賀川ゼミでは本日、専門演習2の時間に経営情報学部伊田昌弘教授のゼミから二人の学生ゲストをお迎えし、それぞれの卒業研究・卒業論文を報告し合う、交流会を開催しました。
 冒頭に担当者から、この合同ゼミを開催するに至った経緯をごく簡単に述べた後、じゃんけんで順番を決めた結果、以下の順で報告が行われました。
 
  1. (国コミ)木田美響「逸脱するオタクの心理—正義の暴走の狭間で傷つくアイドルたち」
  2. (経情) 歌川景太「自動運転の問題と未来予想」
  3. (経情) 原田好誠「インターネットと人権—3つのケースを中心に」
  4. (国コミ)門脇典哉「AI時代の著作権の在り方—0から1の灯」
 それぞれの報告について、伊田教授とフロアの学生から矢継ぎ早に質問が出て、時間が足りなくなるのではないかと焦るほどでしたが、どうにかこうにか4人の報告を無事終わらせ、賀川ゼミの学生からは以下の感想を得ました。
 担当者として学生の感想を読み進めているうちに、こうした他学部とのゼミ交流会の開催が、学生にとって専門の垣根を越えた「学際的な大きな刺激」・「学びの気づき」になったことは大きな成果であったと考えるに至り、学生の感想にもあるように、今後もさらに学部の垣根を超えたこうしたゼミ交流会や合同ゼミの輪を広げていければと思います。また私自身もいつものゼミ以上に充実したひと時を過ごせ、ゼミ学生の満足度を上げるためのゼミ運営の在り方についても大変勉強になりました。
 最後になりましたが、今回、大変お忙しい中、こうした貴重な機会を作ってくださった伊田教授と歌川景太さん、原田好誠さんに、改めて賀川ゼミを代表して心より謝意を表します。

伊田教授からのコメント

 賀川ゼミの学生さんたちからの感想をとても楽しく読ませていただきました。伊田ゼミは経営情報学部ですが、「大きな学びの気づき」にお役に立ったようで、ホッとしました。そして、読んでいてとても嬉しかったです。
 交流発表会の終了後、伊田ゼミ2人の学生たちも「国コミってレベル高いよなぁ」とか「自分の卒論に役立つコメント頂いて良かったです」とか「伊田ゼミと被る内容もあって、普段とは異なった切り口からのアプローチに驚いた」と、彼らにも大いに得るものがあったと口々に申しておりました。
 他学部とのゼミ交流は、賀川ゼミだけでなく、伊田ゼミにとっても良い刺激になったと思います。賀川先生、そして賀川ゼミの皆さん、ありがとうございました。皆さん!よい卒業研究・卒業論文を!

学生からの感想(順不同)

門脇 典哉

伊田ゼミの方が研究されている内容が興味深かったです。データの出し方など、勉強になることが多かったです。伊田先生からも素晴らしいアドバイスを受けることができました。多くの改善点が見つかって良かったです。

木田 美響

パワーポイントでの要約がしっかりしていて、とても見やすかったです。自分の発表では、まとまりやつながり方がわかりにくいことが問題だと思っていたので、他の報告を聞きながら、章ごとのつなげ方を工夫する必要があることがわかりました。違う学部でも、卒業研究の題材として似たものを選択していて親近感がありました。

北原 きよの

違うテーマであっても少し被る内容もあり、別の視点から見ることができたように思いました。どのテーマも興味深い内容で、日本であった事例などはもちろんのこと、海外との比較を用いることで、より深い考察が可能になるということがわかりました。また事件などを論文で扱う場合には、加害者側だけでなく被害者側の視点も交えることで、より客観的に事件を考察することができるのではないかと感じました。

大嶋 捺貴

以前ニュースで、人が少ない海沿いを無人運転で走るバスを取り上げていて、「賢いな」程度に思っていたましたが、今回の報告で、カリフォルニア州ではすでに自動運転が人々の生活に導入されていることに驚きました。事故件数も非常に少なく、環境にも優しいことから、今後価格を見直すことで日本にも多くの自動運転車が増える予想ができ、非常にわかりやすい発表でありました。さらに、「インターネットと人権」を3つの視点から考察していることが面白かったです。被害者の被害を受けた後の対応について、もう少し考えてもらえたら、人権というワードにつながるのではないかと感じました。私のものとは比べ物にならないほど細かい内容で深く考察されていて、非常に感化されました。普段のゼミとは少し異なった緊張感で刺激を受けました。また機会があれば、ほかのゼミとも合同ゼミを行ってみたいです。

立石 勇貴

普段の賀川ゼミでの発表よりも、ほかのゼミと合同で行ったことにより、非常に違った雰囲気になって、とても楽しいものでした。ユニークなタイトルも見られて良かったです。 

田中 隆清

自分のゼミ生以外の論文発表を聞いたのはこれまでで初めてであり、貴重な経験になりました。 過去に目に入ったニュースを掘り起こして知るきっかけにもなったので、さらに他のゼミ生の論文も知れたらなと思いました。

小林 聖悟

違う学部との合同ゼミで、自分たちとは方向性の違う論文内容、目的を聞くことができたことが非常に新鮮で、自分の感性にも良い影響があったと考えます。今回の報告を、自分の卒業研究にも役立てたいです。

澤田 真弥

皆さんの発表を聞いて、それぞれのオリジナリティーや共通点を感じることができました。特にAIやSNSのことについては、自分の卒論にも活かせそうな話を聞くことができ、興味深い発表ばかりでした。個人的には歌川さんがすごくスムーズに発表がされていてわかりやすく、うなずくところばかりでした。発表の見本のように話されていたので、今後の参考にさせて頂きたいと感じました。

小倉 愛子

それぞれの発表において、これまでの事例や先行論文をもとに論じることができていました。 しかし、一つ一つの事柄に目が向けられていたことが原因で、全体としてそれらに関係性を見出せていないこともありました。時には見方を変え、様々な切り口から物事を検討して行くことが重要であると改めて気づきました。今回の発表を受けて、自分自身の論文に活かしていきたいです。

清水 凛香

4人の卒論を聞いて、それぞれのテーマにおいてネット上の問題が多いと感じた。ネット上のそれぞれの問題点が中途半端に進んでいるから、色々な視点の問題が発生するのではないかと思いました。特に原田さんの発表を聞いて、SNSには注意して使用する必要があると思いました。