2018年12月12日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、東大阪市にある株式会社ホーライを訪問し、代表取締役の鈴木雅之さん、業務部の鈴木康裕さん、他の皆さんにお話をうかがいました。
 株式会社ホーライは1949年創業。プラスチック製品や自動車部品、フィルム、などのさまざまな物質を、数センチから1mmの大きさに砕く破砕機・粉砕機を製造しています。企画からメンテナンスまで一気通貫で顧客ニーズに応えられるのが強みです。平成23年(2011年)には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
 経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。

(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業振興機構、地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所で構成

 以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

経済学部2年生 山下 拓人 さん

 今回訪問した株式会社ホーライで一番印象的だったのは働きやすく待遇の良い職場環境だったということです。またこれまで訪問した企業と比べても説明会慣れしておりどういった会社か理解しやすかったことも高評価に値すると考えます。
 上司が新人を教える時に一から十まで教えることを意識していて、きっちり教えれば若い世代は動くという考えなのはこちらからすると「自分で考えて動け!」と命令する上司が多い会社もあることを考慮すると非常にありがたい話ですし、新人には先輩が付き添い、技術職なら現場実習、営業職ならビジネスマナー講習から始めるというところからも人材を育てていくという意識があることが伺え、何も専門的な知識を持たずに入社しても学ぶ機会を設けていることは大変魅力的です。これまでの企業とは違い営業もそれなりに人員が多いようで、さらに三拠点営業所があることから営業職を希望しやすいことから文系の学生にとっても魅力的な会社だと考えます。
 入社する際気になる会社の将来性についても、町工場から大企業までが顧客なので景気に左右されにくく、設計からアフターフォローまで全部ホーライで行っており、さらに販売する破砕機・粉砕機はある程度の形はあるがオーダーメイドなので小さなものでもロールスロイスが買えるほどには高い、また海外輸出もしているなど、無借金経営であることと併せて安心して仕事に打ち込めるモチベーションを作っていると感じました。製造工程でどうしても出てしまう不良品やゴミを再利用できるようにするための機械を製造していることはこれからの環境問題に対応していかなければならない時代において一定の需要があるのではないでしょうか。
 社員間の仲の良さは若手社員との座談会のあちらの様子を見ていれば容易にわかりました。給料、休日などの福利厚生の良さと社員さんも言っていた人間関係の良さを重ね判断すると入社したいと思わせてくれる良い会社だと自分は考えます。

経済学部2年生 桑山 楓香 さん

 東大阪市にある株式会社ホーライに訪問してきた。株式会社ホーライは破砕機・粉砕機を製造している。設計からアフターサービスまで手掛けている。お客様が求めているそれ以上のことをしているそうだ。来年で70周年を迎える企業であり安定した財政基盤があり無借金経営である。将来性についても景気に影響されにくく安定した業績を保つことができる。
 世界でも類を見ない技術開発力を持っており世界トップレベルの技術ノウハウがある。また、メンテナンス力があることからリピーターの確保ができる。約30年前の機械でもアフターフォローを行っているという点について感動した。自分たちの技術に誇りを持っているからこそできると思う。株式会社ホーライの破砕機・粉砕機は環境や資源のことを考えて作られており、廃棄物の処理や人類の発展についても考えられている。
 工場見学の際に自動車のバンパーを破砕機にかけるところを見学させていただいたが、出てきた部品は細かくなり全て正方形になっていた。これも技術だと伺った。大きな機械があったのだが案内していただいた方が設計したものらしく驚いた。設計したものが形になったらやりがいを感じる。とおっしゃっていた。
 若手社員の方との座談会では社員間の人間関係や目標、やりがいについて話を伺わせていただいた。一つの仕事に限定されずたくさんのことが経験できるのでやりがいを感じられるという。目標の面では今は先輩がフォローをしてくれているので一人前になって認めてもらいたいということだった。そしてイベントも様々あり忘年会や4月には映画会というものが開催されるのだそうだ。そして上司と御飯に行くのはよくあるそうで、仕事は仕事、プライベートはプライベートと区別されており良いと感じた。
 リサイクルを使用という言葉はよく聞くが私たちは分別をしたりすればよいだけなのはこういった企業の方が機械を製造してくださっているからだと学んだ。そして皆さん仲がよさそうに話していた点も好印象であった。人間関係も良好だからこそこのような素晴らしい技術があるのだろうと感じた。

経済学部2年生 森 梓 さん

 私たちは今回「株式会社ホーライ」という企業に訪問させていただいた。この企業では、社会に貢献するものづくりというのを目標に、廃棄物処理用粉砕機やリサイクルの為の機械等を造っているそうだ。まず話をきいて、こういった地球に優しい機械はこれからの時代、需要があると考えられるし、何より様々な層の顧客にあった機械を作って、リピーターを獲得しているという事を聞き、将来性にも問題はないし、これからのこともしっかり考えられているのだという事が窺えた。また、一度顧客に作った機械をいつでもメンテナンス出来る様に東京・名古屋・大阪の三拠点にメンテナンス工場を設けているのも、リピーターが多い理由の一つなのだと実感した。
 この企業では技術職・事務職・営業職の三種類の部署に分かれている。私が1年間企業訪問をしてきて、感じたことがある。それは。この企業のようにしっかり部署に分かれて、仕事をしている企業の方が、チームワークがあり、心なしかいきいきとしている様に感じられた。もちろんしっかり部署に分かれていない企業が悪いというわけではない。これは私の一意見にすぎないし、たまたまかもしれない。しかし、しっかり部署が分かれている企業の若手社員はどこの企業も皆、口を揃えて言うのが「社内の人間関係はとても良くアットホームである」と言う。また、目標ややりがいもしっかりもっているようにも窺えた。やはり、自分の好きな職種を選べて、自分のすきな部署に入る方が目標もやりがいも見えてきやすいし、その部署内でも団結力やチームワークなどが生まれやすいのかなとこの1年企業訪問をしてきて感じたことである。
 こう感じた事から、この企業は、職種にしっかり分かれていて皆やりがいや目標をしっかり持っているし、極めて清潔であると言えるし、将来性もあると感じられた為私は入社したいと思った。

ご参考