ブランド洋菓子店 ポアールの社長に訊く
新谷ゼミは帝塚山にある洋菓子店ポアールを訪れ、グランシェフでもある辻井社長にお話を伺う機会を得ることができました。ポアールというブランドを守り続けていくためにどのようなことを心がけているのか、ブランド価値をさらに増加させるために何が必要かなど、企業のブランディングについてのお話を伺いました。また、社長の仕事に対する考え方を聴きましたが、相手の期待を超える仕事を心がけるなど、プロフェッショナルの仕事、一流の仕事とは何か、ということがわかりました。学生にとってはまだ実感がわかないかもしれませんが、働いたときに今回のお話を思い出してくれればよいと思いました。
突然の講習のお願いに対して快く引き受けてくださった、辻井社長には大変感謝しております。機会がありましたら、また、よろしくお願いいたします。
※この学生教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。
突然の講習のお願いに対して快く引き受けてくださった、辻井社長には大変感謝しております。機会がありましたら、また、よろしくお願いいたします。
※この学生教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。
こだわりがブランド価値を創りだす 益田若奈
今回、わたしたち新谷ゼミは、帝塚山にある「ポアール」という洋菓子店の社長さんにお話を伺いに行きました。ポアールは先生がよく利用するお店だそうで、私たちに話を聴かせるというより、先生自身がぜひ聴きたいということで訪問が実現したそうです。
ポアールはブランド洋菓子店で、阿倍野区帝塚山に本店があり、近鉄あべのハルカス店にも出店しています。近鉄百貨店で出品したクリスマスケーキはパンフレットの表紙にも採用されていて、値段が高めにもかかわらずすぐに完売したそうです。私はこれまで知らなかったのですが、とても人気のある洋菓子店であることがわかります。
ポアールはブランド洋菓子店で、阿倍野区帝塚山に本店があり、近鉄あべのハルカス店にも出店しています。近鉄百貨店で出品したクリスマスケーキはパンフレットの表紙にも採用されていて、値段が高めにもかかわらずすぐに完売したそうです。私はこれまで知らなかったのですが、とても人気のある洋菓子店であることがわかります。
実際に社長さんにお話を伺うにあたって、はじめは緊張していましたが、とても気さくな方で楽しかったです。仕事に対しての考え方を聞いて、心に刺さりました。お客さまを喜ばせる前に、自分たちが楽しまなければいけない。楽しいという雰囲気が伝われば、お客さまもそれを感じ取ってくれるというお話が、いまのわたしには足りないと感じました。アルバイトで働くにあたって、自分が嫌だ、はやく帰りたいと思っていたらそれがお客様に伝わってしまい、いい接客ができないということに気づきました。これからはもっと自分が楽しめるような物の見方をしていきたいと思いました。
これから、ポアールの社長さんのお話を心の中にとどめておき、普段の生活に生かしていきたいと思いました。
お話を聞いた後にケーキをいただきましたが、メニューを見ながらケーキやドリンクの説明を受けました。すべてのケーキにそれぞれ細かな工夫が施されており、社長さんの気持ちが込められているということが伝わってきました。
こだわりについては、そこまでするものなのかと驚きました。紅茶を頼むと2杯分くらい入ったティーポットで出てきます。多くのお店ではティーポットから茶こしを通してカップに注ぐことが多いのですが、この場合最後のほうには濃くなってしまいます。ところがポアールではティーポットの中に茶こしがついていて、ちょうどよい時間になると茶こしを取り外すことができて、必要以上に濃くならないようになっています。このようなティーポットを探して採用したというこだわりがあります。
また、紅茶の時間を計るのに砂時計ではなく、オイル時計を使っています。透明と青色の2種類の比重が違う液体が入ったものです。砂時計は砂が下に落ちて時を計るのに対して、オイル時計では上にのぼって時計を計るという違いがあり、こういったものを使うというこだわりもありました。
