海外インターンシップに行こう\(◎o◎)/!

 今回、2016年度にベトナムインターンシップに参加し、現在ベトナムで働く長尾明日香さん(当時、阪南大学経営情報学部3年生)にインタビューしてきました。

ベトナムインターンシップに参加した理由

私は海外のインターンシップに元々興味を持っており、最初は阪南大学主催のオーストラリアインターンシップに参加しようと思っていました。しかし実際にオリエンテーションでお話を聞いてみると、勤務先はカフェや幼稚園等で、私のイメージするインターンシップとのギャップを感じました。オーストラリアで働きながら英語を学べるのはとても魅力的に感じたのですが、そこで一か月働いて英語力や社会人基礎力が伸びるか分からなかったということもあります。
そしてそのオリエンテーションでたまたまベトナムインターンシップのお話を聞く機会がありました。実はベトナムでのインターンシップのプログラムがあることをそこで初めて知りました。説明会に参加したところ、ベトナムでは既に多くの日系企業が進出しており、日本人というだけで需要があると聞きました。また、他のインターンシップより実務に近い経験が味わえると教えていただきました。それがまさに私の求めているインターンシップと一致し、すぐに「行きたい!」と思いました。

インターンの経験がどのように生かされているか?

自ら動かないと何も身に付かないということを知ることができたのはとても大きいと思います。実際にベトナムでは日本のように研修制度が整っていなかったり、インターン生を受け入れる体制が万全に整っていなかったりすることが多いです。だからこそ自分の行動力次第ではより実務に近い環境に身を置くことができました。それをインターンシップで学ぶことができて、現在も同じマインドで仕事に取り組んでいます。

なぜベトナムで働いたのか?

日本でも就職活動を行っていたのですが、インターンシップでの経験もあり、ベトナムで働きたいと思いました。現地で出会った人材紹介会社の方に相談しました。そのなかで、福利厚生や給与面でも日本に劣らない、むしろ日本よりも福利厚生や給与面で待遇の良い会社を見つけることができました。

海外で働くことの恐怖感はあったか?

学生のうちにインターンシップで、ベトナムで働いた経験があったので恐怖感は少なかったです。インターンシップから2年後にもう一度ベトナムに来たときは以前より交通整備がされていたり、綺麗な建物が建てられていたりと驚くことは多かったです。日用品やおしゃれな服も買えるようになっているので日本人にとっても住みやくなっていると思います。

日本人とベトナム人との違い

日本人と比べると幸福の基準が低いと思います。またプライベートと仕事のバランスも日本と大きく異なると思います。
ベトナムにいることによって、日本を客観視できるので日本が他の国と比べ生活において労働の比重が大きいということがわかりました。

将来どうなりたいか?

元々東南アジアや沖縄といった地域でのんびり過ごしたいという思いがあります。しかし、今の仕事をしていくうちに何かを極めたい! と思うようになりました。
今後はベトナムでの需要や流行を考えて時代の最先端で活躍できる人材になりたいと思います。

海外インターンに参加を考えている人へのメッセージ

せっかくベトナムでインターンシップを行うので、この期間は学生同士で交流するのではなく、多くの社会人の方と会ってほしいです。こちらで駐在されている方や起業されている方のマインドに触れるような体験は、日本では難しいと思います。ベトナムでは日本人同士の交流の場が多いので、勇気を出して踏み込めばまた違ったインターンシップの魅力を見出だせると思います。また、インターンシップ期間の中で会食に連れて行ってくれることも多いのですが、自ら会いたい人にアプローチして、動くことで覚えられることのほうが多いと思います。
さらに、ベトナム人とも交流することが大切だと思います。ベトナム人から見て日本はどう見えているのか分かることによって、より一層視野が広がりこれまでになかった価値観を持つことができると思います。

インタビューを終えて

 インタビューを通して、何度も「私はベトナムで働かせてもらっている」という言葉が出てきた。この言葉が長尾さんの原点ではないかと私は思う。私自身ベトナムで感じたことなのだが、ベトナム人を下に見ている日本人は多くいる。現地の文化を尊重せず、日本のやり方を強制させる日本人も多い。その中で長尾さんのような考え方を持っている人ははっきり言うと珍しい。この考え方があるからこそ、文化の違いに対して柔軟に対応ができているのだと感じた。

取材日2019年9月7日 小谷彩斗(阪南大学経済学部三木ゼミ3年生)