片渕ゼミでは、2013年8月7〜9日に「東京調査旅行」を実施しました。片渕ゼミは経営学のゼミです。これまでも包装・パッケージ製作会社、発条(バネ)メーカーなどの企業の調査を実施してきました。今回は、大阪の大学生のファッションと東京の大学生のファッションはどのように違うかについて、マーケットリサーチの手法をもちいて、慶應義塾大学・青山学院大学・東京大学で調査を行う予定を立てました。時間の都合上、慶應義塾大学のみとなりましたが、渋谷・原宿を歩き、東京の街・ショップ・ファッションについて一定程度の知識と経験をえることができたようです。
 また日本の政治の中心でもある東京にいくということで、国会議事堂を見学しました。またゼミでは恒例となっている企業調査としては、日産自動車追浜工場(神奈川県横須賀市)を見学・調査しました。以上3つの調査・見学の記録を学生たちがレポートします。(片淵卓志)

※この学生教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。

大学調査報告

西山修平

 今回,私たち片渕ゼミは東京旅行の際,慶応義塾大学のキャンパス調査に行きました。慶応義塾大学の三田キャンパスは都営浅草線の三田駅から徒歩8分のところにあります。当日,慶應義塾大学につくとまず驚いたのは校舎の外見です。外見は木が生い茂っていて、建物は想像していたより古っぽく見えました。そして中に入るとあまり人がいませんでした。それもそのはず,僕たちが慶應義塾大学に行ったのは夏休みの最中でした。中に入るとまず坂があり,そこを上ると右側には大きなグラウンドがあり,左手には銅像がありました。僕たちは下調べも何もせず慶應義塾大学に行ったので、右も左もわからず状態でした。
 すると前からラグビー部らしい,体がしっかりした集団が歩いてきたので,恐る恐るその人に慶應義塾大学のことを聞きました。するとその人たちは,とても丁寧に慶應義塾大学のことを説明してくれました。そのあと,さっき見つけた銅像の前で記念撮影をしました。
記念撮影ののち,売店らしき建物があったのでそこに立ち寄りました。そこでは、慶應義塾大学オリジナル・グッズなどが売られていました。そのグッズを私はほしかったのですが,結構な値段でした。そこでは飲み物や軽い軽食などを買いました。
 次に本館のような大きな建物の中に入りました。その建物の中はとても近代的で,大学の中とは思えませんでした。そこまでが慶應義塾大学の調査です。
 今回慶應義塾大学に行ってわかったことはあまりありませんでしたが、普通の大学とは違うただならぬオーラを感じました。次回行くときは,休みの時ではなくバリバリ大学生が勉強しているときに行ってみたいです。
 この東京旅行で印象に残っていることは、渋谷、原宿、など現在の日本のファッションをけん引する場所に行けたことです。この中でも特に印象に残っているのは、竹下通りです。まず竹下通りに着いて思ったことは、若者がたくさんいるということです。そして竹下通りに入るとまずクレープ屋がありました。そのまま歩いていると気になるのが,黒人の体の大きな男性が声をかけてくることです。その黒人の男性の話を断りきれず聞いていると,友達がそれは無視していいものだと教えてくれました。彼らの顔は今でも忘れません。竹下通りにはさまざまな服屋さんがあり,とても新鮮でした。
 それと同時に、いま若者の間で流行している服はどういうものなのかもわかりました。最後にこの東京旅行を通じて東京にある様々な所からいろいろな刺激をもらい,東京の魅力に触れることができてほんとに良かったと思いました。