ミックスジュースもドライアイスを使った演出を施すなど、驚きの連続でした。
こだわりはケーキやドリンクだけでなく、その器にも及んでいます。例えばケーキのお皿の大きさ。店内でケーキを食べることができますが、ケーキを乗せるお皿は直径20cmくらいの大きなものを使っています。これはコース料理の最後のデザートを食べている気持ちでポアールのケーキを食べてほしいからだそうです。
このようなこだわりはコストが増えることになって望ましくないことと思われますが、自分が楽しんで仕事をすることや、こだわりの積み重ねこそがポアールというブランドの価値を作り出しているのではないかと感じられました。
これから、ポアールの社長さんのお話を心の中にとどめておき、普段の生活に生かしていきたいと思いました。
お話を聞いた後にケーキをいただきましたが、メニューを見ながらケーキやドリンクの説明を受けました。すべてのケーキにそれぞれ細かな工夫が施されており、社長さんの気持ちが込められているということが伝わってきました。
こだわりについては、そこまでするものなのかと驚きました。紅茶を頼むと2杯分くらい入ったティーポットで出てきます。多くのお店ではティーポットから茶こしを通してカップに注ぐことが多いのですが、この場合最後のほうには濃くなってしまいます。ところがポアールではティーポットの中に茶こしがついていて、ちょうどよい時間になると茶こしを取り外すことができて、必要以上に濃くならないようになっています。このようなティーポットを探して採用したというこだわりがあります。
また、紅茶の時間を計るのに砂時計ではなく、オイル時計を使っています。透明と青色の2種類の比重が違う液体が入ったものです。砂時計は砂が下に落ちて時を計るのに対して、オイル時計では上にのぼって時計を計るという違いがあり、こういったものを使うというこだわりもありました。
ミックスジュースもドライアイスを使った演出を施すなど、驚きの連続でした。
こだわりはケーキやドリンクだけでなく、その器にも及んでいます。例えばケーキのお皿の大きさ。店内でケーキを食べることができますが、ケーキを乗せるお皿は直径20cmくらいの大きなものを使っています。これはコース料理の最後のデザートを食べている気持ちでポアールのケーキを食べてほしいからだそうです。
このようなこだわりはコストが増えることになって望ましくないことと思われますが、自分が楽しんで仕事をすることや、こだわりの積み重ねこそがポアールというブランドの価値を作り出しているのではないかと感じられました。
お客さんの期待を超える仕事 藤田香墨
私たち新谷ゼミは阿倍野区帝塚山にある洋菓子店「POIRE(ポアール)」へ行き社長さんのお話を伺いました。ポアールは新谷先生がよく利用するお店だそうですが、社長さんをお見かけしたときに声をかけて今回の訪問をお願いしたそうです。
ポアールはブランド洋菓子店で、帝塚山が本店になります。北新地や堂島に支店があるほか、6月には近鉄あべのハルカス店に百貨店への初出店を行いました。近鉄あべのハルカス店にも行ったところポアールは存在感があり、すぐにお店を見つけることができました。
ポアールはブランド洋菓子店で、帝塚山が本店になります。北新地や堂島に支店があるほか、6月には近鉄あべのハルカス店に百貨店への初出店を行いました。近鉄あべのハルカス店にも行ったところポアールは存在感があり、すぐにお店を見つけることができました。
私たちは天王寺から阪堺電車に乗ってポアールのある姫松駅まで行きました。以前、新谷ゼミでは阪堺電車での貸し切りパーティーを利用したことがあり、今回で2回目の乗車となりました。こんな短期間のうちに2回乗るとは思いませんでした。前回はゼミで貸し切りだったので私たちだけで乗車しましたが、今回は他の乗客もいたので車窓を眺めながら静かに乗ることにしました。前回の貸し切りパーティーとは全く違う電車の中の雰囲気で姫松駅までの時間を楽しめました。
