産学連携先:松原市
近年、英国やカナダ、オーストラリア、米国では競技スポーツと生涯スポーツを融合させた若い競技者育成モデルの開発と普及啓発に力を入れてきた。このモデルの中では、競技者の身体的および精神的(知的)な成長を促すために年齢や発育発達段階に合わせていくつかのステージが用意されている。最終的にはこれらのステージを通して、より高いレベルの競技会を目指す競技者も、そうでない競技者も生涯にわたってスポーツを楽しむ活力に満ちたライフスタイルを形成することが共通のゴールとして設定されている。しかしながら、わが国ではこのような考え方の重要性について十分な議論がなされていない。
そこで本キャリアゼミでは、諸外国で開発された競技スポーツと生涯スポーツを融合させたモデルを基に、松原市民や阪南大生を対象として年齢や発育発達段階に合わせた多様な「するスポーツ」への参与機会を創出することを目的とする。特に、幼児の「生涯を通じて運動・スポーツを楽しむための身体的・心理的な素養」すなわちフィジカルリテラシーの向上を重要課題とした。
近年、英国やカナダ、オーストラリア、米国では競技スポーツと生涯スポーツを融合させた若い競技者育成モデルの開発と普及啓発に力を入れてきた。このモデルの中では、競技者の身体的および精神的(知的)な成長を促すために年齢や発育発達段階に合わせていくつかのステージが用意されている。最終的にはこれらのステージを通して、より高いレベルの競技会を目指す競技者も、そうでない競技者も生涯にわたってスポーツを楽しむ活力に満ちたライフスタイルを形成することが共通のゴールとして設定されている。しかしながら、わが国ではこのような考え方の重要性について十分な議論がなされていない。
そこで本キャリアゼミでは、諸外国で開発された競技スポーツと生涯スポーツを融合させたモデルを基に、松原市民や阪南大生を対象として年齢や発育発達段階に合わせた多様な「するスポーツ」への参与機会を創出することを目的とする。特に、幼児の「生涯を通じて運動・スポーツを楽しむための身体的・心理的な素養」すなわちフィジカルリテラシーの向上を重要課題とした。
学生活動状況報告
これまで私たちは、松原市の子どもたちを対象に運動する場所や機会をつくる様々な活動に取り組んできた。しかし、今年度は新型コロナウイルスによる活動自粛を強いられ、前期はほとんど活動できなかった。
後期からは学外での活動も可能となり、毎年開催している「はーとビューバスケ」という小学生4年生から6年生を対象としたバスケットボール教室を計9回開催することができた。そこでは、コロナ禍で運動する機会が激減したということもあり、昨年度に比べ純粋にバスケットボールを楽しむ参加者の姿が見られた。
さらに、今年度は本格的なバスケットボールの指導をできる松原市のミニバスクラブのコーチにも参加して頂いた。技術的な練習にも取り組んでいた成果があり、最終回に近づくにつれて参加者の上達を感じた。その中でもバスケ初心者が楽しめるようなメニューを考え、誰でも楽しめるバスケ教室を目指し、その環境をつくることができた。
来年度は、感染対策の工夫などをしながらより多くの取り組みを実施できるように学生全体で精進していきたい。
後期からは学外での活動も可能となり、毎年開催している「はーとビューバスケ」という小学生4年生から6年生を対象としたバスケットボール教室を計9回開催することができた。そこでは、コロナ禍で運動する機会が激減したということもあり、昨年度に比べ純粋にバスケットボールを楽しむ参加者の姿が見られた。
さらに、今年度は本格的なバスケットボールの指導をできる松原市のミニバスクラブのコーチにも参加して頂いた。技術的な練習にも取り組んでいた成果があり、最終回に近づくにつれて参加者の上達を感じた。その中でもバスケ初心者が楽しめるようなメニューを考え、誰でも楽しめるバスケ教室を目指し、その環境をつくることができた。
来年度は、感染対策の工夫などをしながらより多くの取り組みを実施できるように学生全体で精進していきたい。
流通学部 矢倉 寛
ゼミ集合写真