西川翔貴

 今回,私は片渕ゼミで課外学習のため2泊3日東京に行きました。そして青山学院大学、慶応義塾大学、東京大学の3大学のキャンパス調査をしに行きました。時間の都合などがあり青山学院大学、東京大学は外からキャンパスを見ることしかできませんでしたが,慶應義塾大学のキャンパスは訪問でき、少し調査ができたと思います。私が慶應義塾大学のキャンパスに訪れ一番初めに感じたことは、すごく広いということです。大きい校舎もいくつかあり、慶應義塾大学がどれほど大きいかがわかりました。また、サークル活動中の学生に道をたずねると、嫌な顔一つせず丁寧でわかりやすい説明をしてくれました。おかげで案内どおり行き着くことができました。慶應義塾大学の学生の心も広いことがわかりました。
 あいにく夏休みだったため,学生はあまりいませんでした。説明会もなかったこともあり、調査という調査はあまりできませんでした。今回慶應義塾大学のキャンパス調査をしてあまり得るものはありませんでしたが,私は行くことに意味があると思っているので,私の中ではいい刺激になったのかなと少し思います。次は学生がいるときに大学に行けたらいいなと思っています。
 また原宿・渋谷の各ショップの調査をしました。まず渋谷のスクランブル交差点には驚きました。私は初めて見たのですが,あの交差点を渡っている人の数はものすごいと思います。さすが東京の一言です。とりあえず人の多さに驚きました。次に,渋谷駅から少し行くと表参道ヒルズがあります。ここは渋谷と一気に雰囲気が変わります。なぜなら高級ブランド店がずらり! シャネル、グッチ、ドルガバ、ルイ・ヴィトンなどがありセレブ感があふれていました。
 最後に原宿の竹下通りに行きました。ここは表参道ヒルズとはまたまた雰囲気が一変して若者が多く集まっていました。若者の服屋が多く,大阪でいう難波にあるアメリカ村に似た感じでした。今回渋谷・原宿の各ショップの調査をしてみて思ったことは,大阪とあまり変わらないということでした。
 また大阪にある店は東京にもあって、東京にある店は大阪にもある。このことからわかるように、大阪や東京で店を出している店はだいたい成功するような予感がするということがわかりました。だからお店を開きたいと思ったら,大阪か東京だと思います。しかし簡単ではないことは確かだと思います。

谷口大和

 夏休みの初め,私たち片渕ゼミは東京調査旅行に行きました。朝に新大阪駅に集合し、新幹線で東京へ向かいました。私は久しぶりに新幹線に乗ったのですが、約3時間で東京に着き新幹線の凄さに驚きました。
 東京調査旅行1日目の予定はまず3大学の見学でした。その3大学とは東京大学、慶應義塾大学、青山学院大学でした。時間の都合などにより慶應義塾大学だけを見学することになりました。誰もが知っている有名大学であり,私のイメージとしては,お金もちが行くような大学というイメージがありました。
 そして、慶應義塾大学に着き,キャンパスの前まで行きました。しかし慶應義塾大学も夏休みということで,人はほとんどいませんでした。残念ながら慶應生はあまり見かけませんでしたが、クラブ活動の学生などには会いました。キャンパスの中に入り少し歩いていると,やはり広いなと感じました。
 キャンパスの中に車が何台も停まっていました。私の家の近くには近畿大学があり、何度か行ったことがありますが,同じくらい広いと感じました。広いから良い大学ということにはなりませんが,大学と実感できるところでした。最後に慶應義塾大学の中にあるコンビニに行きました。ここで私はとても驚きました。なぜかというとコンビニに慶應義塾大学のグッズがたくさん置いてあったからです。他にも制服や体操服、プロテインなどがたくさん売っていました。阪南大学には絶対にない商品がたくさんありました。
 ここで分かったことは,やはり歴史ある伝統校であり、慶應という「ブランド力」の凄さでした。誰もが知っている大学であるということに納得しました。
 大学見学はここで終わり,次は渋谷、原宿という東京での人気のスポットに行きました。私は春に友達と東京に来たため,初めてのような驚きはありませんでしたが,相変わらず人が多いなと思いました。2回目の渋谷ということになり,改めて思ったことは東京も大阪もさほど変わらないということです。渋谷にあるほとんどのブランドなども難波や梅田にありますし、東京も大阪も同じということです。このことによりマーケティングの中心はこのような都会に店を出すということがわかりました。ブランドとして事業を成功させるには都会に店を出し、ずっと生き残っていくことが大事であることを学ぶことができました。

