2022年5月11日(水)、経済学部の三木ゼミ3年生は、富田林市にあるカンメタエンジニアリング株式会社を訪問し、取締役の植野敦さん他従業員の皆さんからお話をうかがいました。
カンメタエンジニアリング株式会社は昭和28(1953)年創業、石油精製・石油化学プラント機器のメンテナンス(防食溶射)事業で日本全国及び海外展開し施工実績があります。また平成6(1994)年には、プラズマコーティング技術の国内独占ライセンスを取得し、その技術は世界中のおむつ製造ラインで採用されています。令和3(2021)年には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミは今年度も大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
カンメタエンジニアリング株式会社は昭和28(1953)年創業、石油精製・石油化学プラント機器のメンテナンス(防食溶射)事業で日本全国及び海外展開し施工実績があります。また平成6(1994)年には、プラズマコーティング技術の国内独占ライセンスを取得し、その技術は世界中のおむつ製造ラインで採用されています。令和3(2021)年には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミは今年度も大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
【経済学部3年生 曽我部 桃菜 さん】
今回私達三木ゼミは、富田林にあるカンメタエンジニアリング株式会社の企業訪問を行いました。カンメタエンジニアリングは「溶射」という技術を使い部品の表面にコーティングをする会社です。カンメタエンジニアリングで作られた部品は主に石油プラントやおむつ製造装置で使用されています。溶射の技術を使用する会社は世界でも数少なくオンリーワンの技術として様々な新事業に挑戦しています。
若手社員の方へのインタビューで「マスクなどの生活基盤になるものの制作に携われることへの誇りを感じながら仕事をしている」という言葉を聞き、社員全体が大きなやりがいを持って仕事に取り組んでいる姿勢を感じ取りました。
また「会社全体をより良くしている実感が湧くことも仕事のやりがいの一つである」とも仰っていました。この言葉通り、カンメタエンジニアリングでは労働環境・福利厚生の改善に大きな力を注いでいます。若手社員育成の観点からはリーダーシップを取る人材を育てるためにリーダー挙手制を取り入れています。勤続年数に関係なく希望した人がリーダーを体験することが出来る制度があることで若手社員が活躍する労働環境が整っています。仕事内容の改善だけではなく、私生活も充実させるため育児休暇の取得を100%行うなど現代社会のあった労働環境や福利厚生が整えられています。手当がちゃんとしていることや社員一人一人の声が会社全体に通りやすいことはカンメタエンジニアリングの大きな強みであると感じました。
先述したようにカンメタエンジニアリングの技術は世界でも希少なものであるため今以上に若手社員に溶射技術が継承されることで今後さらに活動の幅が広がると思います。現在人材育成のために挙手制を取り入れるだけでなく若手社員へのモニタリングシートの作成や毎月個人面談を行うなど具体的な活動を行っています。そしてさらに若手社員からの新しい声を取り入れることで、カンメタエンジニアリングのみならず世界規模で新たな挑戦がみられることへの期待が高まる企業訪問となりました。
若手社員の方へのインタビューで「マスクなどの生活基盤になるものの制作に携われることへの誇りを感じながら仕事をしている」という言葉を聞き、社員全体が大きなやりがいを持って仕事に取り組んでいる姿勢を感じ取りました。
また「会社全体をより良くしている実感が湧くことも仕事のやりがいの一つである」とも仰っていました。この言葉通り、カンメタエンジニアリングでは労働環境・福利厚生の改善に大きな力を注いでいます。若手社員育成の観点からはリーダーシップを取る人材を育てるためにリーダー挙手制を取り入れています。勤続年数に関係なく希望した人がリーダーを体験することが出来る制度があることで若手社員が活躍する労働環境が整っています。仕事内容の改善だけではなく、私生活も充実させるため育児休暇の取得を100%行うなど現代社会のあった労働環境や福利厚生が整えられています。手当がちゃんとしていることや社員一人一人の声が会社全体に通りやすいことはカンメタエンジニアリングの大きな強みであると感じました。
