永田ゼミ 図書館利用者増加プロジェクト始動

図書館利用者増加プロジェクト始動(永田ゼミ) 国際コミュニケーション学部 大林佳織

永田ゼミでは11月25日に、図書館関係者にも御臨席いただき図書館AVホールにて阪南大学図書館利用者増加プロジェクト報告会を行いました。
 まず花井翼君が、大学生の自身の手で「大学生の本離れ」(全国大学生活協同組合連合会「学生生活実態調査」)に歯止めをかけることを目標として本プロジェクトがスタートしたとの趣旨説明を行いました。その後で、1班から4班が順に班ごとに企画した案を発表しました。
 1班(貞廣佑子・安田優子・山谷元基)は、図書館が行っている活動がほとんど知られていないという点に着目し、LINEを用い広報を行う案、ポイント制を活用する案の2つを提案しました。学生にとって最も身近なLINEを情報発信のツールとして使うことで、学生が図書館の活動を知る機会を増やし、またポイント制を活用することによって、普段から良く本を読む学生はより足繁く図書館へ通う動機づけになると同時に、本を読まない人にとっては本を借り、読むきっかけに繋がります。

 2班(稲葉杏奈・大原あゆみ・川内ゆいか)は、本の貸出数と利用者数を比較した結果、利用者が来館者の一部に限られていることをつきとめ、企画を発表しました。1つ目の企画は、季節ごとにテーマを設定し、置く本をかえる本棚を設置するという案です。これは本を読む学生を対象とし、リピーター増加を目的としています。2つ目は、ゼミ生自らが読みやすいお薦め本を選び、入り口付近の目に入りやすい場所に設置し、それらの内容をチラシにし、校舎内に掲示、または各ゼミの先生方に渡し配布してもらうという案です。これは普段あまり図書館を利用しない学生や、本の借用以外で図書館を利用している学生を対象とした企画です。

 3班(鵜飼亜須佳・大林佳織・武部楓)は、所属学部である国際コミュニケーション学部の利用者数を増やす提案をしました。すなわち、国際コミュニケーション学部が現在の貸出数1位である国際観光学部を追い抜くための企画です。企画内容は、国コミ専用の棚を配置するという案、学生自らが作るPOPを自習スペースや映画鑑賞スペースなどに配置するという案です。国コミの棚を作成し、成果が得られれば他学部の棚も作成することに繋げ、POPを作成することによって学生の目を引く効果を得ることが期待できます。



 4班(小川聖矢・花井翼・古市美鈴)は、図書館を利用する学生が映像視聴のために足を運んでいるという点に着目した企画を発表しました。企画内容は、50周年記念館の大ホールを利用した映画鑑賞会を行うという案です。鑑賞会を開催する際に出張貸出を行い、関連本コーナーを設置します。また学部別で月間貸出数を調べ、毎月学部ランキングを出します。映画鑑賞会を行うことで本にも映画にも興味を持つ学生が増え、また学部別ランキングを公表することで他学部への対抗意識、所属学部に対する帰属意識が生まれ、学生が本を借りるきっかけにも繋がります。

 永田ゼミでは本報告に先立ち、ゼミ生12名が1班から4班に分かれ、夏休みから各自市町村の図書館で利用者増加の取り組みについての調査を行うとともに、阪南大学全学部学生にアンケート調査(計158名)を実施しました。その結果をもとに企画書とPowerPointの作成を永田先生のご指導のもと行い、準備をしてきました。企画書やPowerPointの作成は想像していた以上に難しく、関連本を手当たりしだい読むなど、はじめは知識を得るだけで精一杯でした。また週1回のゼミの度に、責任感や本番に対する不安も感じていました。しかし、その分やりがいも感じ、夏休みから本番までの期間は大学生として、また永田ゼミ生として充実した時間であったと感じています。

 今回は図書館関係者の方々が企画案を聞きに来てくださり、いつもとは違う独特な雰囲気のなか行われました。発表前、発表中は不安や緊張感を覚えましたが、終わった後はそれ以上の達成感、充実感を得る事が出来ました。最後の質疑応答では、図書館関係者の方々から様々な質問や指摘に加え、お褒めの言葉も頂きました。また図書館長の和田先生からは今後のゼミ活動においての課題や、大学生としての図書に対する接し方などの貴重なお話も伺うことができました。社会人になる前にこのような実践的なプレゼンテーションを行い、本当に良い経験が出来たと感じています。
 永田ゼミにとってこの図書館プロジェクトは初めての大きな行事でしたが、この図書館プロジェクトで得たものはとてもたくさんあります。このような機会を与えて頂いたことで、私たちゼミ生は大きな自信を手に入れることが出来、そしてさらに次にステップアップできるだけのスキルも身に付きました。これからのゼミ活動において、この経験をもとにして様々なことに柔軟に対応していき、自信を持って取り組んでいきたいと思います。