播州産地のものづくりとブランディング活動について調査しました

活動テーマ:日本独自のテキスタイルを活用した新ビジネスを考える
産官学連携先:植山織物株式会社、丸和商事株式会社、播磨染工株式会社


 杉田ゼミ2年次生の一行は、兵庫県西脇市にある丸和商事、播磨染工、植山織物を訪問し、日本の織物産地のものづくりとブランディング活動について調査を行いました。西脇市は播州産地とも呼ばれ、日本国内でも有数の先染め織物の産地です。
 丸和商事は産元商社と言って、アパレルメーカーやSPA、テキスタイル商社などから注文を集め、それを産地の企業をコーディネートして生地の染色・製造を行うことが主要な仕事の一つです。播磨染工は染色整理を行い、植山織物は織布を行っています。植山織物は播州産地全体の中で2番目に大きな織布業者で、先に挙げた丸和商事も植山織物のグループ企業となっています。
 また、企業訪問を終えた後も、調べた内容をパワーポイントにまとめ、流通学部ゼミナール大会に発表しました。杉田ゼミでは聞き取り調査とそれを基にした研究発表を繰り返すことで、社会人として必要な課題発見能力とプレゼンテーション能力、そして企画提案能力を培っています。

学生活動状況報告

1.行ってみた感想——工場内の様子
 まず播磨染工の工場内についてですが、内部はとても広く糸を染める機械(染色釜)が実際に稼働しているところを見学させてもらいました。大きな釜の中で染色された糸はとても綺麗な青や赤など様々な色に染められていました。
 次に植山織物の工場内部は、織機が勢いよく音を立てており話声が聞こえないほどのものでした。この工場では、整経、サイジング、畦取り、経通し、製織、検反と生地を織るのに必要な工程を1社で行うことができる設備がそろっています。経通しは糸を小さな穴の中に通す作業ですが、これはかつては一本一本人の手で通されているということで気の遠くなるような作業だと感じました。いまではオート・ドローイングマシーンという設備を導入され、非常に効率が上昇したそうです。

2.流通学部ゼミナール大会について
 最後に、この播州織について学んだ内容をゼミ大会で発表しました。発表するにあたりみんなでそれぞれスライドを作りそれをつなぎ合わせた“みんなで作ったプレゼン”で3位を頂いたことはとても嬉しく、良い一歩を踏み出せました。

流通学部 2年生 松本 朋子

参加学生一覧

池田 一斉、小林 加奈、安部 亜理沙、上原 真梨亜、江崎 凌矢、大島 健斗、片岡 遼、葛城 陽向、白谷 茜、高橋 真由、田邉 凌太、中野 鈴香、中村 翔、平井 雅樹、廣瀬 菜摘、松本 朋子、村田 郁哉、森下 大輝

ゼミ集合写真