先述したようにカンメタエンジニアリングの技術は世界でも希少なものであるため今以上に若手社員に溶射技術が継承されることで今後さらに活動の幅が広がると思います。現在人材育成のために挙手制を取り入れるだけでなく若手社員へのモニタリングシートの作成や毎月個人面談を行うなど具体的な活動を行っています。そしてさらに若手社員からの新しい声を取り入れることで、カンメタエンジニアリングのみならず世界規模で新たな挑戦がみられることへの期待が高まる企業訪問となりました。
【経済学部3年生 美淋 麗乃 さん】
今回、私たちは富田林市にあるカンメタエンジニアリング株式会社へ訪問してきました。カンメタエンジニアリングは、溶射技術を中心とした、さまざまな表面改質加工による、溶射専門会社です。
実際に今回、カンメタエンジニアリングを訪問し感じたことは、寡占企業の強さです。これまで訪問してきた会社は競合企業が多くありましたが、カンメタエンジニアリングの競合企業は日本で1~2社だと仰っていて取引先も大手企業や、日本国内だけではなくイランや中国、韓国など国際的にも取り引きされていて、寡占企業の強さを再確認しました。取引先での要望には出来るだけ答え、その技術を学ぶために海外に渡り、学び、帰国し、日本で特許をとっていることは簡単にできるものではないと強く感じ、とても好印象でした。
他にも、カンメタエンジニアリングでは自社をより良くしていこうという強い気持ちが伝わりました。責任者(リーダー)は希望(挙手)制にし、若手社員にも活躍する機会が設けられていることや、福利厚生を見直し、育児休暇は一ヶ月間で、100%所得。新入社員にはモニタリングシートがあり、細かい研修があるというところからも社員のことをよく考えられている会社だなと感じました。また、「5S活動」に取り組んでおり、実際に工場内を案内していただいた際も、とても清潔感のある工場であると感じましたし、私たちが帰る際も、工場内を社員全員で掃除していて、努力されているなと感じました。
今回の訪問で私が強く感じたことは、やはり会社を変えていこうという気持ちが強くある企業は違うなということです。若手社員の方から話を伺った際も「会社を一緒に変えていこうという気持ちが出てくる」と仰っていて、その雰囲気も私たちはよく感じ取れたと感じます。そういう雰囲気のある会社は社員一人一人の顔色も違いますし、明るい気がしました。社長だけが頑張ろう、変えていこうとしている企業ではなく、社員一同でそれをしようとしている企業だと感じることができ、とても好印象でした。
【経済学部3年生 宇井 源一郎 さん】
今回訪問させて頂いた企業は、カンメタエンジニアリング株式会社であった。訪問先では、まず初めに主な業務内容や沿革について詳しく説明してくださった。説明は簡略化されており、これまでに訪問させて頂いた企業と比べても非常に理解しやすく感じられた。その後は、工場内の見学という流れになっており、説明を受けながら見て回ることができた。また、その過程で実際に使用している機械を持たせてくれるなど、非常に貴重な体験をすることができた。そして、見せて頂いたどれもが普段目にすることの無いものばかりで、常に関心を持ち続ける事ができた。
今回の企業訪問で私自身が最も関心を抱いたのは、経営者と社員による個人面談である。この取り組みは、社員の声に耳を傾ける事を目的として行われているものであり、実際にその効果は発揮されているようだ。このような取り組みは、これまでに訪問させて頂いた企業の中でも取り入れられていた事はあったが、決して多くはない。その為、カンメタエンジニアリングの自社に対する思いが、如何に強いものであるかを理解することが出来た。
また、最初の概要説明に含まれていた「3人のレンガ職人」という話も大変興味深いものであった。この話は、働く事に目的を持てるかどうか。そして、その目的により将来が変化してくるというものだ。私自身、アルバイト以外での働くという経験はないが、おそらく目的などは持たないだろうと考えていた。任された仕事を淡々とこなす事で充分だと考えていたからだ。しかし、この話を聞いてからは少し考え方が変化している。目的を持つ事で、より良い将来を迎えたいと感じたからだ。実際に働いてみないと分からない事ではあるが、現在はそのように考えられるようになったのだ。
これらの様に、今回の企業訪問では、自社に対する思いの強さがより良い職場環境を形成していくという事を知ることができた。そして、その為には何よりも社員への思いやりが大切であるのだと感じた。また、様々な話を聞かせて頂いたことで、自身の考え方にも変化が起こるなど、非常に有意義な時間であったと感じている。その為、今回の企業訪問で経験したことは、自身の就職活動の際に役立てていきたいと考えている。
