2021年11月22日(月)、経済学部「グローバル・ビジネス論b」(三木担当)は、ベトナムにある人材紹介会社「平衡舎」取締役の室井 匡人(むろい まさひと)様をお招きし、「新卒から海外という選択肢」というテーマでご講演をいただきました。

室井 匡人 様 ご略歴

関西学院大学卒業、海外在住9年目
学生時代からミャンマー、ベトナムへのインターンシップを行う。ベトナムでの人材紹介業を経て、独立し平衡舎を立ち上げる。法人営業、就職・転職コンサルティング、Webメディア制作・運営、WEBマーケティングを担当。

 以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

祇園 剛宏 さん(経営情報学部2年)

 今回の講演会を聞いて、最も印象に残った話について述べていきたい。それは、半ニート化していた室井さんが、海外で起業して成功したことである。ごく当たり前のように聞こえてしまうかもしれないが、室井さんは意思を持って行動し、体験することが大切であると仰っていた。
 現代の情報社会において、SNSやインターネット等のニュースを通じて、国内外問わず様々な分野の情報を無料で獲得することが出来る。しかしながら、室井さんはベトナムで、人事・人材紹介の事業をされている経験から、自分自身の五感で得たリアルデータを活用しながら、仕事を行っていると述べていた。これらのことから、私も学生生活の中で、人から聞いた話を鵜呑みにすることがある。決して悪いことではないが、自らの行動を通して、事実関係の確認を徹底する重要性を理解した。これは大学在学中のみならず、社会に出てからも、当たり前のように求められることであると考える。
 講演会の最後に、室井さんに質問をさせていただく機会があった。室井さん自身、様々な人生経験や挫折の中で、何度となく立ち直る機会があったそうだ。私は、室井さんの立ち直る要因、原動力とは何であるのか、ご本人に質問した。その回答は意外なことであった。室井さんは、自信がないことが自分たちの原動力であると述べていた。ベトナムでのビジネスを通して、感謝される機会が多い中、反対にお客様から激怒される機会も多いと聞いた。会社の上司にも注意され、日本に戻りたい気持ちを抑えながら、「どうせ辞めるかもしれないなら、やれるだけやってしまえ」という開放的な思考を持つことによって、最大限の能力を引き出せると話されていた。失敗したときに立ち直る勇気と環境がある会社や人間関係の構築をしていきたいと考え方を改めるきっかけとなった。

林 龍之介 さん (経済学部3年)

 今回の講義は、外部講師として室井さんに来ていただきお話をしていただいた。今回最も心に残ったことは、室井さんがキーワードとしても挙げられていた、意思を持った行動と、体験、損得と義理についてお話されていたことが強く心に残りました。まず、一つ目の意思を持った行動という点においては、室井さんのお話を聞いて、自分なりに解釈したのですが、これまでの自分の狭い世界の中では、たくさん勉強し、いい学校に行き、いい会社に入ることが当たり前で正解だと回りからは言われてきました。しかし、室井さんの話を聞くなかで、そうしたことだけが正解だけではなく、もっといろんな選択肢が存在し、様々な道があるということ、その中で、自分から進んで道を探し、より良い選択へと自ら意思を持って人生を歩むべきであるとおっしゃっているように感じた。失敗や挫折などに直面した時に、ただへこんでいるだけでなく次どうしていけば良いのかを考えることができれば、失敗はしていいものだと思った。
 次に体験です。室井さんは何もないところから意思を持って、海外に飛び出し様々な体験をされることで成長されたと思う。日本という狭い価値観の国だけで生きるのではなく、世界に飛び出してもっと大きな価値観に出合うことで人間として大きく成長するのだと室井さんの話を聞いて感じた。
 最後に、損得と義理です。室井さんは海外で働く中で、利益ばかりを追い求める会社に嫌気がさしてやめようとするが、大事にしてもらった先輩との義理でもう少し頑張りそこで成績を出しどんどん結果を残していかれたとおっしゃっていた。どんな商売でもやはり最後は人と人の関係性が一番大事でそれは何事にも通ずるのだと感じた。今回のお話を聞いて自分のこれから生きていく人生の中でそうしたことを大切に生きていこうと改めて感じた。

斉藤 太郎 さん (経済学部3年)

 今回は、外部の方を招いての講義であった。前回は、日本の中小企業の方のお話を聞く機会であって今回は一変して、ベトナムで起業をした室井さんの話であった。今回の話も私にとって貴重な経験になった。海外に行き、起業をしている方と聞いて勝手な想像で学生時代からアクティブに活動をされているのだと考えていたのですが、話を聞く限りでは今の私とさほど変わらない学生とのことで親近感を感じるとともに、私にも可能性があるのだということを示していただいた気がした。もっとルーツを辿ると、引きこもりをしていた人が海外に飛び出ることもあるのだと驚きもあった。室井さん自身も変化したのは、なんとなくとかではなく、固い決意を持って海外のインターンに参加し、自分を逃げれない環境に無理やりでも飛び込み変化したことは、皆もしたいと思ってはいるもののできる人はなかなかいないと思うので、ぜひ私も真似をしていきたいと感じました。
 私は、考えるよりも行動を起こすことが好きなので、室井さんのように行動をどんどんしていきたいと考えさせられたし、今の環境では生まれない考えも環境を変えるだけで何かしら次に繋がることもあるのだと室井さんをみて感じたため、考えるよりも先に行動を起こせるように自分をコントロールできるように成長したい。また、このように行動できるようになるのが私の今後の目標になった。
 また、「みんながこうだから~」ではなく、「私はこれがしたいからする」で他人に干渉されようが信じた道を突き進めるブレない自分を作り上げていきたいともこの講義、室井さんを通して私の目標になった。

谷口 実優 さん (経済学部2年)

 今回の講義で一番印象に残っているのは、半ニート化していた室井さんが海外で起業したらうまく行ったことだ。一番初めに話していた意思を持って行動しようというワードが私の中ではグッときた。意思を持たずにただ周りに流されたように行動していて何が楽しいのだろうと私も思うからだ。
 室井さんは、まず何事も挑戦や行動をすることが大事だと話していた。たしかに挑戦も大事だと思う。だが私はそこまでチャレンジャーな人間ではない。なぜなら失敗するのが嫌だからだ。それは誰だってそうだと思う。だが、そういった失敗も経験していくうちに目的が見つかり上手くいくようになるのだと思う。行動に起こすのは簡単にできることではないし、ある程度の決断力も必要となる。それなのに海外にインターンに行く決意を即座にした室井さんのことを私は尊敬する。いくら海外に行きたくても、そうすぐには行くと言った決断を下せない。覚悟がないとできないことをすぐにできている人を私はすごいと心から思う。
 私は優柔不断であまり決め事は好きではない。だがまとめたり中心に立って誰かの役に立つことに対しては決めたりも即座に判断することもできるのだ。自分のことになると決められないことでも、みんなのことを思うと早く決めて先に行動起こさないとという思考が生まれているのだと思う。
 意思をもって行動、これから何をしたいかこれから先何になりたいかをしっかり考えた上で行動していきたい。周りに流されたり、自分で決めれず誰かに合わせたりして行くのではなく、自分自身見つめ直し、本当にしたいことなのかそれをしてどうなるのかを考えて行動に移したいと深く思う。何事も挑戦して失敗を重ね、様々な経験をしていきたいと思う。この講義を聞いて何事にも希望はある上にまだまだ若いので失敗しても次に生かせることを学べた。まずは意思を持つところから始めようと思う。
  • バイクが道に溢れるホーチミンの通勤風景

  • 真ん中に写っているのが室井さん