谷本幸樹

 大学のキャンパス内を見学して感じたことは、慶応義塾大学はやはり阪南大学と違って人数も多く、俗にいうマンモス校だということもあり、とてもキャンパス内が広く校舎も多かったということです。大学の敷地内に道路のようなものもあり、ところどころに車が停めてあったりして、阪南大学とは規模が違うということを思い知らされました。
 しかし、あまり学生がいなかった時間帯に見学したこともあり、どのような雰囲気の学生が通っているのか、阪南の学生とのちがいなどということを知ることができなかったのが心残りです。
 そして、東京の地域をまわったときに感じたり、思ったりしたことは、東京の多くの人たちはとにかく歩くのが速いなと思いました。私は香川県出身ということもあるのかもしれないですが、香川県から大阪府に来たときに、大阪の人たちは歩くのが速いなと感じましたが、その大阪の人たちよりも東京の人たちは歩くのが速かったです。まるで何かに追われているんじゃないかというスピードで歩いているのは、田舎者の私としては,なかなかおもしろいものでありました。特に原宿のショップの通りを歩いている時には,人が多すぎるせいもありましたが、たくさんの人たちの波にのまれてとてもしんどかったのが印象的でした。
 また、様々な地域から旅行などで訪れている人がいたのもあると思いますが、服装などが個性的な人も多く楽しめました。
 他にも何回か電車を利用して移動しましたが、香川はもちろんのことだが大阪よりも線路がややこしく、慣れるのにはなかなか時間がかかる気がしました。

国会議事堂視察

西山修平

 今回私たち片淵ゼミは、東京旅行で国会議事堂を見学させていただきました。国会議事堂を見学するにあたって,「国会議事堂前」で降りて,歩いて国会議事堂に向かいました。国会議事堂につくと広井さんが待っていらっしゃいました。そこで見学する前の注意をうけ,通行許可書を受け取りました。
 国会議事堂の外でも中でも,警備員に通行許可書を何回も見せました。そこで国会議事堂の警備・セキュリティは,すごいものだと思いました。国会議事堂の中で印象に残っているのは,参議院議場でした。参議員の議場は国会議事堂の心臓部であり、ここに参議院議員242人が集まり、全体会議を開いて法案についての議論が行われるのです。参議院議場では,傍聴席に座りながら,広井さんから解説を聞くことができました。
 参議院議場は国会議事堂正面右側の2階にあります。議場の天井は高くて、唐草模様を配したステンドグラスがとてもきれいでした。議場は壁から机や椅子、ステンドグラスの枠に至るまで全てが木製で、美しい彫刻が細部まで施されていました。美しさと渋さが私の議場の第一印象でした。
 当然、管理も非常に厳しく、原則、対外開放がされてはいますが、一般の人はなかなかここまで入ることはできないということでした。解説をしてくれた広井さんも,終始真剣な表情でした。
 次に印象に残ったのは、中央広間にある4体の銅像です。中央広間は国会議事堂で一番高い中央塔の真下にあり、中央玄関から御休所へと通じる広間です。ここには、議会政治の基礎作りに貢献された方々の銅像が広間4隅に建てられています。伊藤博文、大隈重信、板垣退助。「4体の銅像」と書きましたが,実は4人目は台座だけで、誰もいません。これは、「政治には完成はない」という意味,もう一つは4人目を人選できず将来に持越されたという意味があると広井さんはおっしゃっていました。
 国会議事堂の建物を見て,まず迫力に圧倒されましたし、日本の政治制度は独特かつ複雑だと感じました。これまで,日本の政治制度についてほとんど知識がありませんでしたが、今回の見学で多くのことを学ぶことができてとてもよかったです。日本の議会制度は長い年月をかけ、ここまで完成されてきたことも分かりました。今回の見学でお世話になった広井真光さんの解説は,とてもわかりやすく最後まで飽きることなく聞くことができました。広井さん,お世話になりました。お礼申し上げます。

