活動のテーマ:ネイルサロンの店舗デザイン及びマーケティング戦略の提案
連携先:ネイルサロンブランド『B to Nail』


 昨年度から開始しているネイルサロンブランド『B to Nail』との取り組みを今年度からキャリアゼミの課題として設定した。近年、ネイルサロンの利用者は年齢、性別を問わず幅広く増加しつつあるものの、ネイルサロン業界は多くの企業が参入しており飽和状態にある 。その中で他ブランドとの差別化は生き残りのために必要不可欠である。そこで、ネイルサロンブランド『B to Nail』を連携先として、他のネイルサロンブランドとの差別化を目指したマーケティングプランの提案を行った。『B to Nail』代表である安藤寿浩社長より実際の出店予定案件を課題として提供していただき、その課題に対してマーケティングプランの提案を目指した。現地調査及び安藤社長からのオリエンテーションの結果、様々なプランの可能性を検討したが、最終的には「女子大生の女子大生による女子大生のためのネイルサロン」をコンセプトとしてプランニングを進めた。その中で提案内容についてWebによる質問票調査を実施し、その調査結果に基づき提案内容を修正し最終的なプランの全体像を固め提案を行った。

学生活動状況報告

 今回、キャリアゼミの活動でネイルサロンブランド「B to Nail」に対してマーケティングプランの提案を行うと聞き、幼少期からネイルに興味を持っていた私はぜひ参加したいと思った。まず最初に、書籍、新聞、雑誌、業界資料、WEBなどの資料を通じてネイルサロンに関する文献調査を行った。その後、連携先のネイルサロンブランドである「B to Nail」の店舗を訪問し、店内を見学させていただくとともに、安藤寿浩社長からネイルサロン業界について様々なお話を伺った。安藤社長からお話を伺う中で今回の提案は女子大生に絞ってターゲットを設定し提案を企画しようと考えた。この提案内容について検証を進めるため、女子大生にネイルサロンにさらに来店してもらう提案につながる仮説を設定し、設定した仮説を検証するためWebによるアンケート調査を女性102名に対して実施した。この102名分の結果を集計し仮説を検証するとともに、検証結果に基づき女子大生をターゲットとしたネイルサロン来店促進案の提案を行った。

流通学部 井関 華奈

参加学生一覧

江草 京華、奥井 菜摘、有馬 杏奈、井関 華奈、稲岡 真由、今井 翔太、大西 さやか、川上 亜紗妃、曽我 奈々帆、中山 あみり、野村 彩花、馬渡 彩子、山口 紗英、吉川 真央

連携団体担当者からのコメント

ネイルサロン『B to Nail』
社長 安藤寿浩 様

 今回、女子大生をターゲットとした他ネイルサロンブランドとの差別化を目的とした提案を西口ゼミの女子学生からしていただき大変感謝しております。日頃のネイルサロンの店舗経営や新規出店にあたり漠然と考えていたことについて、Webによる質問票調査を実施したデータに基づき提案を行っていただき非常に説得力のある提案内容であると感じました。また、女子大生は我々のブランドにとって重要なターゲットであり、そのような面でも貴重なデータと提案を頂いたと感じております。昨今の状況を考慮して西口先生から最終プレゼンテーションをしていただきましたが、ぜひ引き続き来年度以降も今回のような活動に取り組んで頂き、ご提案いただけたらと思います。

教員のコメント

流通学部 西口真也 准教授

 このキャリアゼミ活動では、店舗デザイン、インテリアの範囲に提案内容を限定することなく、他ネイルサロンブランドとの差別化を目的とし、女子大生をターゲットとしたマーケティングプランの提案を行った。事前調査⇒仮説設計⇒調査設計⇒調査実施⇒仮説検証⇒提案というプロセスに沿ってプランニングを進めるようゼミ生に指導を行った。単なる思い付きの提案に留まらない、データに基づいプランニングの進め方の基本をゼミ生は概ね身に付けられたようであった。今回のキャリアゼミ活動で大変残念であったのは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月に予定していた連携先であるネイルサロンブランド『B to Nail』の安藤寿浩社長へのゼミ生によるプレゼンテーションが実施できなかったことである。安藤社長に対する最終プレゼンテーションはゼミ生に代わり教員が行い、今回のキャリアゼミ活動の内容を整理してゼミ生が執筆した卒業論文も併せて安藤社長に提出した。このような機会をご提供いただいた連携先であるネイルサロン『B to Nail』の安藤寿浩社長には心から感謝申し上げます。