阪南大学流通学部住木ゼミナール2回生の学生が、大阪・なんばにある「ホテルモントレグラスミア大阪」を対象にフィールドワークを行うと共に、「新型コロナウイルス感染症の拡大を契機に変化した社会におけるホテルモントレグラスミア大阪のマーケティング戦略について、具体的な提案をする。ただし、マーケティング・マネジメントの枠組みを活用して説明することが可能な提案をすること。どのような成果をどれだけあげることができるのか、ある程度検証されている提案をすること。」という課題解決型学習に取り組みました。

ホテルの情報をお客様にわかりやすく発信するために、SNSを活用して、新型コロナウイルス感染症対策のアピールをする。ビジネスパーソンならびに外国人観光客以外のお客様を増やすために、学生に対して、ホテル施設の利用に学割をつけるという提案をしました。

ホテルモントレグラスミア大阪のウェブサイトにおける口コミを参考にして、戦略を考えました。新型コロナウイルス感染症の対策として、清掃の強化を図るために、ハウスクリーニング技能士の資格を持った清掃員を増やして、ホテル利用者からの信頼感を高めるという提案をしました。加えて、近くにある温泉施設と連携することによって、ホテル利用者の満足度向上とプロモーション活動の強化を図るという提案をしました。

ブライダル部門では、オンラインウェディングを含むwithコロナに対応したプランの販売、宿泊部門では、新大阪発着の専用シャトルバスの運行と客室にプロジェクターを導入するという提案をしました。新型コロナウイルス感染症の拡大による外国人利用者の減少に対応して、日本人、特にSNSユーザーの多い10代・20代、ならびにカップルを主要なターゲットとして考えました。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、挙式・披露宴を行うことが困難な状況において、チャペルを貸し切ってプロポーズができるディナー付きのプランが好評であるというお話を伺いました。このプランに加えて、その日の特別な思い出を映像に残して、結婚式にて放映できるようにするという提案をしました。また、一人が様々な仕事をこなす「マルチタスク」を導入して、人件費を削減しながら、業務の効率を向上させるという提案をしました。

ホテルモントレグラスミア大阪における新型コロナウイルス感染症の対策とその取り組みに関する情報発信などについて確認しました。また、現在は、事実上、長距離移動に対する制限が掛かっているため、ホテルの近くにおいて生活している幅広い年代の女性をターゲットにした女子会プランを提案しました。

過日はホテルモントレグラスミア大阪にご来館いただきまして、誠にありがとうございました。また、皆様で協力し合って作成いただいた「ホテルの印象」「ホテルの強み・弱み」に関して、今までとはまた違った視点からやるべきこと、コロナ禍の今だからできるアクションをご提案いただけたことは、私共も大変感謝をしております。改めてお礼を申し上げます。いつか皆様の中からもホテルマンとして、お客様に「安心・安全・快適」な空間をご提供する立場となり、共に働ける日がくることを願っております。