることだと思います。まさに私のモットーである「Go where you feel most alive」を実現できました。
また英語をもっと勉強する必要があると思いました。そこまで英語を話すことが出来ないのに、こんなにも楽しいオーストラリア生活を送ることが出来ました。英語をもっと上手く話すことが出来れば、今回以上に良い経験をすることが出来たと思います。またオーストラリアで生活することで、自分の意見や意思をストレートに相手に伝えることが出来るようになりました。これからも自分の意思をしっかり持ち、それを行動にうつせる人間になっていきます。
自分の思うままに海外に行き、成長して帰ってくる。これ以上の幸せはないと思います。
皆さんも自分が最も生きていると感じる環境に行ってみてはどうですか?
国際観光学部 3年生 林垣 雄太
最初の一週間はリズモアという町にあるサザンクロス大学で語学学校に入り英語の勉強をしました。日本人や他国の学生も在籍しており授業の中でコミュニケーションをとることが多く楽しく学ぶことができ、一週間という短い間でしたが充実した生活でした。
インターンシップをおこなった場所は、中高一貫のカトリック学校のChisholmCatholicCollegeです。7年生(中学1年生)から12年生(高校3年生)までが在籍しており、日本と同じ週5日1限から6限まで授業があります。日本と違う点は、中学生から選択授業であること、毎時間休み時間がないなど異なった点も多くありました。ここで私が任せていただいた仕事は日本語教師アシスタントです。選択授業とはいえ多くの生徒が日本語を選択してくれていて日本に対する興味の強さに驚きました。
授業内容としては、中学生はひらがなやカタカナ、単語など基礎的なことでしたが高校の高学年までなると日常会話や飲食店の接客など真剣に取り組んでいてとてもレベルが高いと感じました。生徒たちはとてもフレンドリーで授業中や授業外でも自分の所に寄って来てくれたり日本のことについて質問攻めされたり、楽しく過ごすことができました。各クラスの最後の授業の時に毎回「まだ帰ってほしくない」「ずっといてほしい」「また帰ってきて」など声を掛けてくれて本当に嬉しくて、もうこれで終わりなんだと思うと共にこの学校に来てインターンシップができこの生徒たちに会うことができ心から良かったと感じました。
このインターンシップを通して、待つのではなく自ら行動し、自分の意見、意思を相手に伝えることの大切さを学びました。そしてなによりもっと英語の力を伸ばさなければいけないと実感しました。やはり曖昧のままでは本当に自分が思っていることが伝わらなかったり、違う意味でとらえられたりすることがあるのでもっと英語力を伸ばささなければいけないと思いました。
オーストラリアでの約1カ月半は自分の人生の中で最も濃い日々であり、たくさんの素敵な出会いがありました。この経験を今後の就職活動、その先に生かしていきたいです。
国際観光学部 3年生 三木 俊治