西川翔貴

 今回,私たち片渕ゼミは、参議院議員山下よしきさんの秘書広井真光さんの案内により国会議事堂を見学させていただきました。
 まず、国会議事堂を見学する前に,みんなに通行許可書を配られました。国会議事堂の外にも中にも警備員がたくさん配置されていて、警備員に会うたびに,先ほどもらった通行許可書を見せては通って、見せては通っての繰り返しでした。
 秘書の広井さんがおられても、通行許可書を見せなければいけない完璧な警備にとても驚きました。国会議事堂は、まず建物の迫力に圧倒されました。私たちは正面から入らず,裏から入ったので,正面にいくまでにずいぶんと時間がかかりました。国会議事堂の中の様子はテレビで少し見たことあったのですが、テレビでは伝わらない雰囲気を感じることができました。そして広井さんの案内で会議室を見学しました。
 やっぱり一番印象深いのは、テレビでもよく見る参議院議場です。議席は演壇を中心にして半円形に460席配列されているそうです。貴族院時代からの議場をそのまま使用しているため、議員数(242名)よりも多くの議席があるそうです。初めて見たときはすごすぎて言葉が出ませんでした。まさかこの会議室が生で見ることができるとは思っていなかったので感動しました。
 次に御休所です。ここは、天皇陛下が休憩されるお部屋だそうです。しかしいまだかつて使われたことがないとかあるとかというお話でした。この部屋には残念ながら入れなかったですが,見ただけですごさが伝わってきました。
 次に中央広間。中央広間は、国会議事堂で一番高い中央塔の真下にあり、中央玄関から御休所へと通じる広間だそうです。2階から6階まで吹き抜けになっていて、天井までの高さは32.62メートルだそうです。また中央広間には、4つの台座があります。4つのうち3つの台座の上には、議会政治の基礎を作るために功労のあった板垣退助、大隈重信、伊藤博文の銅像があります。ところが4つ目の台座には銅像がありません。これは、4人目を人選できず,将来に持ち越されたといわれているそうです。もうひとつの説は,憲法に終わりはない、政治に完成はないなどの理由から銅像を立てないのだそうです。この話を聞いて,政治にかかわってきた人、現在かかわっている人は,改めて大きな存在だと思いました。私は正直,政治のことはあまりわかりませんでした。でも今回国会議事堂を見学してみて、また広井さんのわかりやすい説明を聞いて、わかったことがあります。「政治は,とても大きなものだ」ということです。理解はまだまだできないけど、国会議事堂を見学したことによって少し政治の趣旨を知ることができたかなと思います。

谷口大和

 東京調査旅行二日目は国会議事堂の見学をさせていただきました。参議院議員山下よしきさんの秘書の広井真光さんに案内していただきました。最初にまず驚いたのは国会議事堂の厳しい警備です。見学する前に広井さんから通行許可書を配られました。
 国会議事堂の内外にたくさん警備員が配置されており,あらゆる場所に行くたびに通行許可書を見せないと通ることができませんでした。それぐらい厳しい警備がなされていました。テレビなどでは何度か見たことがありましたが,実際中に入るのは初めてでした。建物にはとても圧倒されました。古くからある建物なので,昔の床の作り方や壁なども歴史を感じるような設計になっていました。中庭のような所の池にはたくさんの大きな鯉もいました。
 中をいろいろと案内していただき、やはり一番印象に残ったのは参議院議場です。テレビでもよく見ることがあり、私の好きなドラマでも撮影で使われていました。政治のことを全然知らない私でもすごい場所と分かるくらいなので、とてもインパクトがありました。
 傍聴席に座り、見学させていただきましたが,とても広かったです。席は460席あり,議員定数は242名で全員出席しても空席がたくさんになるのですが,貴族院時代の名残を残しているらしいです。
 次に御休所を見学しました。正直私は御休所のことは知りませんでした。説明を聞いて天皇陛下が国会に来られたときに一時お休みになられたり、衆参両院の正副議長がお目にかかる場所であるということがわかりました。すごく高そうで高級な造りになっており、広い空間に机と椅子だけが置かれていました。正直すごく休みにくそうな部屋だと感じました。
 そして中央広間を見学しました。上から見下ろすようにみました。3つの大きな銅像がありました。その銅像は議会政治の基礎を作るために功労のあった板垣退助、伊藤博文、大隈重信の3人の銅像でした。台座は4つあるのですが,銅像は3つしかありませんでした。最初見つけたときはおかしいと思いましたが、広井さんから説明を聞いてなるほどと思いました。これは4人目を人選できず将来に持ち越されたそうです。そして憲法に終わりはない、政治に完成はないという意味が込められているのだそうです。
 このことを聞いてとても深い話だと思い,感激しました。広井さんは他にもいろいろな場所をとても親切で分かりやすく案内していただきました。貴重な体験ができたことを感謝したいと思います。

