歴史的な勝利を振り返る

初戦は九州第4代表・日本経済大学との対戦。前半に先制点を許したものの、すぐに同点に追いつき、その後は連続得点で3-1の勝利を収めました。勢いをつける勝利で、チームの士気も高まりました。また、3点すべての得点は2年の金本選手、初戦からハットトリックを決め、存在感を放ちました。

2回戦では、関西選手権で敗れた京都産業大学との再戦が待っていました。

前半に先制するも、1-3と劣勢の状況に。しかし、後半残り15分で怒涛の3得点を挙げ、4-3の大逆転勝利を収めました。この試合は、チームの結束力を象徴する一戦となりました。

今季3度目の対戦で、過去の雪辱を果たす形で勝利を収めたことが、選手たちの自信を一気に加速させ、まさに決勝までの「スイッチ」が入った一戦となりました。この試合をきっかけに、チームは最後まで勢いを止めることなく突き進んでいきました。

全国の舞台で多くの実績を誇る関東屈指の強豪・明治大学との準々決勝。選手たちは、全国でも名高いチームと戦えることを試合前から楽しみにしており、臆することなく、相手をリスペクトしつつ試合に挑みました。公式戦では初めての対戦となったこの歴史的な試合、前半の立ち上がりに先制点を奪い、その後は終始試合をコントロール。守備陣も集中力を切らさず無失点で抑え、後半には追加点を決め、2-0で勝利を収めました。攻守ともに強豪大学と互角に戦うことができ、阪南大学のサッカーを証明する試合ともなりました。

準決勝では、関東第3代表・東京国際大学と対戦。東京国際大学とは、2017年度冬の全国大会(インカレ)で対戦し、2-3で敗戦していた相手でした。準決勝ということもあり、選手たちのプレーには若干の硬さがみられました。
また、得点がオフサイド判定により、取り消されたり、シュートがポストやバーを叩くシーンもあり、先制点が奪えない状況が続きました。そんな中でも粘り強く戦い、後半71分にドリブル突破から、後半に4年の三好選手が待望の先制点を挙げました。これが決勝点となり、1-0で勝利し、決勝進出を決めました。


決勝戦では北信越第1代表の新潟医療福祉大学と対戦。試合開始わずか17秒で失点するも、すぐに3分で同点に追いつきました。その後は一進一退の攻防が続き、前半を1-1で終了。後半は相手ペースとなりピンチもありましたが、ゴールを許さず粘り強く戦い抜きました。そして、終了間際の90分+4分、3年櫻井選手のフリーキックからの3年金子選手劇的な逆転ゴールで2-1の勝利を収め、感動的な形で日本一に輝きました。 試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、会場には大歓声が響き渡り、選手たちは喜びを爆発させました。

監督、主将からのご挨拶

阪南大学サッカー部主将:野瀬翔也

まず初めに多方面からご支援していただき、そしてご声援をいただき、ありがとうございました。皆様のサポートのおかげで私たち阪南大学体育会サッカー部は、総理大臣杯で11大会ぶり3度目の優勝をすることができました。 約2週間という岩手県での長期的な滞在ではありましたが、何も不自由なく快適な生活を送ることができたのも大学のサポートのおかげであり、感謝の気持ちでいっぱいです。 まず一つ優勝することができましたが、まだ関西学生サッカーリーグとインカレが残っています。その二つも優勝して、目標である三冠目指して戦っていきたいと思います。引き続き、幣部へのご支援、そしてご声援の程よろしくお願いします。

阪南大学サッカー部監督:朴成基

初めに、この大会を通じて応援し続けてくださったすべての皆様に、心から感謝申し上げます。ファンの皆様、OBの皆様、そして日頃から支えていただいている関係者の方々のおかげで、選手たちは最後まで全力を尽くすことができました。また、学生生活を支えてくださった学校関係者や家族の皆様にも、深く感謝いたします。

今回の歴史的勝利を振り返ると、総理大臣杯出場を懸けて挑んだ大阪体育大学との関西選手権5・6位決定戦での勝利が、チームに勢いを与え、私たちの優勝への物語が始まりました。

その後、リーグ戦で3連勝、公式戦では8連勝を記録し、選手たちは成功体験を積み重ね、自信を深めていきました。全国大会という舞台では、どの対戦相手も強豪であり、決して簡単な戦いではありませんでしたが、運も味方し、ピッチに立つ選手だけでなく、ベンチメンバー、サッカー部全員、そして大学全体で一丸となって試合に臨み、みんなで戦い抜いた大会でした。

優勝の熱が冷めやらぬ中、私たちはすでにインカレや後期リーグに向けた新たな挑戦をスタートさせています。この優勝はあくまで一つの通過点とし、さらに高いレベルを目指し、これからも挑戦を続けてまいります。引き続き、本学サッカー部へのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。