2022年6月13日(月)、経済学部「グローバル・ビジネス論a」(三木担当)は、タイガーモブ株式会社の創業メンバーで海外インターンシップ統括の古田佳苗様に、南アフリカ共和国からTeamsでご出席いただき「海外インターンシップの魅力について」というテーマでご講演をいただきました。

【古田佳苗 様 ご略歴】

 神戸大学発達科学部卒。大学時代から主にアジア新興国中心に学生を海外に送り出す、海外インターンシップ事業を運営。2015年6月に株式会社ジョブウェブの海外インターンシップサービス(AJITORA)事業にジョイン。2016年4月、菊地代表と共にタイガーモブ株式会社を創業。
 アジア・アフリカ・中東の海外インターンシッププログラムの企画〜運営までを担い、自身もバックパッカー営業を現地で実施。これまで累計1500名以上の学生〜若手社会人を海外インターンシップに送り出す。海外に挑戦する人が集まる方々のコミュニテイ創りに日々奮闘中。
以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付きの一部を紹介します。

岡野 千尋 さん (経営情報学部2年)

 今回の講義を聞いて私は今経済発展の成長率が大きく活気立っているアジアやアフリカなどにある発展途上国への興味をそそられ、視野が大きく広がったと感じました。
 私は以前から海外への移住や就職に興味があり、中でもヨーロッパに興味がありました。その理由はありきたりですが、古い歴史や先進的な街並みなどに惹かれたからでした。
 しかし今回の講義で「これから発展していくアジアなどでしか感じられない活気がある」とのお話を聞いた際に、私がヨーロッパなどに惹かれた魅力とは違ってもまた違う観点を知ることができたようで、とても興味深くとても惹きこまれる講義内容でした。
 また「タイガーモブ」の抱えるミッションの中で“次世代を担うリーダーの育成”というのもとても心に響きました。私が将来ありたいビジョンを想像するたびにこの次世代に順応し、独自の道を切り開く力の偉大さや難しさを考えることが多々あり、その理想像にたどり着いた姿が「タイガーモブ」のさすリーダーと重なったと感じたからです。
 講義中、何度も素敵なキャッチフレーズを投げかけてもらい、それが行動を移せずにいる自分の刺激になり、同じく海外移住を夢に見ている友達に話さずにはいられなくなりオンライン海外インターンや従来の渡航型共に調べて興味を広げることができました。
 高校二年の冬から訪れたコロナ野影響は私から出場を勝ち取った全国大会を奪い、六年間の集大成で会った演奏会を中止に追い込み、その音楽が全てであった私にとってコロナ禍というのは様々な夢を奪っていった間違いなく今の時点での人生において一番つらい時期でした。
 しかしもう過ぎた話であり、このコロナによってYouTubeに乗せた演奏動画から更に応援してくれる人ができたりなどして必ずしも悪いことばかりではないと思いました。タイガーモブもオンラインでの海外インターンなどより気軽に挑戦する場が増えたりとやはり「ピンチをチャンスに」というモチベーションはいかなる時も忘れてはならないなと再確認することができました。

安田 花音 さん (経済学部2年)

  • はじめに
     「井の中の蛙大海を知らず」小さな島国であるが故、近隣の密接国が無い日本はまさにこの言葉が似あう国だと思います。独自の文化を築き上げてきた国であり、国に対しての発展は積極的に行ってきた日本です。さらなる発展を求め、近年は他国を知る努力を行っています。しかし、知識だけでは得ることの出来ない気づきが体験によってもたらされることは大いにあり得る事象だと考えます。私は海外が好きです。海外の人が好きです。日本人にはない感覚を持ち、暮らしを自由に、のびのびと生きている姿は水平線に沈む前の太陽に反射する海のように、毎日の豊かさを感じ、輝いて見えます。私はそのような人々と触れ合いたいと思い、2020年3月、海外旅行の計画を立てて準備をしていました。しかし、その経験は実現することなく、今も延期され続けています。
     今回の古田さんのお話を聞いて、海外を仕事と言う側面から体験できることに気づきました。旅行や留学ではなく、短期インターンシップであれば、この井の中の国から大海を知ることが実現できるかもしれないと思いました。
     夢見た海外を、多方面から経験する手段を見つけた学生視点の論述を、本レポートでは行いたいと思います。

  • 好奇心と挑戦心
     私は挑戦することがとても好きです。新しい体験や知識を知るたびに好奇心が芽生え、心が躍り出します。私の周りではこのように好奇心にあふれた友人がたくさんいて、日々その情報を、SNSを駆使して発信しています。四万十市で一から住宅を建てている友達や、イギリスに留学して、日本との文化の違いを、インスタグラムを通じて発信してくれる友人もいます。そのような行動力のある友人が多い中で、私も海外に興味はありましたが、状況という側面で海外を一度断念していたので、海外に対して諦めの気持ちが芽生えてしまっていたのかもしれません。しかし、断念からもう2年の月日が経ちました。さらに、今回の授業で海外インターンシップというものがあると知り、海外への接し方は一概ではないことを知りました。古田さんもおっしゃっていましたが、「今日がこれからの人生で一番若い日」という言葉は、私も常に心においている言葉でした。世界情勢という未曽有の状況に、私の信念を曲げられるところでしたが、今回習った事柄で再び私の挑戦心に火が付きました。「これからの人生で一番若い日」に悔いなく様々な事柄に挑戦したいと思います。

  • おわり
     最後に古田さんおっしゃっていた「自分がどうなりたいか。」ですが、私は“私”を生きたいです。私の目から見た外国の方は、自分の意見を明確に持ち、それを心にとどめて終わるのではなく、発信しています。外見にと囚われることなく、自由な感性を持ち、自由な服装を身に着け、自由な生き方をしています。私はそれがとても羨ましいです。これからの私が、自分の過去や学歴に囚われず、その時の“私”をのびのびと過ごして生きることができているならば、なりたい私が実現できていると感じます。
  • 阿部 浩 さん (経済学部2年)

     自分自身、古田さんの話に共感できる部分が多くあって、参考になる話だった。海外インターンシップの魅力や実際に現地に行った古田さんが感じたことを共有していただき、説得力があった。
     私が話を聞いて心に残った言葉は、「ゴールはいつも枠の外」という言葉だ。これは古田さんが話してくださった「インドに行って、自分の知っている世界がとても小さなものに見えたということ」と繋がっている。自分の知っていることはこの世界のほんの一部にすぎず、知らない世界に答えを見つけに行くという姿勢を示しており、会社の理念になっているのだ。
     私も劇的ではないが少し自分の価値観が変化したことがある。それは高校生の時に台湾へ修学旅行をした際に起きた、私にとって台湾は初めての海外であったため、日本とは違う文化に触れ、驚きの連続であった。自分が育ち、暮らしてきた環境とは何もかもが違う場所に行くことができたのは、人生における重要な経験であることは間違いないと私は考える。
     そんな自分の価値観が一変するような環境に身を置き、仕事をするインターンシップはとても価値のあるものだ。新たな世界を知ることで、新たな可能性や自身のやりたいことなどを見つける「きっかけ」になる。私もできるなら、インターンシップに参加してみたいと思った。
     今回の話を聞いて、私はインターンシップにとても興味を持った。それほどに古田さんの話が心に残り、海外で働くことのメリットに気づいたのである。