 写真などで国会議事堂というものを見たことはありましたが、いざ目の前で見てみると,その大きさと迫力、そして厳重な警備に感心させられました。
 まずその大きさですが、とにかく周囲が広いなと思いました。よくマラソンの練習などで国会議事堂の周りを走るということを耳にしますが、確かにあの距離ならそれも可能だと感じました。また国会議事堂の中では、いくつかの部屋に入りましたが、その1つ1つの部屋がとても臨場感あふれるもので、奥行きなどがとてもすごく驚かせられました。
 次に,その迫力です。
 見た目の迫力としてはやはり、写真やテレビを通してよりもやはり生で見たほうが数倍の迫力を感じることができたし、敷地内の道路のようなところでは何台も高級車が停まっているのを見て、また別の意味で迫力を感じられました。そしてなによりも凄く感心させられたのが、さきほどもあげた建物内の部屋の中の臨場感と迫力です。
 各部屋のそれぞれの一席から,すごく重みのようなものを感じ取れたし、部屋一つ一つの空気感がなんとも言えない感じが伝わってきました。
 そして最後に感心させられたのが厳重な警備です。敷地内は通行許可書がないと入れないなどのチェックがあったりと、特に驚いたのが敷地外の周辺でも警備員が立っており,本当に厳しいところなのだなと思いました。

日産自動車追浜工場見学

西原 夏

 大学のゼミで行かなかったら、おそらく工場見学には行くことはなったと思います。今回の工場見学は本音を言うと、興味がなかったです。
 しかし、「行くことになったのだから楽しんでやろう!」と思い,工場見学に参加したのです。写真を撮って思い出にしてやろうと思い準備していましたが、なんと敷地内は全部撮影禁止でした。企業秘密が多いので理由はわかるのですが、思い出を写真で残そうと思っていたので残念でした。少し折れかけた心で、日産の紹介ビデオをみたあと、バスに乗って埠頭へ移動。そこには欧米、ヨーロッパ、国内の遠いところに届けられる車がたくさん並んでいました。
 埠頭から帰ってくると次は工場内へ。ガイドさんの案内を無線で聞き取るレシーバーを一人一人つけていきます。通路は1階で、車を作っているすぐそばを歩くので、部品運搬ロボットがすぐ隣をせっせと走り回っていました。そんななか、なんと!「リーフ」がほかの車と一緒に流れていたのです。てっきり、リーフ専用の生産ラインがあると思い込んでいたので、これには驚きました。JUKE、CUBE、リーフが交じり合って流れていました。詳しくガイドさんのお話を聞いていると、リーフが他の車と1番違うところは、ガソリンタンクをつけるのか、バッテリーをつけるのか、というぐらい。他は,ほとんど作り方が同じなので生産ラインを変える必要がないらしいです。ここで、ふっと思ったことがあった。日産の高級車GTRも同じ生産ラインで作られているのかということだ。見学当日には残念ながら生産されていなかったので、今もわからないままだが、機会があれば調べたいと思います。
 そして、生産ラインの最後は完成検査です。完成検査は大迫力で、ローラー台の上で加速や急ブレーキ、ABSの作動試験などを実施します。メーター上で一気に140kmくらいまで出します。ABSの作動試験も当たり前ですが,遠慮なしのフルブレーキ。ギュギュッギュッと効いているのが判る。ブレーキの音がすごくて、「事故現場」さながらの臨場感でした。
 こうして生まれたばかりの車たちは、このあと、キャリア・カーに乗せられたり、船に乗せられたりして、全国各地、世界各国のディーラーを経由して、納車を心待ちにしているユーザーの元へ届けられるのです。
 1日に数千台もの車を生産する工場というと、とても無機質で機械的なイメージがありますが、実際に見学してみると、いい意味で人間的な温かみを感じる場所でした。想像していたより、人の手や熟練したワザによる作業も多く、それでいて圧倒的な高品質を保っているのは、さすが日本の製造業だと感心しました。

