連携先:東松山総合法律事務所

 このキャリアゼミでは、司法過疎化という近時認識されてきたがまだまだ一般的には馴染みのない問題に関する理解を深めるため、ゼミ活動での各種文献や資料調査のほか、連携相手型の 事務所を訪問して日々の業務活動の見学を中心としたフィールドワークや意見交換会を実施します。様々な問題状況を認識しながら、従来から存在する問題化、最近の 司法過疎化に起因する問題化、という社会的課題の発見や解決を含め、学生の社会人基礎力の醸成を図ります。
 前期は、事前学習(主としてゼミ)では我が国における司法制度の在り方について、文献・資料調査を行い、理解を深めていきます。とくに法曹・準法曹の提供する司法サービスの内容上の差異について、詳細に調べていきます。 専門演習の時間を利用してディスカッションを行いました。思考を深めていくことが重要であることや、学生の就職活動等にも配慮する必要があったため、相手方へのヒアリングを含む合宿は今月(11月)に実施予定です。本キャリアゼミでは、相手方弁護士と学生たちとの間で質疑応答やディスカッションを試み、課題の発見と解決策を模索します。

学生活動状況報告

 私たちは前期、司法過疎化に関する考察を深めるために、いわゆる司法サービスを提供する主体の確認と業務内容を調査しました。そもそも司法サービスというと法曹三者の姿がまず頭に浮かぶが、弁理士、司法書士、行政書士等といった準法曹と位置づけられる士業もわが国の司法サービスに大きく関与しています。
 そのため、こうした名前を聞くことはあるが詳細を知らない司法関係士業の果たしている実際の役割について、調査を進めていきました。それぞれの活動可能領域を見ると、当該士業に独占されている業務、他の士業と競合しうる業務がそれぞれ存在する中で、市民の側からはそれぞれがどのような業務を展開しているのか、なかなかわかりにくいのではないか、という印象を持ちました。
 後期に入ってからはこうした各士業の役割分担を通じて司法過疎化の弊害を多少でも除去できるのか否かの検証を開始しています。今月(11月)には弁護士事務所にヒアリング調査のため訪問するので、それまでにさらに理解を深めることを目指して日々学修しています。
経済学部4年 濵田 康樹

参加学生名簿

岩崎 公祐、濵田 康樹、伊井 達輝