過疎化が進む地方では地理的特徴を活かしてスポーツ・文化・観光を結びつけることにより、新たな地域ブランドや日本ブランドが生まれる可能性がある。連携先の兵庫県美方郡香美町は但馬牛や香住ガニといった山と海の食の宝庫とも知られ、冬は多くのスキー客が訪れる関西有数の観光地である。近年では山陰海岸ジオパークが世界ジオパークにも認定され、貴重な地形・地質遺産を数多く観察できる場所でもある。
毎年夏には広大な山を走って駆け巡る「姫ボタル瀞川平トレイルラン」の大会が開催され、キャリアゼミを通じて2016年から大会運営に参画している。また冬にはたじま高原植物園にある「かまくらレストラン」にインターンとして職業体験をしながら、新メニューの提案や情報発信など1年を通じて楽しめる魅力を創生し、発信する活動を行っている。
今回で記念となる10回目を迎える「姫ボタル瀞川平トレイルラン」と冬季の「かまくらレストラン」に参画するなかで連携先の魅力を発信し、地域活性化に繋げる方策を検討することを目的とする。
毎年夏には広大な山を走って駆け巡る「姫ボタル瀞川平トレイルラン」の大会が開催され、キャリアゼミを通じて2016年から大会運営に参画している。また冬にはたじま高原植物園にある「かまくらレストラン」にインターンとして職業体験をしながら、新メニューの提案や情報発信など1年を通じて楽しめる魅力を創生し、発信する活動を行っている。
今回で記念となる10回目を迎える「姫ボタル瀞川平トレイルラン」と冬季の「かまくらレストラン」に参画するなかで連携先の魅力を発信し、地域活性化に繋げる方策を検討することを目的とする。
学生活動状況報告
本活動では、夏に開催された第10回姫ボタル・瀞川平トレイルランに運営スタッフとして参加した経験をもとに、香美町の実行委員の方と学生で今年度の成果報告会を行いました。今夏に開催されたトレイルランでは、10回目という節目を迎えたため、レベルアップしたコースを用意するなど、これまでよりも規模の大きなイベントになりました。そのため、想定外の出来事も起こりながらの運営となりました。それぞれの役割を担う学生からのフィードバックをもとに、次回のトレイルランでより円滑な運営を行うための方策を検討しました。
このように、トレイルランを開催するだけで終わりにせず、反省点と向き合って次回に繋げようとするPDCAサイクルがあるからこそ、年々発展していっているのだと思いました。学生の意見にもしっかりと耳を傾けてくださる実行委員の方の存在に感謝して、今後もトレイルランの発展と学生の人間的成長ができる素晴らしい関係を築いていきたいと思います。
このように、トレイルランを開催するだけで終わりにせず、反省点と向き合って次回に繋げようとするPDCAサイクルがあるからこそ、年々発展していっているのだと思いました。学生の意見にもしっかりと耳を傾けてくださる実行委員の方の存在に感謝して、今後もトレイルランの発展と学生の人間的成長ができる素晴らしい関係を築いていきたいと思います。
流通学部2年 田中 智也
ゼミ集合写真
連携先コメント
株式会社むらおか振興公社
田丸 明人 様
今回も阪南大学の学生の皆さんにお手伝い頂きました。コロナ禍の状況の中にあってようやく泊りをかねた本来の体験として参加頂きました。山々と自然を感じられる、又プレーヤーとサポート関係を感じられるこの大会は、学生の皆さんにとっても我々にとっても、意義深いインパクトのある体験ではないかと思っています。
ランナーにとって、駆け巡る標高差のあるコースは距離以上に過酷でキツイ大会です。それをサポートするメンバーは重要な存在になります。その中で、30数名という阪南大学のスタッフ応援は、とても有難くランナーからも地元と大学生のコラボの大会として認知されて来ています。我々としても良き仲間として無くてはならない存在になっています。
サポート内容は毎回事前に先生と学生さんと協議しながらより良いもの、有意義なものを求めて第10回も取り組みました。今回もランナーからのアンケートで学生の皆さんに多くの感謝の言葉がありました。これからも是非とも一緒に盛り上げていきたいと思います。
