2022年4月20日(水)、経済学部の三木ゼミ3年生は、摂津市にある株式会社カネタを訪問し、代表取締役の松野若斗さん他従業員の皆さんからお話をうかがいました。
株式会社カネタは昭和46(1971)年創業、各種タンクや金属容器などの製缶・板金加工を中心とする金属加工メーカーで主に製造機械用の部材を扱っています。令和3(2021)年には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミは今年度も大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
株式会社カネタは昭和46(1971)年創業、各種タンクや金属容器などの製缶・板金加工を中心とする金属加工メーカーで主に製造機械用の部材を扱っています。令和3(2021)年には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミは今年度も大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
【経済学部3年生 曽我部 桃菜 さん】
私達は今回、大阪府摂津市にある株式会社カネタを訪問しました。はじめに社長直々に会社説明を行っていただきました。その際会社説明の動画を流してくださったことでわかりやすく会社の概要を捉えることができました。YouTubeに会社説明の動画をアップロードするなど自社の㏚に力を入れていることが伝わってきました。現社長の松野さんは昨年の10月から新しく社長に就任したとのことで、「生き生きした会社にしたい」と様々な改革を行っていました。具体的な例として社員の給料upを目指していました。社員全体の給料を上げるためには仕事の時短と合理化が必要不可欠になります。そこで週休二日制を提案し実現に向けて動いていました。以前の休みは日曜日だけだったものの現在は第二、四土曜日も休日とすることで社員の仕事の充実のみならず私生活の充実にもなっているようです。土曜出勤では平日に行う仕事内容とは異なり、社員全員での合同ミーティングや勉強会を行い、会社を良くするために動いています。社長一人の意見を通すことなくいかなる問題も会社全体で解決するように徹底されていました。
次に工場見学を行いました。実際の仕事の流れに沿って工場見学を行うことでとても流れが分かりやすかったです。工場内は曲げ、溶接など様々な分野に分かれておりもし誰かが休んでも補充できる体制を取り入れているとのことでした。工場見学では様々な機械を実際に使用している様子を見ることができ、とてもイメージが湧きやすいものでした。中でも溶接の様子を見ることが出来たのが印象に残っています。機械が動いている様子を見るだけでなく何がどのようにして製品が作られるのか分かりやすく解説して頂いたことでとても興味深い工場見学となりました。
最後に若手社員の方々から詳しいお話を聞きました。三人の若手社員の方から話を聞くなかでカネタのアットホームな社風が浮かび上がってきました。ひとりひとりが目標ややりがいを持って仕事に取り組む姿勢も感じられ有意義な時間でした。
今回訪問させて頂いた株式会社カネタではものづくりに対する熱い思いを感じました。また、これから先若手社員の育成にも力を入れていきたいという姿勢も感じました。社員全員で会社をより良いものとしていこうと動いており、これからの活躍に期待が持てる会社だという印象を持ちました。
次に工場見学を行いました。実際の仕事の流れに沿って工場見学を行うことでとても流れが分かりやすかったです。工場内は曲げ、溶接など様々な分野に分かれておりもし誰かが休んでも補充できる体制を取り入れているとのことでした。工場見学では様々な機械を実際に使用している様子を見ることができ、とてもイメージが湧きやすいものでした。中でも溶接の様子を見ることが出来たのが印象に残っています。機械が動いている様子を見るだけでなく何がどのようにして製品が作られるのか分かりやすく解説して頂いたことでとても興味深い工場見学となりました。
最後に若手社員の方々から詳しいお話を聞きました。三人の若手社員の方から話を聞くなかでカネタのアットホームな社風が浮かび上がってきました。ひとりひとりが目標ややりがいを持って仕事に取り組む姿勢も感じられ有意義な時間でした。
今回訪問させて頂いた株式会社カネタではものづくりに対する熱い思いを感じました。また、これから先若手社員の育成にも力を入れていきたいという姿勢も感じました。社員全員で会社をより良いものとしていこうと動いており、これからの活躍に期待が持てる会社だという印象を持ちました。