西山修平

 今回私たち片渕ゼミは、東京にある日産自動車追浜工場に工場見学に行きました。僕自身,以前から車に興味があり、今回の工場見学をとても楽しみにしていました。日産自動車追浜工場は,追浜駅から徒歩20分のところにあります。日産自動車追浜工場に到着すると,まず僕たちはゲストハウスに通されて,日産についての説明とちょっとした動画を見ました。敷地面積517千坪、従業員数4600名、創業開始1961年、年間生産台数49万台。工場見学の前に,バスに乗りながら船出荷港を見学しました。船出荷港には無数の車があるとともに,海外から輸入された珍しい車もありました。
 さて工場見学ですが、とても有意義な時間でした。期間工の雇い止めや派遣切りだのとネガティブなニュースが多い自動車工場ですが、実際に現場を拝見すると,皆さんテキパキと仕事をこなしていたし、モチベーションも高く感じました。実際に自分がそこへ派遣されたとしても,あのスピードや業務量に慣れるには,相当な時間がかかると思いました。
 このような工場の生産性は,かなりの部分で作業員のモチベーションや習熟度によって支えられていると考えました。
 次に工場の中を見学させてもらいました。自動車産業は,日本の経済を支える基幹産業と良く言われますが、それを肌で感じることができました。まずは、ドアの組み立て工程、次にコックピット・モジュールの取り付け作業です。コックピットはロボットの力を借りて取り付けていました。またボディ骨格の組立てと塗装が終わった後(艤装ライン)から最終検査までを見せていただきました。残念ながら、工場内の写真撮影はできませんでした。 
 特に印象に残ったのは,生産中のクルマに貼付されているオーダーシート。各車ごとに装着すべきメーカー・オプションや内装のトリム色などが記載されているとの事ですが、オーナーが確定している車体には発注者名がプリントされているのです。(特殊なオプションや売れ筋以外の色などを発注すると工場発注になる。この場合がそれに該当するのだろう)観察していると発注者名が記載されているクルマは少なく、大半は見込み生産のものだと思いました。
 そして、最後の完成検査を見学しましたが,それは迫力がありました。ローラー台の上で加速や急ブレーキ、ABSの作動試験などを実施しているのですが、メーター上で一気に140kmくらいまで出ていました。ABSの作動試験も当たり前だが、遠慮無しのフルブレーキ。「ギュッ,ギュッ,ギュッ」とブレーキが効いているのが分かりました。
 見学の最後には、全員にミニカーのプレゼントがありました。今回の見学を通して得られたことをまとめます。日本の自動車生産工場は精密な中にも確実性というものがある。そして日本の自動車生産技術は世界に誇れるものだということです。

