今回2023年度第52回関西学生サッカー連盟「関西選手権」(例年開催:6月~7月)において、阪南大学サッカー部の3回戦~決勝までの5試合を対象に分析をしてもらいました。
そしてフィードバックも兼ねて、Bepro Japan合同会社 竹田様に阪南大学に来ていただき、大会における阪南大学サッカー部のチームパフォーマンスについて、定量的な形での評価や考察をしていただきました。
その後、11月に竹田様に全国大会を決めた準々決勝の試合と決勝戦の2試合を、さらに分析の視点を学生に伝えていただきました。それを参考に学生が主体的に分析し、考察を行いました。
  • 【シュートデータ】

  • 【エリア別】

学生活動状況報告

まず、どうやっても調べることのできないデータを手元に置いた状態で研究することができたのでとても楽しかったです。なかなかデュエルなどを研究しないので、勝敗に関わるのかも調べることができました。ビプロはすごく役に立ちました。
流通学部3年 矢野 巧也


データが見やすくて分析とかにはすごい良いと思います。デュエルでいえば勝ち負けのその先を少し見えたので勝っててもすぐ取れる部分もあったしそういうのが見えてよかったです。
流通学部3年 加藤 史羅


ビプロのデータがすごいのはわかっていたけどフィルターで検索できる機能が非常に使いやすかったです。
流通学部3年 影山 塁飛


率直にあんな分析アプリがあるのはすごいなと感じてます。ビプロのアプリをうまく活用することで自分のパフォーマンス向上にもつながると改めて感じました。
流通学部3年 齋藤 遼太

参加学生一覧

池田 陸、 影山 塁飛、 加藤 史羅、 川中 浩夢、 齋藤 遼太、 鈴木 史哉、 福田 研太朗、 矢野 巧也

連携先コメント

Bepro Japan合同会社
竹田 英司 様

ゼミを通じた1年間が、学生の皆さんにとって学び多いものであったことを願います。また、学内発表会では、最優秀の評価も受けられたとのこと、心からお祝い申し上げます。

発表会に向けた研究では、デュエル勝率※1と得失点(ひいては試合の勝敗)の相関・因果に着目し、エリア毎(特にミドルサード、アタッキングサード※2)の数値に分解しながら、選手個々人及びチームの改善点の示唆出しに繋げられていました。

サッカーあるいはスポーツに関わらず、現代は取得可能なデータが指数関数的に増大する時代です。その中で信頼出来るデータを活用し、そこに意味や示唆を与え、行動に繋げていくことは、普遍的に大切なアプローチだと思います。

仮説から検証までのプロセスをきちんと踏むこと、全体と細部にバランス良く目を配ること、発見を発見で終わらせずに行動に繋げること、ぜひこれからも続けて行って欲しいと思います。皆さんのこれからに大いに期待しております。

※1 サッカーにおける両チームの球際の攻防
※2 サッカーグラウンドの長辺を1/3に分割し、守備方向から順にディフェンシブサード、ミドルサード、アタッキングサードまたはファイナルサードと呼ぶエリアの考え方

教員のコメント

流通学部
上赤坂 佳孝 准教授

学部独自の様々なテーマでプレゼン発表を行う大会で、今回初めて最優秀賞をおさめることができました。それはいうまでもなく、ビプロの普段簡単に取ることのできないデータを扱えたことが一番大きな要因でした。学生が主体的に取り組め、深い考察につながったのも魅力あるデータがあったからこそで、改めてサッカーを質的な要素だけでなく、量的な要素と向き合うことの大切さを感じました。