姫松駅を降りるとすぐにポアール帝塚山本店があります。トレードマークの丸窓や外観がとてもかわいくてお店の中に入る前から楽しみになりました。他のお店では味わったことのないわくわく感と緊張感をお店に入るときに感じました。お店の中に入るとクリスマスの楽しい雰囲気で緊張が和らぎ、お店の雰囲気もかわいらしくリラックスして社長さんのお話を伺うことができました。
社長さんからはポアールというブランドに関するお話などを伺いましたが、一番心に残ったのは社長さんの仕事に対する考え方でした。帝塚山という場所柄、商品に対する評価が厳しいお客さんが多いのですが、お客さんの期待を超えるような仕事をすることを心がけているとのことです。お客さんは、ポアールだったらこうだろうという期待を持って買い物をするので、期待どおりだと満足は得られない、期待を超えるようなものを提供してはじめて満足していただけるという考え方を持って仕事をしているようです。このような考え方がブランド価値をさらに高めているのだろうと感じました。
社長さんのお話を聞いて自分が普段アルバイトで働いていることで気づくことがありました。私は普段言われたことだけをしていることが多く、自分で考える努力が不足していることに気づきました。社長さんは相手の期待を超えるように努力するという考えでした。アルバイトであっても言われたことだけをするのではなく、相手の期待を超えるように考えて、楽しんで仕事をすることが自分のためにもなるのではないかと思いました。
アルバイトのときや就職したときにそのことを思い返して頑張りたいです。長時間お話いただき、ありがとうございました。
姫松駅を降りるとすぐにポアール帝塚山本店があります。トレードマークの丸窓や外観がとてもかわいくてお店の中に入る前から楽しみになりました。他のお店では味わったことのないわくわく感と緊張感をお店に入るときに感じました。お店の中に入るとクリスマスの楽しい雰囲気で緊張が和らぎ、お店の雰囲気もかわいらしくリラックスして社長さんのお話を伺うことができました。
社長さんからはポアールというブランドに関するお話などを伺いましたが、一番心に残ったのは社長さんの仕事に対する考え方でした。帝塚山という場所柄、商品に対する評価が厳しいお客さんが多いのですが、お客さんの期待を超えるような仕事をすることを心がけているとのことです。お客さんは、ポアールだったらこうだろうという期待を持って買い物をするので、期待どおりだと満足は得られない、期待を超えるようなものを提供してはじめて満足していただけるという考え方を持って仕事をしているようです。このような考え方がブランド価値をさらに高めているのだろうと感じました。
社長さんのお話を聞いて自分が普段アルバイトで働いていることで気づくことがありました。私は普段言われたことだけをしていることが多く、自分で考える努力が不足していることに気づきました。社長さんは相手の期待を超えるように努力するという考えでした。アルバイトであっても言われたことだけをするのではなく、相手の期待を超えるように考えて、楽しんで仕事をすることが自分のためにもなるのではないかと思いました。
アルバイトのときや就職したときにそのことを思い返して頑張りたいです。長時間お話いただき、ありがとうございました。
仕事を楽しむことの大切さを知る 寺田佳穂
12月2日に、企業見学でPOIRE(ポアール)という老舗洋菓子店にお伺いしました。POIREは、1969年に帝塚山で創業された伝統ある本格洋菓子店です。今回、お忙しいなか時間を作って頂き、グランシェフでもある辻井社長に貴重なお話を聞くことができました。
店内に入ると、奥にある少し孤立したソファのテーブルに案内されました。そこは、少し天井が低くなっていて、雰囲気も少し違う、VIPルームのようなスペースでした。聞いてみると、そこはVIPルームというわけではなく、誰でも座れる席だそうです。しかし、そのスペースだけ特別な場所のように見えるので、どのお客様も席が空いていればそこへ行くそうです。辻井社長いわく、「奥の狭いスペースを『奥のただ狭い場所』になるのか『奥の特別な場所』になるのか」、ブランド戦略次第で変わることで、このようにスイーツを取り巻く環境にもこだわっているそうです。