西川翔貴

 今回私たち片渕ゼミは、東京にある日産自動車追浜工場に工場見学に行きました。私は以前から自動車工場の見学に興味があったので,内心ワクワクでした。工場は,追浜駅から歩いて20分弱のところにあります。まず初めにゲストハウスでパンフレットが配られ,それを見ながら日産についての説明を聞き、ビデオを見ました。敷地面積517千坪、従業員4,600名(平均年齢41歳)、操業開始1961年、年間生産能力49万台を誇る大工場が日産追浜工場です。
 説明後、工場見学の前に、お隣の船出荷港を見学しました。自分が知っている車、知らない車が一ミリのずれもないようなきれいさで,何千台も並んでいたのには驚きました。海外から輸入されてきたレアな車も見ることができたので,よかったです。船出荷港の見学を終え,次は工場見学です。僕が思っていた感じでは,溶接ロボットがたくさんあって、派手に活躍しているのかと思っていましたが、意外と工員が手作業で部品の取り付けをやっているのを見て大変さが伝わってきました。
 まずはドア組み立てラインへ。工場内を進むと面白い光景が次々と広がります。いろいろな車種のドアが、一枚ずつ、クリーニング工場の洋服のように、ぶら下がったまま周って流れてくるのです。おもわず,つっこみたくなるような見たことがない光景でした。
 次は、コックピット・モジュールの取り付けです。コックピットは大変重たいので、ロボットの力を借りながら取り付けていました。ラインに乗って車のボディーが流れてきます。ひとつのラインで、いろいろな車種が流れてくるのが少し意外でした。さらに、これらの車種は、1台1台、仕様や装備も違うのだそうです。組立スタッフがそれぞれの車に貼られた仕様書の記号を素早く読み取り、必要な装備を選んで取り付けてゆくのです。もちろん、ラインは動いたままで、よどみなく作業をしていきます。これは本当にすごいと思いました。紙きれ一枚見ただけで,この車にはこの部品が必要なのかをあてるってことは,そう簡単ではないと思いました。
 しかし、何か不具合や不明点があれば、「先生」のような現場責任者の方が駆け寄り迅速に解決してくれるそうです。それでも間に合わない場合は、いったんラインを止めて点検をするそうです。問題発生時は、その場で完璧に解決し、高い品質を誇る車を生み出していくというわけです。さすが世界の日産! 何よりも一番に安全を考えているところに魅力を感じました。今回,日産追浜自動車工場を見学して,自分にものすごく意味があったと思います。

谷口大和

 東京調査旅行2日目,国会議事堂を見学した後、東京を離れて神奈川県にある日産自動車の追浜工場を見学しました。たまたま家の車も父親の好みでずっと日産の車だったので,日産の車は知っていましたし、とても興味がありましたのでとても楽しみにしていました。まず、最初に入って何台か車が展示してあったので,それを見ました。見てみたかった車も実際にあったので、この時点で満足な気持ちになりました。
 その後,建物の上に上がり部屋に案内していただき、配布された資料などを見ながら、日産追浜工場の説明をビデオで鑑賞しました。日産追浜工場は全国にある日産の工場の中でも大きい所であることを知りました。従業員が4600人もいるなど、とても大きい工場だということがわかりました。
 説明終了後はバスに乗り、少し離れたところにある船出荷港を見学しました。ここには,たくさんの車が一定の間隔でとてもきれいに停まっていました。そして車には,酸性雨などで塗装が溶けないように,ビニールのような物が被せてありました。同じ車をあんなにたくさん見たのは初めてだったので,とても驚きました。
 そしていよいよ本命の工場見学です。私の車の工場のイメージは,ライン作業で機械が勝手に作っているというイメージでした。しかし実際見てみるとライン作業ではあったのですが、人がほとんど作業しているという光景でした。これに関してはとても驚きました。
 流れてくる車に対して紙を見て,すばやくパーツを取り着けていました。決まった線路を機械が自動で部品を運んでいたり、すごく珍しい体験をしたように思います。また完成された車に異常がないかを検査するテストなどがあり,スピードを出し異常がないかというテスト,さらにあらかじめ作られた,わざとデコボコなどで荒れている道を運転するなどのテストを行っていました。こうした数を重ねたテストによって顧客の安全を一番に考えた品質の良い日産の車があるのだと思いました。
 もうひとつ驚いたのは輸出車を作っているときでした。普段街中で見る有名な車が左ハンドルで作られていたことです。外国に輸出する車なので,左ハンドルなのは当たり前のことなのですが、いつも見ている車が左ハンドルだったので、とてもレアな感じがしました。今回工場を見学して日産の良さをたくさん知ることができ、これからも日産の車を乗っていきたいと思いました。

