観光振興による地域活性化を目指して「福井県芦原市あわら温泉地域の活性化」に向けて、阪南大学国際観光学部の2つのゼミ学生がゼミ担当教員指導の下、それぞれの専門性に基づいた観点から、取り組むというこれまでにない新たな産学官連携事業の試みです。具体的には、李ゼミは、サービスマネジメントの視点から温泉地域にある宿泊施設等ホスピタリティ事業に対して改善点の提案を行いました。芦原温泉における大型旅館を対象にオンライントラベルエージェントである楽天トラベルの口コミサイトを調べ、幾つかの旅館のサービスについての比較分析を行いました。そして、現地芦原温泉でのフィールドワークにおいて、宿泊顧客に対するアンケート調査を実施しました。口コミサイトの比較分析結果とアンケート調査の分析により、旅館での宿泊顧客が満足するサービスや不満なサービスについて明らかにし、顧客が求めるサービスについて提案を行いました。
一方、小林ゼミでは、地域サイドの意向を踏まえ、「訪問者=学生」の視点を交えながら観光素材等を再発掘し、地域の魅力をテーマ性のある旅行プランに仕立て企画商品として提案しました。具体的には、①都会に住む若年層をターゲットにした「運気アップツアー〜新しい運気を呼び込む〜」金運、恋愛運等7つの運気に関連のある地域に体験を交え訪れる②シニア層をターゲットにした「オトナの秋学旅行〜自然と体験と食欲の秋INあわら〜」自然、体験、歴史、文化をキーワードに秋のあわらを舞台に訪れ、体験し学ぶというシニアの新たな秋学旅行の提案③関西地域の若年層をターゲットにした「良縁巡りの旅〜Happy Life〜」幸福度ランキング全国1位である福井県において様々な縁を結び幸福になる旅、以上3つの作品を提案しました。活動は、以下の行程で行いました。
① ㈱阪急交通社、福井県芦原市芦原温泉観光協会等の産学官連携プロジェクト説明会の実施
② 芦原温泉地域活性化に向けた産学官連携プロジェクトの各ゼミの役割分担の確認
③ 各ゼミ指導教員の専門性を活かした視点からの芦原温泉地域の現状と課題の分析
④ 複数回の現地調査の実施
⑤ それぞれのゼミ活動のまとめ、報告書等の作成
⑥ 芦原市温泉協会、観光協会、㈱阪急交通社を交えての最終報告会の実施(2017年2月16日実施済み)