【経済学部3年生 美淋 麗乃 さん】
今回、私たちは摂津市にある株式会社カネタへ訪問してきました。株式会社カネタは、レーザー加工・曲げ加工から職人の創り上げる製缶加工品まで幅広く手掛けている企業です。特に製缶品には定評があり、切粉圧縮装置の製造・販売も行っている中小企業です。
実際に今回、株式会社カネタを訪問し一番に感じたことは、「女性社員の多さ」でした。私たち、三木ゼミ生はこれまでにも多くのものづくりの中小企業を訪問していますが、ものづくりの仕事には女性が少ないといった印象でした。しかし、株式会社カネタには女性が多く、前社長も女性だったことから、女性にも、ものづくりに関わることができるのかと感じさせられました。社長と社員の距離が近く、アットホームで働きやすそうであり、社員の方々の雰囲気もよく、工場案内ではこれまで見たことがなかった溶接の現場をマスク越しに見ることができ、とても貴重な体験をすることができました。
また、株式会社カネタでは「5S活動」を行っています。これまで訪問した企業もそのような活動を行っているところはありましたが、それは整理・整頓・清掃の「3S活動」でした。そこに清潔・しつけが加わった「5S活動」を継続的に続けていくことに取り組んでいます。活動の記録はホームページなどに掲載されており、誰でも活動内容を知ることができます。「5Sキックオフ大会」という勉強会を会社で開かれていて、本格的に取り組まれているなと感じました。
今回の訪問で、最も印象に残ったことは、社長さんや社員さん達の「躍進していこう」という想いの強さです。毎週土曜日には勉強会を開き、問題があれば解決するためにどうすれば良いのかを話し合うと仰っていました。それだけではなく、自社製品に取り組んだり、ものづくり=男性という印象を覆すべく、女性のかたが製缶加工や溶接にチャレンジするなどして、単なる町工場に留まらずに躍進していこうという想いが伝わりました。
【経済学部3年生 宇井 源一郎 さん】
今回訪問させて頂いた企業は、株式会社カネタであった。訪問先では、まず初めに主な業務内容や各部門についての説明をしてくださった。説明は、映像や資料を使用して行われていた事もあり、非常に理解しやすく感じられた。その後は工場内の見学という流れになっており、部門ごとに実際の作業風景を見させて頂いた。中には実際に見るのは初めてというものも存在しており、関心を持って見学することができた。そして、どれもが素晴らしい技術であると同時に、個人の高いスキルが求められるものなのだと感じた。
私自身が今回の企業訪問を通して最も関心を抱いたのは、レーザーによる金属のカットであった。硬く非常に頑丈であるはずの金属が容易に切断されていくさまに驚いたからである。しかし、容易に切断されてはいるものの、決して簡単な作業であるようには感じられなかった。切断箇所や切断する際の形などは全て従業員の操作によるものであり、真剣なその姿は容易でない事を訴えかけるには十分であったからだ。この他にも、興味深い部門は複数存在しており、そのどれもが難しく練習無くしては為し得ないものなのだと感じられた。また、説明の際に聞いていた通り工場内は想像以上に清潔に感じられた。そしてその様に感じられたのは、工場内で整理・整頓・清掃・清潔・躾けを掲げる5S活動が行われているからだそうだ。どれだけ気をつけていようとも汚れなどが出てしまう工場で、あれ程の清潔さを感じさせるには、常日頃からの気配り無くしてはあり得ない。その為、如何に5S活動が素晴らしいものであるのかを理解することができた。この様に、カネタは非常に職場環境が良く、働いている従業員の様子からも企業としての素晴らしさが伝わってくるほどであった。
これらの様に、今回の企業訪問では、普段決して見ることの出来ない作業風景が見られたなど、貴重な体験をする事ができた。特に印象的であったレーザーによる金属カットなどは、決して忘れられないほどである。そして、工場内で推進されている5S活動も非常に重要であると感じた。作業に直接関係する事ではないが、清潔さを保つ事で職場をより良いものにしていたからである。職務のみを全うするのではなく、より良い環境を作り出そうとする事が如何に重要であるのかを理解する事ができた。その為、今回の企業訪問では非常に貴重な体験が出来たと感じている。
【経済学部3年生 大田 真美 さん】
今回は、摂津市にある株式会社カネタを訪問した。カネタは金属のレーザー加工・曲げ加工を行う町工場である。
