活動のテーマ:店舗空間・インテリアのリノベーション等に関する活動
連携先:製図試験.com


 「小さなお店にも、大きな可能性がある!」
 今回のキャリアゼミの店舗空間・インテリアのリノベーション等に関する活動を通して感じたことである。これまでゼミの時間に架空の店舗の企画提案をパワーポイントと模型を通じて表現してきたが、今回初めて実際の空き物件の建物を想定し、そこへの提案を経験できたが、架空の提案の何倍も勉強になることが多かった。一級建築士である山口達也先生から地獄谷エリアについて多くのことをご指導いただき、また授業にも来ていただいて、ドアや机などの寸法の大切さ、スケッチなどでアイデアをまとめていく方法なども教えていただくことができた。地獄谷にある提案空き物件にも山口先生に引率していただき、実際の物件を測量したり、撮影したりしたことは自分自身にとって非常に大きな経験となった。
 このような機会は通常のゼミ活動では、あまり得られない経験であると思うので、今後も今回のようなキャリアゼミ活動に後輩のゼミ生とも協力し合いながら取り組んでいきたいと考えている。このような経験の積み重ねが就職活動や卒業後働き始めてからの自分にとっての力になっていくと思う。

学生活動状況報告

 今回のキャリアゼミでは以下のような年間スケジュールで、店舗空間・インテリアのリノベーション等に関する活動を行った。
 4~10月までは二次資料(書籍、新聞、雑誌、業界資料、Webなど)の調査研究を行った。10月30日に阪南大学ハルカスキャンパスにて連携先である製図試験ドットコムの山口達也代表から大阪福島区地獄谷エリアとそこに立地する今回の提案空き物件に関するオリエンテーションをしていただいた。その後、11月6日、8日の両日に地獄谷エリアと今回の提案空き物件の現地調査を行った。その際、現地にある店舗の店主に対するインタビュー調査も実施した。以上のオリエンテーション内容、現地調査結果、インタビュー調査結果に基づき店舗企画と共に店舗デザインの作業を進めた。その過程で山口達也代表にゼミの時間に本キャンパスに来学いただき、企画・制作についてご指導いただいた。これらの内容について12月20日(中間発表)、1月24日(最終発表)に本キャンパスにて山口達也代表に対してプレゼンテーションを実施した。このプレゼンテーション内容については、山口代表経由で地獄谷の店舗経営者に対してご報告いただいた。これら一連の活動については、随時阪南大学Webサイトにて情報発信を行った。

流通学部 2年生 縄田 圭佑

参加学生一覧

岡田 萌、高橋 未羽、前野 有貴、宮内 あかり、安部 真奈美、岡田 莉奈、岡本 七海、黒川 理加、島邑 美咲、田中 萌々子、辻 安理沙、縄田 圭佑、橋本 あやの、橋本 芽依、濱田 朋峰、三井 玲奈、脇本 直樹、渡邉 玲衣、藤山 拓也、江草 京華、奥井 菜摘、有馬 杏奈、井関 華奈、稲岡 真由、今井 翔太、大西 さやか、川上 亜紗妃、曽我 奈々帆、中山 あみり、野村 彩花、馬渡 彩子、山口 紗英、吉川 真央、渡邉 大輝

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

製図試験.com
山口 達也氏

 今回の阪南大学キャリアゼミの取り組みにて、大阪福島区の地獄谷エリアの魅力を向上させる店舗デザインの提案に携わらせていただき第一に感じたことは、建築学生でないにもかかわらず、想像以上に店舗企画、パワーポイントによる発表、模型の3つの内容が大変良かったことである。特に建築学生では思いつかないようなユニークな案が多く見られた。今後の課題としては、当然のことであるが、空間やインテリアに関する寸法感覚が十分ではないと思われるため、来年度の取り組みにおいては、西口先生と協力してこの点を改善させていきたいと考えている。

教員のコメント

流通学部 西口真也准教授

 2018年度のキャリアゼミ活動は、店舗デザイン、インテリアを研究テーマとしている西口ゼミが学外の企業と連携して活動する初の試みとなった。活動テーマは「店舗空間・インテリアのリノベーション等に関する活動」ということで、大阪福島区の地獄谷エリアの魅力を向上させる店舗デザインの提案を行った。これまで西口ゼミとして経験や蓄積のない活動であったにも関わらず、学生にとっては非常に得るところの多い活動になったようであった。具体的には、今回初めて実際の空き物件の建物を想定し、その物件への提案を行ったが、通常のゼミで取り組んでいる架空の課題と異なり、現地調査やインタビュー調査の内容に基づいて店舗企画と店舗デザインの作業を進めることができたため、現実感を持ちながら作業を進めることができたようであった。成果物としての企画内容、模型、発表姿勢は初めての試みとしては、アイデアのユニークさ、仕事の丁寧さの面で高く評価できる内容であった。しかし、今後の課題も多く残されている。山口先生の指摘されている寸法感の習得、イラストレータ等のソフト活用の習得により、さらなる表現力の向上を目指したいと考えている。また、次回は直接地獄谷の店舗経営者に対する報告を目指したいと考えている。