産学連携先:㈱大丸松坂屋百貨店梅田店

 森下ゼミ3期生(2回生)は、今年度のキャリアゼミ活動として「大丸梅田店」さんと共同で「今後の都心消費、時間消費、コト消費の在り方」について研究を進めていきます。
 コロナ禍による消費活動の激変が、百貨店業界に与える影響は大きなものがあります。いわゆる「3密」の回避要請は、これまでJR大阪駅という西日本最大級の鉄道ターミナルに隣接することで繁栄を謳歌してきた大丸梅田店にとって、メリットが一転して大逆風となる過酷な事業環境に置かれることになりました。
 また、いわゆるインバウンド需要が「蒸発」したことも、百貨店業界全般に大きな悪影響を与えていることはご承知の通りです。
 すなわち、大丸梅田店という都心立地の百貨店は、コロナ禍の影響を受ける小売業、サービス業全体のいわば「縮図」となるものです。従って、ライフスタイルビジネスを研究テーマとする森下ゼミでは、大丸梅田店との共同研究により、今後の都市消費、時間消費、コト消費について提案することは、時宜にかなったゼミ活動になると考えています。

学生活動状況報告

 私たちはケーススタディの学習として、「大丸梅田店」の支配人 宝積さんにお話を伺いました。
 大都市梅田は、この新型コロナウイルス感染症というパンデミックによって大きな打撃を受けました。大丸梅田店もそのうち打撃を受けたひとつです。
 大丸には「阪急百貨店」という強敵が存在しており、その強敵と同じジャンルでは戦わない「ランチェスター戦略」という経営戦略を学びました。そこで、阪急百貨店と差別化を図るために大丸は工夫を凝らしています。大丸は所得や年齢と関わりのない「趣味性」のマーケットを狙う戦略も視野に入れており、その例として13階には子供から大人まで楽しめるフロアとなっていました。
 コロナウイルスの影響と大阪キタエリアの競合状況を踏まえて、我々学生が大丸梅田店に新しい視点や学生の視察によって得られた情報をもとに「店舗戦略」を提案することを目指して取り組んでいます。

流通学部2年生 大仁 賢人

ゼミ集合写真

参加学生一覧

香川 亮太、赤瀬 烈、岩切 友音、内村 星奈、亀岡 聖弥、亀川 凌太、北野 蒼士、木下 友愛、栗崎 萌、児玉 鈴、塩崎 桃花、大仁 賢人、西川 未玖、林 健太郎、兵頭 弘樹