NIKE OSAKA RUNNINGおよびプーマストア大阪でフィールドリサーチを行いました

 2016年12月14日(水)、阪南大学流通学部の杉田ゼミは大阪心斎橋にあるNIKE OSAKA RUNNINGおよびプーマストア大阪を訪問し、スポーツブランドのファッション分野への進出についてのフィールドリサーチを行いました。近年、「アスレジャー」という言葉も生まれているように、スポーツやエクササイズをするような服装を中心にコーディネートされたファッションスタイルが成長しています。

 今回のフィールドリサーチの目的は、ナイキやアディダスなどのスポーツブランドがファッションの分野に進出している状況を前提に、ブランドの発信元のひとつであるメーカー直属ショップでどのような販売促進政策や製品政策を打ち出しているのかについて調べることです。

 訪問に先立って、あらかじめゼミの時間を使い、NIKE OSAKA RUNNINGのオフィシャルブログで紹介されている商品を一つ一つチェックして、ファッション性がどの程度高いのか、そしてスポーツ性がどの程度高いのか、それぞれ10段階に分けて評価しました。ゼミ生それぞれが自分の感性に従って評価したポイントを平均してマッピングしたものが下の図です。その結果、ファッション性に偏ったグループと、スポーツ性が非常に高い一方、ファッション性も平均並みに高いグループの2つに分かれていることが明らかになりました。

まず、我々は、心斎橋にあるNIKE OSAKA RUNNINGを訪問しました。NIKE OSAKA RUNNINGは株式会社ナイキジャパンの数少ない直営店のひとつです。この直営店の品揃えやディスプレイ等を調査することで、ブランドの送り手であるナイキがファッション分野に対してどのような戦略をたてているのか明らかにすることが今回の狙いです。

 今回の調査では、あらかじめ店舗側の許可をいただいた上で①店舗内のプロモーションの特徴、②商品ライン構成、③商品のファッション性に焦点を当てて、実際の店舗を見学させていただきました。

 NIKE STORE RUNNINGはその店舗名称にもあるように、大阪マラソンなどマラソンやジョギングを趣味とする人たちをターゲットにして、1階は主にメンズ製品、2階は主にレディース製品を扱った店舗です。それでもラインナップの一角に"LIFE STYLE"というコーナーが設けてあり、スポーツをするときだけでなく、日常でもナイキ製品を使ってもらえるような提案がされているのを見て取ることが出来ました。
 次に、我々はNIKE STORE RUNNINGの斜め向かいにあるPUMA STORE OSAKAを見学させてもらいました。この店舗は1階が主にジョギングやストリートファッションを男女問わず品揃えしており、2階ではサッカーや野球、バスケットボールなど各種スポーツ競技用ウェアを揃えていました。ここでも我々はNIKE STORE RUNNINGと同様の視点で調査を行い、最後に両者を比較検討することでファッション分野に対するそれぞれの戦略の特徴を明らかにしようと考えました。

 今回のフィールドリサーチでは、スポーツブランドのファッション分野への進出についての最新の動向を実際の販売現場に触れて探ることが出来たという点で意義がありました。杉田ゼミ2回生は来年度も引き続き、スポーツブランドによるアスレジャーの展開を調査していく予定です。