神尾ゼミナール「専門演習2」実況中継レポートNo.4

ジグソーパズルのピースを集めよ!

2014年10月16日の神尾ゼミナール実況中継を開始いたします。あっ、私、『NAVIGATE Vol.4』副編集長の成元栞です。
さて、本日のゼミの前にBOSSから次のお話がありました。
「ピースを集めるのは君たち学生で、そのピースを組み合わせてジグゾーパズルを完成させるのは私だ。」と。

BOSS吼える!再び

 BOSSから吼えられたのは、後期が始まって二度目。それは夏休みが始まるはるか前に行ったインタビューの原稿がまだ上がってきていないことが発端でした。原稿が上がってきていない理由は一つ。まだインタビューの録音の文字起こしが終わっていなかったから、という単純なものです。
 BOSSは何度も「録音データの文字起こしをしてきなさい。」と指示を出してきました。しかしながら、担当者は文字起こしだけでなく、記事の内容を整えることも自力でしようとしていたため時間が掛かったとのこと。そこでBOSSから発せられたのが、上記の言葉でした。
 これは、読んだままのこと。私たち学生が集めてきたピース(インタビュー)を組み合わせて、インタビュー記事(パズル)を完成させるのはBOSSだということです。

 私たちはインタビューをすることは出来たとしても、それを形にすることは出来ないのです。その理由は私たち学生にその技量がないということはいうまでもなく、インタビューを記事にするということはインタビューを受けてくださった方の代わりに外部に発信するということなわけです。
 もしも私たちが間違った、勝手な解釈で記事にしてしまったら、インタビュー対象者のお言葉ではないことを外部に発信することになります。それは絶対にあってはならないことはいうまでもありません。BOSSに吼えられても致し方の無いことを、生意気にも私たちはしようとしていたわけです。

インタビュー記事の完成へ向けて

私は副編集長として、本学学長の辰巳教授へのインタビュー隊の一員としてインタビューをさせていただきました。インタビュー終了後の手順は以下のようなこと。

インタビューの録音データの文字起こし
  ↓
BOSSの下での内容整理
  ↓
インタビュー対象者への初校依頼
  ↓
原稿修正
  ↓
インタビュー対象者への再校依頼
  ↓
再校修正
  ↓
インタビュー対象者への三校依頼
  ↓
三校修正
  ↓
念校確認

 たった一つの記事であっても、これだけの工程が踏まれて初めて、完成原稿となります。
 私は、上記の過程を目の当たりにして感じたことがあります。それはインタビューをした私たちだけでなく、インタビュー対象者も話した内容が外部に発信されるので記事の校正に対して真剣に向きあってくださっているということ。それくらい記事の作成は大変重要な作業なのです。それを私たちはきちんと理解していなかったためのお叱りでした。

本日のゼミメニューは4つ

本日のゼミナールメニューは、以下の4点。
 1.竹村・中山による表紙/裏表紙の進捗状況の説明
 2.最新版の仮製本作成
 3.記事の読み合わせ
 4.コラムページ掲載予定の座談会の実施
1 竹村・中山による表紙/裏表紙の進捗状況の説明
 表紙と裏表紙の進捗状況の説明がありました。先週時点で出来上がった表紙に文字が加わっていました。今までは『NAVIGATE』の文字は大文字でしたが、今年は「Navigate」になるとのこと。その理由は、表紙に登場しているはぴなんがかわいいため、文字の印象も柔らかくしたかったからだとのことでした。私には思いつかない点でした。
 写真だけだった画面に文字が加わったことで、より雑誌の表紙に近づいてきました。裏表紙の進捗状況についての変更事項の報告もありましたが、これは前週に引き続き完成までのお楽しみとさせていただきます。
2 最新版の仮製本作成
 最新版の原稿による仮製本の作成です。前回完成していなかったページが複数完成したため、裏表紙や提出されなかったページを除くとほとんどのページが出揃いました。ほとんどの原稿が出揃った今、改めて見直してみるとヘッダー/フッターのページ番号など、ほんの少しのずれでもあると目立つことに気が付きました。これは夏休み明け最初に作った仮製本を見た時には気付かなかった点です。
 夏休み明けから1か月の間に雑誌を見る目が少しずつ変化していっていることを実感した瞬間でした。
3 記事の読み合わせ
 前週とは全く異なるペアを作って、自分たちとは全く関係ない原稿の読み合わせを実施しました。さまざまな人が読むことにより、新たな視点で記事を見つめなおすことが出来るようになります。さらに、改善点や修正点が見えてきます。
 読み合わせに集中できるように、皆とは離れたところで読み合わせをするペアもいれば、声を聞き取りやすくするためにかなりの至近距離で読み合わせをするペアなど、さまざまな方法で行っていました。
4 コラムページ掲載予定の座談会の実施
 読み合わせを行っている間に、一部のゼミ生はコラムページに掲載される座談会の実施となりました。テーマは「阪南大学の未来」。
 2015年に50周年を迎える阪南大学の未来について考えてみました。大学が今よりもなお一層発展していくためには「大学の強みをもっと伸ばしていけばいい」という人。「施設をもっと充実させた方がいい」という人など、座談会に参加した全員がバラバラな意見を言っていましたが、共通して目指しているところは「もうすぐ母校になる阪南大学をもっとよくしたい」ということ。
 この座談会が無ければ、こんなこと考えることもなかったのでいい機会になったと思います。

成元栞のひとりごと

 本日のゼミナール終了後、私はBOSSの研究室に伺いました。その際に、BOSSは、辰巳教授との間で何度もやり取りされたインタビュー記事の制作過程の朱筆の入ったゲラを見せて下さいました。
 そこには数えきれないほどの朱筆と共に、ステープラーで止められた挿入紙もありました。それが何通も何通もあるのです。自身の言葉が外部に発信されることにあたって、インタビューを受けて下さった辰巳教授も真剣に私たちの雑誌に向き合って下さったことがわかります。
 前回のレポートにも書きましたが、ゼミを受講するたび雑誌の見方が変わっていっている気がします。雑誌編集のすべてに関わったわけではないため、本当の意味での大変さは計り知れません。けれども、一冊の雑誌が完成するまでに多くの時間・手間がかけられているということは、分かるようになりました。
 一つの記事であっても、多くの方々の協力が必要だということ。
 そして雑誌の編集に関わる全ての人の間での情報共有の重要さ。
 これが分かるのは、編集という作業に関わった人だけです。これから最終的な完成までにはまだまだたくさんの作業がありますが、これまで以上の大きな発見・成長、そして雑誌の完成という大きな目標の為にここで立ち止まらずに突き進んでいきます。