ランナーにとって、駆け巡る標高差のあるコースは距離以上に過酷でキツイ大会です。それをサポートするメンバーは重要な存在になります。その中で、30数名という阪南大学のスタッフ応援は、とても有難くランナーからも地元と大学生のコラボの大会として認知されて来ています。我々としても良き仲間として無くてはならない存在になっています。
サポート内容は毎回事前に先生と学生さんと協議しながらより良いもの、有意義なものを求めて第10回も取り組みました。今回もランナーからのアンケートで学生の皆さんに多くの感謝の言葉がありました。これからも是非とも一緒に盛り上げていきたいと思います。
教員コメント
流通学部 流通学科
早乙女 誉 教授
2016年度からはじまった兵庫県香美町における株式会社むらおか振興公社様との産学連携も今年度で7年目を迎えました。昨年度はコロナウイルスの影響で例年通りの活動ができませんでしたが、今年度は、これまでと同様に7月に現地に行って、姫ボタル瀞川平トレイルランの運営補助、1月に現地にて成果報告会を開催することができました。
2022年7月に約2年ぶりに宿泊を伴うフィールドスタディを実施したところ、これまで活動できてなかった反動なのか、多数の参加希望者が集まりました。トレイルランの運営スタッフとしての仕事はこれまでと同じ内容でしたが、参加した学生が増えた分、教員や実行委員会メンバーのサポートが行き届かず、運営面に多くの課題を残す結果となってしまいました。
しかしながら、キャリアゼミの中心メンバーの学生が帰阪後すぐにこのような結果になってしまった原因や具体的な改善策をまとめてくれたおかげで、次年度に向けた課題を整理することができました。中には教員としては耳が痛くなる意見もありましたが、このキャリアゼミの活動を良くしていくために必要な内容でしたので、2023年1月に実施した成果報告会では、大会の実行委員長らとも共有しました。こういった厳しくも貴重な意見を学生が遠慮なく出してくれる環境は我々にとっても非常に重要であると改めて実感しました。
来年度以降もこの活動を継続していく予定ですので、引き続き学生が言いたいことを言える雰囲気を醸成しながら一緒にPDCAサイクルを回して、姫ボタル瀞川平トレイルランの運営や香美町の地域活性化に貢献していきます。加えて、2023年度に8年目を迎える本キャリアゼミがマンネリ化しないよう、学生と実行委員会のメンバーと情報を共有してどんどん新しい風を吹き込んでいきたいと考えております。
2022年7月に約2年ぶりに宿泊を伴うフィールドスタディを実施したところ、これまで活動できてなかった反動なのか、多数の参加希望者が集まりました。トレイルランの運営スタッフとしての仕事はこれまでと同じ内容でしたが、参加した学生が増えた分、教員や実行委員会メンバーのサポートが行き届かず、運営面に多くの課題を残す結果となってしまいました。
しかしながら、キャリアゼミの中心メンバーの学生が帰阪後すぐにこのような結果になってしまった原因や具体的な改善策をまとめてくれたおかげで、次年度に向けた課題を整理することができました。中には教員としては耳が痛くなる意見もありましたが、このキャリアゼミの活動を良くしていくために必要な内容でしたので、2023年1月に実施した成果報告会では、大会の実行委員長らとも共有しました。こういった厳しくも貴重な意見を学生が遠慮なく出してくれる環境は我々にとっても非常に重要であると改めて実感しました。
来年度以降もこの活動を継続していく予定ですので、引き続き学生が言いたいことを言える雰囲気を醸成しながら一緒にPDCAサイクルを回して、姫ボタル瀞川平トレイルランの運営や香美町の地域活性化に貢献していきます。加えて、2023年度に8年目を迎える本キャリアゼミがマンネリ化しないよう、学生と実行委員会のメンバーと情報を共有してどんどん新しい風を吹き込んでいきたいと考えております。
参加学生一覧
田中 智也、宮武 宏次、東谷 悠司、前田 純、仁尾谷 昴正