参加学生一覧
野村 貴大、小楠 勇樹、武田 幸一郎、東井 星心、西山 あや音、上田 琢海、口脇 十海、志村 雄太、竹内 晴輝、田代 結花、中野 知良、仲村 友来帆、吐山 くるみ、福島 崚太、三ツ井 滉哉、森島 佑太、山下 翔也、吉見 亮祐、和田 拓也、福泉 奈々、南 優翔、麻野 凌司、石川 和治、市丸 明日翔、伊藤 薫、上田 燎、鵜飼 昭希、右近 ななこ、内田 優希、應治 卓、岡本 翔太、北山 沙也加、日下 翔太、久保 実のり、佐々岡 裕次郎、笹崎 光流、山崎 聖也、石崎 丈一朗、岩切 一真、岩崎 竜也、片岡 俊介、金本 真由美、清水 雛妃、杉浦 美来、高原 凪、西馬 琉、畠野 泰成、藤原 竜心、河野 鯨波、矢倉 寛、吉田 昂平、米谷 太一、和田 樹、和田 翔
連携団体担当者からのコメント
松原市
主幹 植田 厚 様
2020年度の当センターの事業を、阪南大学スポーツマネジメント部の早乙女先生と相談・協力を行いすすめてきた。今年度は、人気のあった水遊びを2回行うことや、ダンス教室を単発で開催してもやったことが身につきにくいのではと4回連続の教室を年間3回行うことなど昨年度の総括から1年間の予定を事前に相談して臨むことができた。残念ながら、コロナ禍の中で当センターが閉館・事業中止になったり、阪南大学の学生が通学できない時期があったりと計画したすべての事業が行えたわけではなかったが、実施できる限りの教室やイベントを行うことができた。
わくわくクラブは前・後期ともに土曜日午前中の9回の教室で、毎回学生や指導者が小学生に指導してくれていた。残念ながら前期は実施できなかったが、参加していた児童は毎回とてもたのしんでいた。後期に担当してくれていた講師はバスケの指導の経験のある方で準備運動からバスケットの動きを取り入れたものや基本的な練習、ミニゲームと児童が楽しみながら取り組めるメニューを工夫してくれていた。今年度も6年生の児童が多く参加していたが、参加した児童が同じ学校の6年生に声をかけ「僕もやりたい」と参加児童が増えていった。今ではその6年生メンバーで放課後や休日のコート利用をしており、中学に進学してもバスケを続けたいと思っている。昨年度からこのバスケ教室をきっかけに中学校に進学してからもバスケットに取り組んでいく児童が増えてきていている。
はーとビュークラブは、当センターの都合で8月までの事業を行うことができず、8月以降も中止にした教室・イベントが多かった。夏の「水遊び」は2回とも中止になってしまったが、定員15人の教室にどちらも2倍近くの応募が昨年度のリピーターや児童が楽しく過ごせる場を求める人からあった。「水遊び」や「クリスマスタイム」は学生が中心となって企画・進行しているので、今後も大学の先生とは学生にとっても参加する児童にとっても有意義な時間となるように連携を続けていきたい。
ダンス教室も3月にようやく実施することができたが、「低学年・初級コース」、「高学年・中・上級コース」ともにほぼ定員の応募があり、賑わいを見せている。昨年度からのリピーターも含まれているので、コロナ禍で途切れたと期間もあったが教室が根付いてきている。
来年度に向けての打ち合わせで、土曜のバスケットボールや日曜・祝日の教室を来年度も連携して行っていくことが確認できた。3月に実施できた4回のダンス教室も6月・9月・3月に実施予定で、大学の先生からも大学のキャンパスをお借りしてのイベントを提案いただいた。当センターにはない施設や道具、学生の手も借りやすくなること、参加者にとっても普段入れない大学での活動は魅力的である。当日の集合から内容・解散まで今後細かく相談しながら、何度か企画していきたいと思う。
