流通学部大村ゼミは、将来ファッション分野でリーダーとなる人材養成を大きなフラッグとして掲げ、ファッションブランド価値やファッションビジネスに関するさまざまな研究活動をおこなっています。
 12月9日(月)、大村ゼミ2回生15名は、神戸ポートアイランドの(株)JAVAコーポレーション本社を訪問しました。同社は、「LOVE」を基本理念に、創業1964年で国内有数の歴史と実績を誇る神戸を代表するアパレル企業です。主なブランドは、「ビッキー」「ロートレアモン」「メイソングレイ」「リップスター「ケティ」」ほか、グループ全体で16ブランドを全国展開しています。子供服の「BeBe」も同社グループの企業です。先ず、本社ビル13階の会議室で企業概要、本社機能、職種別の仕事内容、ビジネスモデルについてレクチャーを受けました。続いてブランドのMDとデザイン担当者から仕事の内容やブランディング、買付業務、商品企画の現状についてお聞きしました。その後は、双方向の質疑応答となりました。ゼミ全員が質問をおこない、求める人材像やさまざまな職種の詳細な内容を丁寧に説明していただき、理解を深めることができました。続いて、社内見学となり、アパレル機能全体を網羅した、デザイン室、パターン室、営業部、企画室、展示ショールーム、コンピューター室、商品管理室、物流などを見て回りました。今回もJAVA様には内容の濃いプログラムをご準備していただきました。白倉人事課長様をはじめとした、多くのJAVA社員の皆様にご対応していただいたことに深謝申し上げます。
 見学後は、大村ゼミ恒例の元町南京町へ移動し、行列のできる店として有名な「老祥記」の豚饅頭を全員で食べ、各自ルミナリエ鑑賞となりました。

見学スナップ

  • 2回生 集合写真

  • JAVAの企業概要やビジネスなどを学ぶ

  • MDとバイヤーから実践的な内容を学ぶ

  • 活発な質疑応答

  • アパレル企業のさまざまな部署を見て回ります

感想文 ジャヴァコーポレーションを見学して

大村ゼミ2回生 西口 美佳

 ジャヴァコーポレーションは男女比1:9の従業員数1048人で、ジャヴァコーポレーション、子供服のベベ、ジャヴァフォールディングス、流通会社のベル・エキプの4社でジャヴァグループと呼ばれるうちの1つであると知りました。ジャヴァコーポレーションの特徴である、「長く働ける環境」を大切にしていることに関して、長く働くための就職してからのキャリアプランの例や、キャリアデザインの制度をお聞きしました。自己申告でキャリアデザインを決めることができるという制度があることに驚き、就職する際にはそのような制度がある企業を選ぶことで、自分の希望する職種に就くことができるかもしれない、と参考になりました。
 ジャヴァコーポレーションは、「LOVE・愛=信頼」という理念に基づき、「愛をこめて洋服を作る」「従業員同士の信頼」「販売員と顧客の信頼」を大切にしているというお話を伺いました。本社で行われる展示会では、展示会であるにも関わらず、作り手の想いを届けるために、販売スタッフから商品説明を受けることができるようにしていると知りました。また、こだわっているのは洋服だけではなく、店舗レイアウトも重要視されており、「どうすればお客様が買い物しやすいのか?」「どうすれば見やすいのか?」など、お客様第一にいろいろなことを考えてデザインされていると分かりました。ジャヴァコーポレーションが展開するブランドは百貨店で取り扱われるものが中心であり、価格が安いとは言えないからこそ、信頼関係が大切なのだと感じました。
 今回、実際に服の企画から販売まで行っている企業であるジャヴァコーポレーション様を見学させて頂き、MD、デザイナー、パタンナー、営業、web、販売、プレスといった服に関わる仕事の内容を詳しく知ることができました。また、一着の洋服にも、多くの人が関わって作られていると改めて感じました。また、アパレル会社に勤務されている方の生の声を聞くことができ、貴重な時間を過ごすことができました。