とても長い時間お話いただいたのですが、その中で、私が最も印象的だったのは、ドアの外までお客様をお見送りする従業員の話です。
接客のプロを招いて、POIREの従業員に接客を教えに来てもらったとき、見本としてそのプロの方が、一日POIREの従業員として接客したそうです。その方の接客は、自分自身もお客様もとても楽しそうで、自然とドアの外までお客様をお見送りしていて、それがとてもスマートだったそうです。試しに、従業員が真似して同じようにお客様をドアの外までお見送りしたとき、「こんなとこまでいいよ。大丈夫だよ」と言われ、ドアの外まで行くことができなかったそうです。
なぜ、違いがあるのでしょうか。
接客のプロいわく、「従業員は丁寧で頑張っている、頑張っている人には『頑張らなくていいよ』と言ってしまう。しかし、楽しんでいる人には『楽しまなくていいよ』とは言わない。頑張ることは素敵だし、お客様に気を使うことは大切だけど、お客様に気を使わせないことも一流の接客。」
この話は、私の心にとても残りました。これは接客に関してだけでなく、商売をしていくうえでも、一人の人としても大切な考え方だと思います。自分がどうかではなく、相手にどう見られるか、ストイックな考え方のように見えますが、悪い意味でよく使われる『他人の目を気にする』こととは、また意味が違うと思います。
それと同時に『仕事を楽しむ』ことの大切さも再確認しました。するべき業務が多かったり、クレームがきたりすると、つい仕事を楽しむということを忘れてしまいます。しかし、クレームも自分を高めてくれる貴重な意見ということを忘れずに、楽しく仕事をすることを通じて、良いことはたくさん吸収できる人になりたいです。学生のうちからアルバイトなどを通して、理想の自分になる努力をしようという気持ちが今回の見学で高まりました。また、POIREという企業が、素敵な一流の人材で成り立っていることも知りました。
とても長い時間お話いただいたのですが、その中で、私が最も印象的だったのは、ドアの外までお客様をお見送りする従業員の話です。
接客のプロを招いて、POIREの従業員に接客を教えに来てもらったとき、見本としてそのプロの方が、一日POIREの従業員として接客したそうです。その方の接客は、自分自身もお客様もとても楽しそうで、自然とドアの外までお客様をお見送りしていて、それがとてもスマートだったそうです。試しに、従業員が真似して同じようにお客様をドアの外までお見送りしたとき、「こんなとこまでいいよ。大丈夫だよ」と言われ、ドアの外まで行くことができなかったそうです。
なぜ、違いがあるのでしょうか。
接客のプロいわく、「従業員は丁寧で頑張っている、頑張っている人には『頑張らなくていいよ』と言ってしまう。しかし、楽しんでいる人には『楽しまなくていいよ』とは言わない。頑張ることは素敵だし、お客様に気を使うことは大切だけど、お客様に気を使わせないことも一流の接客。」
この話は、私の心にとても残りました。これは接客に関してだけでなく、商売をしていくうえでも、一人の人としても大切な考え方だと思います。自分がどうかではなく、相手にどう見られるか、ストイックな考え方のように見えますが、悪い意味でよく使われる『他人の目を気にする』こととは、また意味が違うと思います。
それと同時に『仕事を楽しむ』ことの大切さも再確認しました。するべき業務が多かったり、クレームがきたりすると、つい仕事を楽しむということを忘れてしまいます。しかし、クレームも自分を高めてくれる貴重な意見ということを忘れずに、楽しく仕事をすることを通じて、良いことはたくさん吸収できる人になりたいです。学生のうちからアルバイトなどを通して、理想の自分になる努力をしようという気持ちが今回の見学で高まりました。また、POIREという企業が、素敵な一流の人材で成り立っていることも知りました。