わくわくクラブは前・後期ともに土曜日午前中の9回の教室で、毎回学生や指導者が小学生に指導してくれていた。残念ながら前期は実施できなかったが、参加していた児童は毎回とてもたのしんでいた。後期に担当してくれていた講師はバスケの指導の経験のある方で準備運動からバスケットの動きを取り入れたものや基本的な練習、ミニゲームと児童が楽しみながら取り組めるメニューを工夫してくれていた。今年度も6年生の児童が多く参加していたが、参加した児童が同じ学校の6年生に声をかけ「僕もやりたい」と参加児童が増えていった。今ではその6年生メンバーで放課後や休日のコート利用をしており、中学に進学してもバスケを続けたいと思っている。昨年度からこのバスケ教室をきっかけに中学校に進学してからもバスケットに取り組んでいく児童が増えてきていている。
はーとビュークラブは、当センターの都合で8月までの事業を行うことができず、8月以降も中止にした教室・イベントが多かった。夏の「水遊び」は2回とも中止になってしまったが、定員15人の教室にどちらも2倍近くの応募が昨年度のリピーターや児童が楽しく過ごせる場を求める人からあった。「水遊び」や「クリスマスタイム」は学生が中心となって企画・進行しているので、今後も大学の先生とは学生にとっても参加する児童にとっても有意義な時間となるように連携を続けていきたい。
ダンス教室も3月にようやく実施することができたが、「低学年・初級コース」、「高学年・中・上級コース」ともにほぼ定員の応募があり、賑わいを見せている。昨年度からのリピーターも含まれているので、コロナ禍で途切れたと期間もあったが教室が根付いてきている。
来年度に向けての打ち合わせで、土曜のバスケットボールや日曜・祝日の教室を来年度も連携して行っていくことが確認できた。3月に実施できた4回のダンス教室も6月・9月・3月に実施予定で、大学の先生からも大学のキャンパスをお借りしてのイベントを提案いただいた。当センターにはない施設や道具、学生の手も借りやすくなること、参加者にとっても普段入れない大学での活動は魅力的である。当日の集合から内容・解散まで今後細かく相談しながら、何度か企画していきたいと思う。
教員のコメント
流通学部
早乙女 誉 准教授
昨年度に引き続き、阪南大生や松原市民にスポーツをする・みる機会を提供する予定だったが、コロナウィルスの影響で前期は何も活動できなかった。今振り返ると遠隔でもできることがあったはずなのに、担当教員が柔軟に対応できず、学生が成長する機会を創出できなかった点が、来年度に引き継がなければならない大きな課題である。
後期に入って少しずつ例年通りの活動が実施できるようになってからは、学生がこれまで以上に主体性をもって積極的に各種イベントに参加してくれた。具体的には、学内でのスポーツイベントの企画・運営や、松原市の子どもたちを対象としたバスケットボール教室などが挙げられる。もちろん、このようなイベントでも、これまでにはなかった感染対策が求められたが、そこは学生らしい柔軟な発想で様々な意見を出し合い課題を解決していった。
以上のように、今年度は、学内外に発信できる「目に見える成果」は残せなかった。しかし、その一方で、こういった不自由な環境の中で、改めて運動やスポーツがもつ価値を再認識したり、自分が本当にやりたいことを考えたりする良い機会になったかもしれない。学生にとって本当に大変だったこの1年を無駄にはせず、次の成長の踏み台にするためにも、来年度以降は新しい生活様式に対応したキャリアゼミ活動を進めていきたい。
後期に入って少しずつ例年通りの活動が実施できるようになってからは、学生がこれまで以上に主体性をもって積極的に各種イベントに参加してくれた。具体的には、学内でのスポーツイベントの企画・運営や、松原市の子どもたちを対象としたバスケットボール教室などが挙げられる。もちろん、このようなイベントでも、これまでにはなかった感染対策が求められたが、そこは学生らしい柔軟な発想で様々な意見を出し合い課題を解決していった。
以上のように、今年度は、学内外に発信できる「目に見える成果」は残せなかった。しかし、その一方で、こういった不自由な環境の中で、改めて運動やスポーツがもつ価値を再認識したり、自分が本当にやりたいことを考えたりする良い機会になったかもしれない。学生にとって本当に大変だったこの1年を無駄にはせず、次の成長の踏み台にするためにも、来年度以降は新しい生活様式に対応したキャリアゼミ活動を進めていきたい。