カネタで行われている作業の大まかな流れは、まず、営業部が製品の依頼を受注し、どの部署で誰が何時間かけて作業を行い完成させるのかをデータに起こす工程管理を行う。この工程が全体の軸となる重要な作業だそうだ。そして、CADで図面を作り、レーザー切断、曲げ、溶接、機械加工といった加工に移る。最後に製品の検査を行い、製品を発送する。このように、受注・作成・発送まで、すべての工程を自社で行うことをワンストップサービスといい、これを実現できているというのがカネタの特徴である。
様々な部署が存在しているため、急な欠勤がでてしまった場合の対応が難しいのだが、社員同士でカバーができるように、他の部署の業務もできるように社員を育成しているそうだ。
工場見学では、実際に機械を動かして、レーザー切断、曲げ加工、溶接をしているところを見させていただいた。レーザー切断は、機械にデータを入力し、機械がデータ通りの切断を行う。一枚の板状になった金属が綺麗な円形に切断されていた。曲げ加工は、どの角度に曲げるのか、山折りか谷折りかといったデータから加工をする。金属の板を挟むような形で曲げていた。細かく曲げていけば円柱状にすることもできるそうだ。溶接は、一つ一つ細かく丁寧に手作業で行われていた。
カネタの社長は、昨年10月に新しく就任し、今後は生き生きした会社へと変えていきたいとおっしゃっていた。コロナの影響もあり、経営が厳しい状況の中、どうすれば社員に満足して働いて貰えるのか、業績を上げることができるのかを、社内ミーティングを通じ、社員が一丸となって考え、改善へと進んでいるそうだ。他にも、社員に資格や免許の取得をして貰うための勉強会を開催する等、技術や知識の面でも成長に向けた取り組みを行っているとのことだ。社長を軸とし、会社全体で前へ進んでいこうという風に取り組んでるように思った。
今回カネタを見学して、すごいと感じたところは、会社を良い方向に変えていきたいという姿勢と取り組みである。このままでは良くないという状況を受け入れ、じゃあどうすれば良いのか、細かく考え、段階を踏んで行動できるところが良い部分だと思った。全体や部署毎のミーティングを行う時間を作り、現状について話し合えるのは、成長につながることだ。
社内全体の意見を尊重し、社員間で良い人間関係を築いて経営している良い会社だと思った。
カネタで行われている作業の大まかな流れは、まず、営業部が製品の依頼を受注し、どの部署で誰が何時間かけて作業を行い完成させるのかをデータに起こす工程管理を行う。この工程が全体の軸となる重要な作業だそうだ。そして、CADで図面を作り、レーザー切断、曲げ、溶接、機械加工といった加工に移る。最後に製品の検査を行い、製品を発送する。このように、受注・作成・発送まで、すべての工程を自社で行うことをワンストップサービスといい、これを実現できているというのがカネタの特徴である。
様々な部署が存在しているため、急な欠勤がでてしまった場合の対応が難しいのだが、社員同士でカバーができるように、他の部署の業務もできるように社員を育成しているそうだ。
工場見学では、実際に機械を動かして、レーザー切断、曲げ加工、溶接をしているところを見させていただいた。レーザー切断は、機械にデータを入力し、機械がデータ通りの切断を行う。一枚の板状になった金属が綺麗な円形に切断されていた。曲げ加工は、どの角度に曲げるのか、山折りか谷折りかといったデータから加工をする。金属の板を挟むような形で曲げていた。細かく曲げていけば円柱状にすることもできるそうだ。溶接は、一つ一つ細かく丁寧に手作業で行われていた。
カネタの社長は、昨年10月に新しく就任し、今後は生き生きした会社へと変えていきたいとおっしゃっていた。コロナの影響もあり、経営が厳しい状況の中、どうすれば社員に満足して働いて貰えるのか、業績を上げることができるのかを、社内ミーティングを通じ、社員が一丸となって考え、改善へと進んでいるそうだ。他にも、社員に資格や免許の取得をして貰うための勉強会を開催する等、技術や知識の面でも成長に向けた取り組みを行っているとのことだ。社長を軸とし、会社全体で前へ進んでいこうという風に取り組んでるように思った。
今回カネタを見学して、すごいと感じたところは、会社を良い方向に変えていきたいという姿勢と取り組みである。このままでは良くないという状況を受け入れ、じゃあどうすれば良いのか、細かく考え、段階を踏んで行動できるところが良い部分だと思った。全体や部署毎のミーティングを行う時間を作り、現状について話し合えるのは、成長につながることだ。
社内全体の意見を尊重し、社員間で良い人間関係を築いて経営している良い会社だと思った。