 日産自動車追浜工場に見学に行き、車ができるまでの流れを見学しました。
 日産の有名どころの車と言えば,エルグランドやキューブやフーガ、そして最近CMなどでたまに目にするマーチやリーフなどがありますが、私たちが見学していた時には主にジュークを作っていました。 
 工場内では主に流れ作業で行われており、一人一人が担当の仕事を行っていました。例えば車の椅子を設置する担当であったり、実際の運転してみたりと多くの作業が各場所で行われていました。
 私が個人的に感心させられた部分が、各部品が台車のような小さな車のようなものに乗せられ、その部品たちが正しい場所に行くための道などを通って既定の場所に運ばれていたことです。さすが機械を扱う工場だけあってすごいなと感心しました。
 そして余談ですが、日産は私が応援しているJリーグに所属する横浜F・マリノスの親会社です。

南野夏美

 私たち片渕ゼミは、東京調査旅行2日目に日産自動車追浜工場に工場見学に行きました。追浜工場は、京浜急行追浜駅から徒歩約20分のところにあり、敷地内に入るとゲストホールがあり、そこの1階では電気自動車の日産リーフをはじめジュークなどが展示されていました。子供向けの工場見学もあるようで,小さい子供や小学生ぐらいの子供を連れた家族も多かったです。見学の時間になり、2階の部屋に移動し、小倉裕美さんにパンフレットやビデオで日産についての話を聞きました。追浜工場は東京湾に面した神奈川県横須賀市に位置し、1961年に日本初の本格的乗用車工場として操業しました。敷地面積 約1.707.000?、従業員数 約1.700名、生産能力 1年に約24万台、生産品目は日産リーフ、ジューク、キューブ、シルフィである。説明が終わりバスに乗って、日産専用の埠頭を見ました。そこには、デイズやキューブなどが地面にマス目があるかのようにきれいに並べられていて,びっくりしました。これらはプロの方が一台一台運転して止めているそうです。次に、組み立て・検査のラインへ移動し自動車ができていく過程を見ました。お客さんからの受注を受け、各工程に、お客さんからの受注に基づいて決められた生産の順序と時間の計画情報が送られます。最初は枠組みしかない黒のジュークや青いリーフや赤いキューブがラインを流れていて,そこに各パートの人が短時間でシートやカーペット、バンパー、窓ガラスなど内外装部品を取り付けていきます。製造ラインに沿ってロボットが部品を順番に運んでいました。また、別のラインではハンドルまわりがつくられており、海外へ輸出されるものもあるので左ハンドルのものもありました。これらが取り付けられると,次にエンジンが取り付けられます。そして組み立てが完了した車に、ガソリン、オイル、冷却水などを注入し、エンジンを始動させます。車は自走しながらラインを離れ、ファイナルテストに向かいます。ファイナルテストでは、走行検査をはじめ、ブレーキ、計器、ランプ類の点検・調整のほか、排出ガス検査、高圧シャワーによる水漏れテストなど厳しい品質チェックが行われます。こうしてできあがった車はお客さんのもとへと届けられます。
 私は自動車工場の見学に前々から興味があったので、実際に行って、話を聞き、製造ラインを見ることは良い経験になり、本当によかったな、と思いました。日産の工場は今まで見てきた工場とは違い、見学者用に通路やバスや案内の人がいて、わかりやすく、見学できるようになっておりおもしろかったです。