活動テーマ:国内アパレルブランドのマーケティング戦略
産学連携先:株式会社TSI EC ストラテジー
杉田ゼミでは国内アパレルブランドがどのようにしてマーケティング活動を行っているのかについて調べています。その活動の中で、年々衣料品の売上高が落ちている百貨店などの販路と異なり、EC(電子商取引)だけは右肩上がりで成長していることに注目しました。
アパレルECの中で最も有名なのはZOZOTOWNですが、新聞記事などを調べるうちにZOZOTOWNの販売手数料が売値の3割と非常に大きいことを発見しました。また同時にゼミ生の意見として、「ZOZOTOWNで買うよりも好きなブランドの直営サイトで買う方がいい。なぜなら、ZOZOTOWNのHPでは全てのブランドが一律に紹介されており、そのブランドの世界観を楽しむことができないから。」という意見もありました。
それでは、実際にZOZOTOWNに出店しているアパレルブランド自身は一体どのような狙いをもっているのか、そのあたりを教えてもらいたいと考え、国内有数のアパレルブランドTSI HoldingsのEC事業支援を行っている株式会社TSI EC ストラテジーさんを訪問させていただきました。
産学連携先:株式会社TSI EC ストラテジー
杉田ゼミでは国内アパレルブランドがどのようにしてマーケティング活動を行っているのかについて調べています。その活動の中で、年々衣料品の売上高が落ちている百貨店などの販路と異なり、EC(電子商取引)だけは右肩上がりで成長していることに注目しました。
アパレルECの中で最も有名なのはZOZOTOWNですが、新聞記事などを調べるうちにZOZOTOWNの販売手数料が売値の3割と非常に大きいことを発見しました。また同時にゼミ生の意見として、「ZOZOTOWNで買うよりも好きなブランドの直営サイトで買う方がいい。なぜなら、ZOZOTOWNのHPでは全てのブランドが一律に紹介されており、そのブランドの世界観を楽しむことができないから。」という意見もありました。
それでは、実際にZOZOTOWNに出店しているアパレルブランド自身は一体どのような狙いをもっているのか、そのあたりを教えてもらいたいと考え、国内有数のアパレルブランドTSI HoldingsのEC事業支援を行っている株式会社TSI EC ストラテジーさんを訪問させていただきました。
学生活動状況報告
11月29日、私たち杉田ゼミ2回生は東京にある大手アパレル企業、TSI HoldingsさんのEC販売を担当する子会社、TSI EC ストラテジーさんを訪問しました。
あらかじめゼミの時間でどのようにすればより利益率が高く自らの世界観を正しく伝えられる自社ECサイトで商品を購入してもらえるかを討論し、いくつかの案をつくりました。例えば僕は、ECで買い物をするときに不満を感じる”ライブ感”をAR技術で演出すること、そしてアバターをつくってあらかじめサイズ感がわかるようにすることなどを提案しました。
TSI ECストラテジーさんでは鈴木さんらたくさんの社員の方々の話を伺うことができました。中でも興味深かったのは、TSIグループではZOZOTOWNの3割という手数料は決して高いとは感じていないということでした。在庫の管理やサイトのメンテナンスなどにかかる費用を考えれば妥当な水準とのことでした。
私たちの提案についても真剣に聞いてもらえましたが、自分が思っている以上に社会で活躍している方達の考えは深いということを強く感じました。普段の生活や講義の場では得られない経験ができ、大変大きな刺激になりました。
あらかじめゼミの時間でどのようにすればより利益率が高く自らの世界観を正しく伝えられる自社ECサイトで商品を購入してもらえるかを討論し、いくつかの案をつくりました。例えば僕は、ECで買い物をするときに不満を感じる”ライブ感”をAR技術で演出すること、そしてアバターをつくってあらかじめサイズ感がわかるようにすることなどを提案しました。
TSI ECストラテジーさんでは鈴木さんらたくさんの社員の方々の話を伺うことができました。中でも興味深かったのは、TSIグループではZOZOTOWNの3割という手数料は決して高いとは感じていないということでした。在庫の管理やサイトのメンテナンスなどにかかる費用を考えれば妥当な水準とのことでした。