【経済学部3年生 大田 真美 さん】
今回は、富田林市にあるカンメタエンジニアリング株式会社を訪問した。カンメタエンジニアリングは、溶射加工という、溶射素材を溶かしそれを表面に吹きつける加工を行っている。プラントなどの防食溶射以外にも、コロナ禍でマスクなどの衛生用品の消費が増えてきているため、衛生用品を生産している工場では、使用する機械に溶射加工を施すことで、製品が機械に粘着しなくなり、生産効率の上昇が見込まれるため、現在、溶射加工の需要は高まっている。
こういった技術を持った企業になったきっかけは、クライアントからの要望からだそうだ。独自施工方法を確立し、他社ならば諦めてしまうような高難度の加工もこなせるようになった。国内のみならず、海外でもカンメタエンジニアリングのような加工は難しいため、世界で幅広くこの技術が採用されている、グローバルニッチな企業となったのだ。
AIやロボットでも真似出来ない技術であるため、今後もカンメタエンジニアリングの技術は需要が高いものであり続けるだろう。普通なら諦めてしまうことでも、常識に捕らわれない考えを持ち、現在のような活躍をしているというのはとても素晴らしいことだと思った。
溶射加工は、まだあまり広く知れ渡っていない技術である。そのため、若手社員に溶射加工自体に興味を持っていた人や、知識があるのでこの仕事を始めることになった人はいなかった。知識も経験もゼロからスタートする人がほとんどだが、モニタリングシートという個人のレベルに合わせて目標や、今後どういう風に仕事を進めていくのかを記録したシートを活用し、人材育成を進め、毎月の面談を通じ、メンタル面のケアや今後どう働いていくのかを考えていく機会を作っているそうだ。専門的な技術や知識が必要だが、こういった人材育成の場を設けているのはとても重要な事だと思う。一人一人に合わせて、丁寧な育成を行っており、不安なく働ける会社だと思った。
カンメタエンジニアリングは、高い技術を持ち、多くの企業からその技術が採用されるまでの企業へと成長をしたが、それでもまだ課題を見つけ出し、解決するために社員一丸となってそれに取り組んでいる。いつまでも改善を止めず、向上心を持って仕事をしているんだなということが伝わった。諦めない気持ちや、常識に捕らわれない考え方を持ち、仕事に誇りを持って取り組む姿勢も強みだなと思った。会社についてだけではなく、物事への取り組み方や考え方についても学ぶことができたとても良い機会だった。
こういった技術を持った企業になったきっかけは、クライアントからの要望からだそうだ。独自施工方法を確立し、他社ならば諦めてしまうような高難度の加工もこなせるようになった。国内のみならず、海外でもカンメタエンジニアリングのような加工は難しいため、世界で幅広くこの技術が採用されている、グローバルニッチな企業となったのだ。
AIやロボットでも真似出来ない技術であるため、今後もカンメタエンジニアリングの技術は需要が高いものであり続けるだろう。普通なら諦めてしまうことでも、常識に捕らわれない考えを持ち、現在のような活躍をしているというのはとても素晴らしいことだと思った。
溶射加工は、まだあまり広く知れ渡っていない技術である。そのため、若手社員に溶射加工自体に興味を持っていた人や、知識があるのでこの仕事を始めることになった人はいなかった。知識も経験もゼロからスタートする人がほとんどだが、モニタリングシートという個人のレベルに合わせて目標や、今後どういう風に仕事を進めていくのかを記録したシートを活用し、人材育成を進め、毎月の面談を通じ、メンタル面のケアや今後どう働いていくのかを考えていく機会を作っているそうだ。専門的な技術や知識が必要だが、こういった人材育成の場を設けているのはとても重要な事だと思う。一人一人に合わせて、丁寧な育成を行っており、不安なく働ける会社だと思った。
カンメタエンジニアリングは、高い技術を持ち、多くの企業からその技術が採用されるまでの企業へと成長をしたが、それでもまだ課題を見つけ出し、解決するために社員一丸となってそれに取り組んでいる。いつまでも改善を止めず、向上心を持って仕事をしているんだなということが伝わった。諦めない気持ちや、常識に捕らわれない考え方を持ち、仕事に誇りを持って取り組む姿勢も強みだなと思った。会社についてだけではなく、物事への取り組み方や考え方についても学ぶことができたとても良い機会だった。