産学連携先:株式会社丸善ジュンク堂書店

 森下ゼミ5期生(3回生)「『街の本屋さん』探求を通じてコミュニティビジネスを学ぶ」最終報告会をお世話になったコーディネーターの福嶋様と、実際にゼミ生がお伺いした5店舗の店主様を本学にお招きして実施しました。2回生のキャリアゼミとはまたひと味違った探求の経験を今後のゼミ活動に活かす機会になりました。

学生活動状況報告

 街の本屋さんとは「コミュニティ」に特化した本屋であり、質疑応答の中で無人本屋という話題が出ましたが、コミュニティを売っている以上、街の本屋が無人運営を展開させても需要が少ないと考えます。 コミュニティとは共同体を意味し、深く結びついている人々の集まりをいいます。 コミュニティの中で深く結びつくためには、コミュニケーションの重要性が挙げられます。 グループワークで訪れた小林書店も消費者とのコミュニケーションを大切にしていて、本以外の他愛のない話から言葉を重ね、信頼を重ね、深い結びつきになっていると肌で感じ、これこそがコミュニティだと私は確信しました。 そのコミュニケーションから生まれた信頼が消費者のなくてはならない存在へと進化していくのだと思います。 コミュニティの中に存在するお店が存続するための最重視すべき要素は「コミュニケーション(対話)」だと考えました。 井戸書店が行っている料理教室からヒントを得て、本屋で行ったら面白いと思う案を考えました。

〈ぶっくっく〉
・book(本)とcook(料理)を合わせた /お店で販売している料理本の中で実際に作って美味しかったメニューを本と一緒に持ち寄って食べながら意見交換を行う
 →美味しい料理を見つけたい!みんなに共有したい!
 →他の料理本も見たい!→売上⤴️
・月毎にいくつかの美味しかったメニューを取り上げる
 →本屋で、取り扱った本とメニューの紹介をする(作り方は載せない)
 →食べた感想も一緒につける
・横に子どもが遊べるミニスペースを置き、休憩がてら保護者がその料理紹介を見られるようにする。
流通学部3年 藤岡 桜子

ゼミ集合写真

参加学生一覧

高松優子、 徳永琴音、 石井奏百、 上村茉里安、 大川夕夏、 川内美優、 須藤聖悟、 玉置真優、 出口統一朗、 中村澄華、 西井瑞稀、 西村学人、 野村香乃、 濱野大二郎、 菱川悠飛、 藤井大介、 藤岡桜子、 正木初花、 水島蓮、 向井優香

連携先コメント

株式会社丸善ジュンク堂書店
福嶋 聡 様

 それぞれの班が、話を聞くだけでなく、具体的な提案をしてくれたのが、良かったと思います。店主のみなさんも若い人たちの提案、とりわけSNSの効果に関心を持たれたようで、逆に学生諸君に質問してくださったことが、若い人たちに新鮮な経験と手応えを感じさせたのではないでしょうか。店の何よりの財産は人であることに気づいてくれたのもよかったです。欲を言えば、そうして人を見る目を、本屋を訪れる人にも向けてくれるようになれば、と思います。

教員コメント

流通学部
森下信雄 教授

 森下ゼミ5期生(3回生)、今年の探求テーマは「書店とコミュニティ」。今や絶滅危惧種と言われる「街の本屋さん」の活動を通して、コミュニティビジネスの大切さを学んできました。夏休みに5か所の「街の本屋さん」にフィールドワークに出向き、消費の現場をヒアリングを中心に実体験し、それをベースに報告書をまとめ、本日店主さんを大学にお招きして発表会を行いました。店主さんたちは学生の発表を熱心にメモを取られたり、パワーポイント資料を撮影されたり、店主さん同士で意見交換されたり、そしてむろん活発な質疑応答を重ねて、ゼミの時間を大幅に超過する熱い報告会になりました。