私たちの提案についても真剣に聞いてもらえましたが、自分が思っている以上に社会で活躍している方達の考えは深いということを強く感じました。普段の生活や講義の場では得られない経験ができ、大変大きな刺激になりました。
流通学部 2年生 田羅鋤 和弘
ゼミ集合写真
連携団体担当者からのコメント
株式会社TSI EC ストラテジー
鈴木 雅也氏
先日は東京にある弊社までご足労いただきありがとうございました。
弊社としても実際のお客様に近い世代の方たちの意見を聴くことができ、とても有意義な時間となりました。
今回、弊社での意見交換に関してですが弊社のデジタル・EC事業の説明と特定の商品流通チャネルについて意見を交換させていただきました。「今」というスナップショットでの意見に対して、その販路がもつ「過去」からのあり方の変容を「なぜ」という理由を加えて説明をさせていただきました。今回の場を通して私たちも成り立ちという部分の理解が大切であるということを再認識するとともに理解していただけたのかなと感じています。
また機会があればよろしくお願いいたします。
弊社としても実際のお客様に近い世代の方たちの意見を聴くことができ、とても有意義な時間となりました。
今回、弊社での意見交換に関してですが弊社のデジタル・EC事業の説明と特定の商品流通チャネルについて意見を交換させていただきました。「今」というスナップショットでの意見に対して、その販路がもつ「過去」からのあり方の変容を「なぜ」という理由を加えて説明をさせていただきました。今回の場を通して私たちも成り立ちという部分の理解が大切であるということを再認識するとともに理解していただけたのかなと感じています。
また機会があればよろしくお願いいたします。
教員のコメント
流通学部 杉田 宗聴 教授
大学生のスマートフォン保有率が98%を超えた現在、学生達の買い物活動のありかたも大きく変わってきています。百貨店などリアル店舗でのアパレル製品の売上高が今世紀に入ってから右肩下がりで推移する中、ZOZOTOWNに代表されるアパレル製品のEC(電子商取引)は順調に販売金額を増やしています。
アパレルECの代表的な存在がZOZOTOWNですが、販売手数料の大きさやECサイト主導の値引き政策などによって撤退するブランドが相次いだりして新聞やニュースで話題になりました。
今回のキャリアゼミはブランド側にとって本当のところZOZOTOWNを利用するメリットはどのようなものなのか、またはどのような付き合い方をすれば両社にメリットが生じるのか、自社ECサイトで自社ブランド製品を買ってもらうようにするためのアイディアは何か、などについて考察を行ってきました。
あらかじめ問題意識をもってTSI EC ストラテジーさんを訪問できたことで、学生側も終始興味を持って参加し自らが考案したアイディアについて発現することが出来ました。今回のキャリアゼミによって社会人に求められる水準と自分たちの力量との違いを体感する一方、実施前と後との間で自分自身が確実に成長したことを実感出来たようです。
アパレルECの代表的な存在がZOZOTOWNですが、販売手数料の大きさやECサイト主導の値引き政策などによって撤退するブランドが相次いだりして新聞やニュースで話題になりました。
今回のキャリアゼミはブランド側にとって本当のところZOZOTOWNを利用するメリットはどのようなものなのか、またはどのような付き合い方をすれば両社にメリットが生じるのか、自社ECサイトで自社ブランド製品を買ってもらうようにするためのアイディアは何か、などについて考察を行ってきました。
あらかじめ問題意識をもってTSI EC ストラテジーさんを訪問できたことで、学生側も終始興味を持って参加し自らが考案したアイディアについて発現することが出来ました。今回のキャリアゼミによって社会人に求められる水準と自分たちの力量との違いを体感する一方、実施前と後との間で自分自身が確実に成長したことを実感出来たようです。