介護予防教室「健康寿命を延ばす!手軽に貯筋エクササイズ」の開催
3月15日(木)にまつばらテラス(輝)にて「健康寿命を延ばす!手軽に貯筋エクササイズ」という題目の下、松原市高齢者福祉事業の一環として介護予防教室を実施しました。毎年この時期に講義をしていますが、今年は教室を3部に分けて総勢145名の方たちにご参加いただきました。参加者は日常的に身体を動かす機会が多く、ジムでマシンを使用した筋力トレーニングをされている方も多くおられ、意識が高い方たちを対象とした講義&実技となりました。ただ、今回の教室は「マシンを使わなくても手軽にできる筋力トレーニング」の実践がテーマでした。マシンでのトレーニングは筋肉を鍛える上で効果的で、トレーニングを頑張っている感(満足感)もあるかと思います。ただ機器のある場所に出向く必要があることや、利用料や会費が発生するなどのデメリットがあります。
そこで今回はいつもと志向を変えて、スポーツや医療の現場でもトレーニングとしてよく利用されるゴムバンドを用いた手法を実演を交えながら説明いたしました。業界では「Thera-Band」という商品が有名で、使いやすさや耐久性からが広く流通しています。
ゴムバンドを用いたトレーニングのメリットとして、
1.安価である
2.場所を選ばず、どこでもできる
3.強度や動きを自由にコントロールすることができる
4.○○しながら運動ができる
5.怪我のリスクが極めて少ない
ゴムバンドを用いたトレーニングのメリットとして、
1.安価である
2.場所を選ばず、どこでもできる
3.強度や動きを自由にコントロールすることができる
4.○○しながら運動ができる
5.怪我のリスクが極めて少ない
パッと思いつくものでこれくらいは挙げられます。ゴムバンドを使用すればマシンほどの負荷はなくても、高齢者の方が日常生活で必要な筋力を維持する上で十分な強度を提供してくれます。この日の講義では立位姿勢を保つ際に必要な抗重力筋と歩行に関わる筋肉の説明とそれらの筋肉をどのように動かし、トレーニングするのかをお伝えしました。しかし、これらの筋肉は必要な割に、加齢により落ちやすいのです・・・ (T-T)。その中でも歩行時の脚の引き上げに大きく寄与するのが「大腰筋」です。大腰筋は直接手で触れることの出来ない深層筋で、脚を引き上げることで活動しますが、年を重ね筋力が低下してくると知らず知らずのうちに脚の引き上げが弱くなってしまいます。さらに大好きなエレベーターに今日も・・・と思ったら段差に躓いて転倒!!なんていうことはよくある話しです。では大腰筋を鍛えるためにはどうすればよいか??普段の生活で最も有効な場所が「登り階段」です。しかし、この日の教室はまつばらテラスの3階だったのですが、参加者に聞くと大半の方がエレベーターを利用したとのこと(笑)。せっかくの大腰筋を鍛える大チャンスを逃していた訳です!ちなみにこの日の私が階段を「探して」登ったことはいうまでもありません・・。
体力科学の分野では筋肉を蓄えることを「貯筋」と呼んでいます。老後の豊かな生活を支えるものはお金だけではありません。筋肉もいざという時に蓄えておく必要があります。その「いざという時」は、疾病や怪我によって身体を動かせない生活を強いられる時です。この時にお金も筋肉も余裕があれば満足のいく治療が受けられ、退院後の社会復帰も早くなります。お金は使うと無くなりますが、筋肉は使えば「年を取っても」増えます。逆に使わなければ年々自然消滅していきます(50歳を過ぎると年間1%ずつ減少・・)。これはお金には無い現象です。「貯金」と「貯筋」読み方は同じですが、貯めるためのプロセスは全く逆になります。ただ一つだけ言えることは、両方とも「備えあれば憂いなし」です。
体力科学の分野では筋肉を蓄えることを「貯筋」と呼んでいます。老後の豊かな生活を支えるものはお金だけではありません。筋肉もいざという時に蓄えておく必要があります。その「いざという時」は、疾病や怪我によって身体を動かせない生活を強いられる時です。この時にお金も筋肉も余裕があれば満足のいく治療が受けられ、退院後の社会復帰も早くなります。お金は使うと無くなりますが、筋肉は使えば「年を取っても」増えます。逆に使わなければ年々自然消滅していきます(50歳を過ぎると年間1%ずつ減少・・)。これはお金には無い現象です。「貯金」と「貯筋」読み方は同じですが、貯めるためのプロセスは全く逆になります。ただ一つだけ言えることは、両方とも「備えあれば憂いなし」です。