大阪府商工労働部との連携事業「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」㉖
株式会社ホワイトマックスを訪問しました(経済学部三木ゼミ2年生)

 2018年1月10日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、枚方市にある株式会社ホワイトマックスを訪問し、社長付課長(人事担当)の本田将雄さんからお話をうかがいました。
 株式会社ホワイトマックスは昭和58年(1983年)設立、「食の安全」を追い求めた安全衛生製品の製造・企画・開発・販売を事業内容としており、独自の加工技術であるエンバランス加工については、その加工技術を用いて、人と地球環境に優しい製品を開発・販売しています。平成21年(2009年)には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
 経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。

(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業振興機構、地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所で構成

 以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

経済学部2年生 鈴木 麻友 さん

 今回訪問した株式会社ホワイトマックスは、食品に関わる仕事をしている企業が使用する手袋やエプロンなどを企画開発及び生産をしている企業です。また、私たち消費者向けの日用雑貨などにも携わっています。
 私がホワイトマックスで印象に残っている点は二つあります。一つ目は、女性でも営業で活躍されている方が多いということでした。今まで訪問してきた企業で女性が営業で活躍しているところはほとんどありませんでした。私も営業といえば男性が多く女性が営業部に所属しているイメージはあまりありませんでした。私は、中小企業で働いている女性は事務や検品などが主な仕事内容で、仕事へのやりがいを他の部署より感じることが難しいと感じていたのでお客さんとコミュニケーションをとりながら仕事ができる場で活躍できるということはとても魅力に感じました。
 また、社会人一年目は研修や会社の仕組み、仕事内容を覚えるので必死になるのが一般的でしたが、ホワイトマックスは研修があまりなく実際に仕事をして営業・生産技術などを学んでいけるので、実際に働いている社員さんがおっしゃっていた様に自分の周りの友達と差をつけることができ、早く社会を知り仕事へのやりがいを感じることができることも魅力に感じました。このことから様々な仕事に携われることで、自分の頑張りが会社に貢献できていると実感することができると思いとてもいいと思いました。大企業で働いていると自分の仕事は会社のごく一部であって、自分の頑張りが役に立てているのかと存在価値を見出すのが難しいと私は思っていたので、中小企業の良さでもある会社全体を見ることのできる規模の会社で活躍したいと感じました。
 二つ目は、信条カードです。このような経営理念をカードにして社員がそれを携帯するという方針の企業は初めてだったのでとても印象的でした。会社に入る前にこういうふうに働いていきたいという自分の考えと会社の経営理念とのギャップを小さくすることはいいなと思いました。また、一人ひとりが経営理念に賛同しているからチームワークが生まれることに繋がるのだとも思いました。
 私が数々の中小企業を訪問してきて感じたことは、会社の規模が大きくない分自分の頑張り次第で感じられる仕事へのやりがいは広げることができると思いました。自分が先陣を切って引っ張っていこうというような意欲を持てるような仕事に就きたいです。

経済学部2年生 北内 捺未 さん

 私たち三木ゼミ生は、1月10日に大阪の枚方市にある株式会社ホワイトマックスに企業訪問してきました。ホワイトマックスでは、主に食品の衛生を守るために人間が身につけるものを作っておられて、私も見たことのあるものであったため、とても興味がありました。
 そして、ホワイトマックスではメーカーとしてだけでなく、商社としても活躍しているということで、お客様の要望に応えられるよう「無いものはつくろう」というコンセプトが本当に素敵だと感じました。ホワイトマックスの本社は大阪のみですが、代理店は全国にあるため全国のお客様に対応できるということもあり、とても幅広く活躍されています。次に、ホワイトマックスでは品質、生産管理にも大変気を配っており、お客様にお届けする商品が決まれば、品質基準通りかどうか確認をし、基準通りになっていなかったら工場と打ち合わせをして品質を安定化させている点においてもお客様に満足していただくために大切なことだと思いました。
 私が一番関心を持ち、素晴らしいと感じたことはホワイトマックスには「信条カード」があることです。そのカードは社員全員が携帯していて、会社における決まりごとが書いてあるものです。信条カードに書かれていることは当たり前のルールではありますが、社員全員がそのことを常に意識できるということもあり、私は良い取り組みだと感じました。若手社員の方にお話を伺った際にも信条カードのお話が出てきましたが、少し人間関係で合わないと感じた時には、信条カードに立ち返ることで「大人の対応ができる」とおっしゃっていました。些細なことかもしれないけれど、このような決まりごとを社員全員が守っているということに意味があると私は改めて感じました。
 そしてホワイトマックスは、教える側も教えてもらう側も共に成長するという共育を大切にされておられる点も素晴らしい教えだと感じました。
 私たちの大変身近なものであるものをホワイトマックスで作られており、私は自分が就職するなら自分たちが関わっているものを作ったり、販売したりできる仕事に就きたいと今回の企業訪問を通じて改めて感じることができました。そして、私は当たり前のようであり、社員全員が守ることの難しい会社のルールを社員全員が守ることのできるような会社に勤めたいと思いました。そのような取り組みをすることこそが会社経営の良さに表れていると感じました。

経済学部2年生 渡邉 果穂 さん

 私たち三木ゼミ生は2018年1月10日に枚方市にある株式会社ホワイトマックスを訪問しました。会社の雰囲気はアットホームな感じがして、温かい雰囲気だと感じました。外観も大きな家みたいで中も温かみがあり安心できそうな会社だと印象を受けました。
 ホワイトマックスさんは今までの企業とは違い、メーカー機能と商社機能の両方を持っている企業です。メーカーとしては一部商品を除き工場を持たないファブレスメーカーで、製造は国内外の会社に委託しています。そうすることによりお客様の要望や製品の性能に合わせて適した設備や生産技術を選ぶことができるそうです。また商社としては、お客様の要望に応えるために国内の専門会社から商品を仕入れています。それぞれの特徴をもった会社と取引しているため、様々な提案したり、要望に応えたりすることができるそうです。この2つの仕事をすることでお客様の要望に対して無理だと言わないように、要望に細かく対応していくと聞いて、こんな企業は初めての訪問だったので、興味が湧きました。製品は主にマスクや手袋などの完全衛生商品であったり、食品の鮮度を保てる密閉容器であったりと、私たちの身近な製品だったのでイメージがしやすかったです。
 その他にも清掃活動や環境セミナーがあったり、無農薬の有機農法の実践をしたりと地域や社会への活動もしており、その活動で得られたデータで製品開発をしたりと今までにない取り組みをしていることを知りました。このことを聞き私は、会社のことだけにとどまらず、地域のことにも目を向けていたのですごいなと思いました。また、地域のボランティア活動に参加している企業は少ないと思うので、これからの社会に広がれば連携が拡がりもっとより良い関係が築けるのではないかと思いました。
 会社内を見学させていただいた際、出入口に虫が入り込まないようにする害虫対策があり、最初はできている商品やカタログを届けに行くのに害虫対策はいるのかと思いましたが、衛生商品を扱っているので当たり前のことだとわかりました。また、社員の方や課長さんの話を聞いていると第一に考えているのは会社のことではなく、お客様のことでした。そのため、社員の方に合宿研修があったりして教育面をしっかりしている印象を受けました。私はこれを聞いて、人のために全力に働ける会社なのではないかと感じました。私自身、誰かのためになにかをするのが好きなので、このような会社に就職できたらいいなと思いました。