【学生報告】オリックス・バファローズの2軍戦で飲食ブースを出店!

松井 結芽(流通学部3年生)

 今回の企画は、昨年の11月15日に関西大学で開催された「オリックス・バファローズ マーケティングプレゼンテーション」にオブザーバーとして参加したことからはじまりました。そこで富田林市役所の方から富田林ドリームフェスティバル2015を手伝って欲しいという依頼を受けました。それからイベント当日に実施する企画を考え、今年の2月23日に、富田林市役所にて第1回目の打ち合わせを行いました。その時には、「オリジナル応援Tシャツ作り」や「ウォーターパーティー」、「流しそうめん」などの案が出ました。

 その後も学生が中心となって企画会議を繰り返し、最終的に富田林の名産品を使った「富田林カレー」、「きゅうりスティック」、「フルーツかき氷」と「オリジナル応援Tシャツ作り」の4つの企画を提案することになりました。そして、4月23日にオリックス・バファローズ事業本部長と富田林市役所の方に企画案をプレゼンしました。

 その結果、バファローズのロゴマークを使うのは難しいということからTシャツ作りは中止となりましたが、それ以外の企画については了承して頂きました。このような課程を経て、今回は富田林の名産品をPRすることを目的とした企画に絞ることになりました。

 イベント初日は、みんなわからないことだらけで戸惑うことが多かったです。富田林のナスを使ったカレーバーガーのパンやかき氷の氷がなかなか届かず、何度か注文を断ってしまってとても申し訳ないことをしてしまいました。その後は、徐々に要領がわかってきて、特に2日目はとても良い連携プレーができてドンドン売り上げを伸ばすことができました。イベントの最後の最後でかき氷が売り切れた瞬間は、達成感とそれまでの苦労を思い出して、涙がでそうになりました。

 もともと昨年の11月から3人で進めてきた企画でしたが、イベントが終わるまでの過程でたくさんの方に手伝って頂き、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。学生生活の中でとても大きな思い出となりました。今後は、この経験を活かして更に大きい企画や就職活動につなげていきます。

石井 友和(流通学部3年生)

 今回の富田林ドリームフェスティバルの企画を進めるにあたって、私はチームのリーダーをさせて頂きました。約半年間の活動の中で、今まで経験したことのないことの連続で上手くチームを引っ張っていけませんでしたが、他のメンバーが私を支えてくれたことで何とか企画を成功させることができました。

 企画を進めていく中で特に苦しんだのは沢山の予期せぬトラブルに見舞われたことです。例えば、他の自治体の夏祭りで食中毒が発生したことで本番の約1週間前に予定していた3つのメニューのうちの2つを変更しなければならなくなってしまいました。その中でチームのみんながアイディアを出し合い、役割を分担して何とか新メニューを考えることができました。それをやり遂げた時には、このチームの力の凄さ感じました。

 このような予期せぬトラブルがいくつも発生した今回の活動の中で一番重要だと感じたことは、事前準備の大切さです。今回、発電機やかき氷器などの機材をレンタルする際、発注するのが遅れてしまい、当初予定していたものと違うものを発注せざるを得なくなってしまいました。他にも、備品・材料不足や機材の故障、厳しい暑さによる体調不良など次々に問題が発生しました。もう少し様々な要因を検討して事前に準備しておけばもっと良い成果につながったのではないかと反省しています。ただ、問題が生じた際に冷静かつ迅速に対応できたのが、今回の良かった点です。それによって、問題が深刻になる前に柔軟に対応することができました。

 このように事前準備から当日にかけて多くのトラブルに見舞われましたが、結果的に目標以上の売り上げ数を達成することができました。何より、お客さんの笑顔と、たくさんのお客さんから「おいしかったよ」や「ありがとう」の言葉を聞けたことが嬉しかったです。

開野 優香(流通学部3年生)

 私はこの富田林ドリームフェスティバルの企画で、みんなに喜んでもらえるようなデザートを企画する担当になりました。夏なので冷たいものがいいのではと思い、子供たちに喜んで食べてもらえるようにと切ったフルーツを星型やハート型にきりぬいて、引いたくじにかいてある数だけフルーツがのせられるフルーツカキ氷を考えました。しかし、オリックスの事業本部長にこの案を提案したところ、あまり良い反応はいただけませんでした。さらに、このフルーツカキ氷は手間とコストがかかってしまう為、改めて企画を練り直し、富田林のトマトと桃を使ったカキ氷にすることになりました。

 それと同時に、どうすればたくさんの人に食べてもらえるのか、どこから材料を仕入れるのか、いくらでどのようにして売り出すのかを自分たちで考え、企画を進めていきました。しかし、フェスティバル1週間前、「できるだけ、生ものは使わないでほしい」と富田林市の人からの連絡があり、このトマトと桃の企画もまた実現させることはできませんでした。イベント当日が迫っている中で考えた結果、6種類のカルピスのカキ氷を提供することになりました。

 当日、カルピスカキ氷は予想を上回る売れ行きで、2日間で準備した氷を全て売り切ることができました。今回の一連の活動を通して感じたことは、お客様に物を販売する事の難しさや大変さです。それ以外にも、自分が考えた企画でたくさんの人が美味しいと喜んで食べてもらえることの嬉しさを身をもって実感しました。そして何よりも、ここまで諦めず企画をしてきたことの結果がでて安心したと同時に、それだけの食数をこのドリームフェスティバルに関わってきた先生やチームの仲間たちと販売できたことへの達成感が非常に印象深いです。今回の大変ながらも充実した活動は、自分の人生の中で貴重な思い出となりました。