大村ゼミ2回生 砂濱 未羽

 12月9日、株式会社JAVA CORPORATION神戸本社にフィールドリサーチに行きました。私たちが、普段着ている服がどの様にして出来ているのかを教えて頂きました。まず、MD(マーチャンダイザー)やデザイナーの方々が商品企画を考え、デザインを行い、パタンナーがデザイン画をもとに型紙を作り、出来上がった商品をデザイナーと共に修正を行い生産し、店頭に並んでいることを知りました。店頭に並ぶ商品は営業の方々やプレス(販売促進)、WEB、販売スタッフと沢山の方々のお陰で並び、私たちのもとへ渡っていることが分かりました。どの職種も欠かせないものであり、服を作って販売するまでに、こんなに沢山の仕事があることを知ることが出来たので、服への愛情が更に湧きました。商品企画から完成の流れと共に、各職種の詳しい内容を教えて頂きました。例えば生産では、工場によって得意分野が異なるので、そのことを考慮して納期や価格、質のバランスを見て発注します。以前までは、一つの工場に発注していると思っていましたがそうではなく、ただ工場に発注するだけでもなく、商品の素材やデザインごとに、どの工場が最適かを考えた上で発注していることを知れました。JAVAコーポレーションの展示会には販売スタッフも参加し、直にMDやデザイナーから話を聞くことが出来るそうです。これにより接客する際のトークがより豊かになり、商品への愛情も高まるので、とても良いなと思いました。
 私は将来、アパレル企業で働きたいと思っています。しかし、どの職種に着きたいかを悩んでいます。今回の企業訪問では、詳しい各職種の内容を知れて、将来へのヒントになりました。どの職種も大変そうですが、どれも欠かすことの出来ないやりがいのある仕事だと感じました。今回はお忙しい中、企業訪問をさせて頂き、ありがとうございました。実際に訪問し、目で見て話を聞くことで、より深く知ることが出来ました。この貴重な経験をこれからの将来に活かしていきたいと思います。

大村ゼミ2回生 松田 愛日

 神戸にあるジャヴァコーポレーションを見学させて頂きました。企業見学は初めてだったので興味があったのと、アパレル企業ということで、とても楽しみでした。
 ジャヴァコーポレーションの基本理念は「LOVE・愛=信頼」であり、人としての当たり前の礼儀や一人一人の意志を大切にしている会社でした。ジャヴァコーポレーションの特徴としては「長く働ける環境」であり、職種の変更が可能なため、自分がやりたいと思ったことに挑戦できる、とても良い環境だなと思いました。また、今回の企業見学で詳しくお話してくださったMDの岸本さんとデザイナーの友定さんのお話は、将来ファッション業界で働きたいと考えている私にとって、とても興味深くためになるお話ばかりでした。そして話をされているお二人を見ていると、とても楽しそうでした。もちろん自分の思い通りにいかないことや辛いと思うこともあると思いますが、辛さよりもやりがいが勝つのではないかと思い、やっぱりこの業界で働きたいなと改めて思いました。
 ファッション業界で私が興味をもっている職業は、MDやプレスです。その仕事内容や、なるために必要なことなどを聞くことができました。お話を聞くまでとても遠い存在で、自分で調べている限り、その職業に就くことができるのは一握りだと思っていましたが、その考えが変わりました。学生のうちに経験を積んでいかないといけないという考えでしたが、岸本さんがその職業に就いてから経験して学ぶこともある、とおっしゃっていました。それを聞いて就くまでの過程も大切ですが、就いてから自分が何をしたいか、学んだことをどう活かすかが大切だということを学びました。それと同時に、改めて自分が将来やりたいことについて考え、今からできることに取り組み、あきらめず努力しようと思うことができました。
 今回のフィールドリサーチでジャヴァコーポレーションを見学させた頂いたことは、私にとって、とてもいい経験になり、これからのことについて考えさせられる、とてもいい機会でした。

大村ゼミ2回生 中川 真希

 今回、JAVAの本社に企業見学に行きました。アパレルの企業に見学に行くというのはなかなかできないことであり、とても貴重な経験になりました。JAVAのテーマが、「LOVE・愛=信頼」で、人として基本的なこと、販売スタッフと客の関係を大切にしているそうです。服がすき、と言う理由だけではできない職業だなと感じ、人と人との繋がりの大切さを改めて実感しました。  
 また、見学の際、社員の方同士も先輩後輩でも気軽にお話をされているように感じ、あたたかい会社なんだなと思いました。そして、JAVAの特徴が、キャリアアップ制度の充実で長く働ける環境、様々な職種に異動できる自己申告制度で、キャリアデザインすることができるなど、ライフスタイルに合わせて働きやすい環境があることが、とても印象に残りました。私も就職先を決めるとき、ブランドだけでなく、社内制度にも注目して選びたいなと思いました。また、作り手の想いをお客様に伝えるため、きれいに見えるか、買いやすさなど、店舗のレイアウトまでにも想いが込められているということは、初めて知りました。MD、デザイナー、パタンナー、生産、営業、販売スタッフ、WEB、プレスのそれぞれの仕事内容も教えてくださり、私は、より一層アパレル業界への憧れが強くなりました。私は、MDを目指しているのですが、今回のお話で、WEBやプレスのお仕事にも興味が出てきました。そして、お話を聞いていると、販売スタッフを経験することが、アパレル業界で仕事を行う上で、とても大切であるということでした。現場でしか学べないことがたくさんあり、販売スタッフでお客様と直接関わることで、お客様の求める商品を作ることができるのだと考えました。私も学生のうちに販売スタッフのアルバイトを早く始めようと思いました。最後には展示会の会場も見させていただけて、今回のフィールドワークは、将来に役立つとても良い経験になりました。