活動の目的及び取り組む課題

 大阪キタとミナミの商業都市開発競争の中にあって、商業と生活、現在と歴史、伝統とモダンが混在する船場地区に対して、阪南大学経営情報学部山内ゼミでは学生達のアイデアと中小企業の若手経営者たちとの共同研究を通じて、新たな船場文化を創造・発信することによって大阪船場地区の活性化を図る。
 特に、今年度は宇治森徳と新しいコンセプトのお茶の共同開発に取り組んでいることから、船場まつりでも彼らが開発したお茶の提供と新しいコンセプトの飲み方提案等を通じて、お茶の普及と船場エリアの活性化に取り組みたいと考える。
また、マーケティングを専門とし、ホスピタリティを中心に学ぶ山内ゼミにあって、6月下旬に実施する東京ディズニーリゾート研修で学んだことの実践の場として船場まつりがある。
 こうした一連の活動を通じて、学生達に期待しているのは、人は社会に出れば世間の常識や慣習等に捉われてしまう傾向にあるのに対して、そうした世間の常識や慣習等から比較的自由である彼らの持つ既存の常識・慣習に捉われない発想と実行力であり、それらによって伝統に対する新しい概念を創造することができると確信している。そして、そうした学生たちによるポストモダンとも言える新しい概念を創造するプロセスと、若手経営者のサポートによって発信する仕組みを、地域活性化のビジネスモデルとして作り上げたいと考える。

活動内容

事前学習となる東京ディズニーリゾートでのディズニーアカデミー研修
・アカデミー参加にあたって、ゼミ生は東京ディズニーリゾートに関する事前学習を実施し、各自が研究対象に関する研究テーマを決定した。
・アカデミーでは、ディズニーが提供するホスピタリティを中心に座学とフィールドワークによって学びを深めた。
・アカデミーでの基礎的な学習後、各自の研究テーマに関する調査を実施した。

船場まつり参加
・東京ディズニーリゾート研修で学んだことに基づいて、船場まつりでは来場者に対するお茶のおもてなしを実施した。
まさに、生きたトレーニングとなった。

代表学生の感想

 山内ゼミでは、2回生の時にユニバーサル・スタジオ・ジャパンでフィールドワークを実施し、3回生の時に東京ディズニー・リゾートでフィールドワークを実施します。日本を代表するこの2tのテーマパークでのフィールドわーくでは「おもてなし」「ホスピタリティ」について学びます。そして、学んだおもてなしとホスピタリティを船場まつりのお茶のおもてなしで、来場されたお客様に対して実践します。一人ひとりのお客様にどう対応するか、どうしたら喜んでもらえるのか、常に考えさせられる活動でした。
 また、今年は自分たちが企画・製造したお茶を販売することもありましたが、思っていた以上に売れなくて余計に大変だったと思います。

経営情報学部 4年 渡辺 未来

参加学生一覧

青木 美樺、池側 はるか、石倉 雅隆、井上 由貴、今井 詩都、川東 樹矢、北清 千裕、木村 智貴、國澤 和眞、阪田 愛、泰中 達也、高井 優、伊達 雅典、徳永 圭佑、峯 徹、宮西 智亜紀、村田 百合、燃脇 千寛、森下 智矢、芳井 里沙、芳本 祐暉、渡辺 未來、石田 梨紗、猪上 和貴、井上 茉奈、浦野 雅史、小野 良太、笠井 翔太、金本 眞、鎌田 理紗子、川口 颯、木村 公大、日下 龍磨、河本 奈都未、貞中 紅輝、柴山 瑞生、竹腰 竜也、田嶋 佑祐、田邉 拓登、辻 亜里香、永橋 緩一、濱田 琢斗、原 早也佳、日吉 明日香、村岡 梨花、板野 莉梨亜、入江 憲、鵜飼 昭都、小川 夏奈、川崎 凌、木原 美鈴、小池 真優理、塩尻 一輝、下岡 瑞、SUN SHENGXUE、竹内 信忠、竹本 瑞希、手林 葵、寺本 晴香、永尾 雄太郎、平井 聖也、藤川 勇人、舛元 拓豊、町 良祐、三浦 瑞城、柳田 竜馬、山崎 祐斗、山田 彩里、横尾 正樹

連携団体担当者からのコメント

株式会社宇治森徳 副社長 重田 博司氏

 お茶の開発では、日本茶の世界ではタブーと考えられている2つのこと、➀お茶に香りを付ける ?お茶に味を付ける、に挑戦してくれました。結果的には、学生の皆さんは販売面で苦労することとなりましたが、弊社の社内では学生さん達のアイデア・行動が刺激になって新しい風が吹くようになりました。今後ともこうした取り組みを続けさせていただきたいと考えています。

教員のコメント

経営情報学部 山内 孝幸 教授

 山内ゼミでは、一貫して”おもてなし”について学び、実践してきました。それは、6月の東京ディズニーアカデミー研修で日本一のホスピタリティを学び、その学びを様々なイベント等において実践してきました。
 その実践の中で学生たちは、人に話しかける時、人の話を聴く時、お茶を点てる時、などの様々なシーンの中で相互に東京ディズニーアカデミー研修で習ったことを基本に、より良いおもてなしを目指して取り組んでいました。
 それは、船場まつりにおいて来場者の方々からかけていいただいた声や笑顔が表しています。
 約1年間の長期間にわたる取り組みでしたが、イベントごとに成長する姿を見ることができました。

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