2023年6月19日(月)、経済学部「グローバルビジネス論a」(三木担当)では、株式会社ジェイエイシーリクルートメント 大阪支社 海外進出支援室の加藤将司様をお招きし、「「海外で働く」とは?」というテーマでご講演をいただきました。
【加藤 将司 様 ご略歴】
上海師範大学卒業後、大手情報サービス会社を経て、一貫してベトナム人材の紹介や採用&育成に関わり、今年で 21 年目。2005 年にベトナムで求人媒体の立ち上げ、2008 年にベトナム人留学生紹介事業立ち上げなどを経て、2012 年 12月より、JAC Recruitment Vietnam の Managing Director、2018 年 5 月より現職

【ご講演の内容(大項目のみ)】
1. 日本に久しぶりに帰って来て感じること。
2. この20年間、日本以外で起こったこと。
3. 海外で働くとは?
4. 海外と日本で一番違うところとは?

 以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

国際コミュニケーション学部 4年 植村 佳也乃 さん

 私が今回の講義で最も印象に残ったことは『日本』という縛りを失くし、世界と向き合うことで、私が思っている以上に生き方が変わると言うことでした。
 具体的に言うと、なぜ勉強をするのか? という疑問に対して、今までは知識はあった方が良いからとくらいしか答えられなかったと思います。しかし、とてもわかりやすく、これだ! と納得できる言葉を聞くことができました。それは『多様な視点や価値観は心を楽にする』という言葉です。日本だけで生活していると、どうしても広い視野のつもりでも『日本特有の考え方』になり偏りが出てしまいます。しかし、世界の考え方やネイティブに近づくことで、常識というものを覆されるのではないかととても感じました。
 また、この経験をするために海外に行っても言葉が通じないと思いがちですが、英語話者の77パーセントが非ネイティブであることから、言語を盾に異文化から背を背けてはいけないと大きく感じさせられました。私も実際に英語がペラペラなわけではありませんが、バイト先に外国人の方が来た時、身振り、手振り、表情、そして気持ちで大体のことが伝わるという経験があります。どうせ伝わらないと背を向けず、伝われ、伝わって欲しい、お互いを理解したいと言う気持ち、向き合うことが一番大切なのだとこの講義で改めて感じさせられました。
 日本だけではない、戦い方・リングは一つではないということを胸に私も夢や目標に向かって頑張りたいと前向きになれました。

経済学部 4年 堀内 涼羽 さん

 今回の加藤様のご講演内容の中で、最も印象に残っているのは「挑戦し、失敗すること」という言葉です。
 今の私はまさに、挑戦する勇気を持てず、失敗する事を恐れています。海外に関しても、行ってみたい、知りたい、興味があるという気持ちはあるのに、その気持ちに対して、言葉が通じない知らない場所が怖いという気持ちがあり、行動に移すことが出来ないまま、気づけば時間ばかりが過ぎていました。「好奇心」という、この気持ちだけで、当時まだ得体の知れない場所であった中国に行ってみようと思い、実際行動に移した加藤様は本当に尊敬します。
 そんな私でも、今までの事を振り返ってみると、中学生の頃は「好奇心」で行動出来ていたなと思います。中学生の頃、私は吹奏楽部でした。吹奏楽部は毎日厳しい練習があり、先輩も怖いと噂されていましたが、私はそんな事は気にせず、この楽器を演奏してみたいという気持ちだけで入部しました。確かに、毎日厳しい練習があったし上下関係もキツかったけれど、部活内で仲間ができ、強い絆を築きました。先輩との上下関係で礼儀も身に付き、卒業する時、吹奏楽部に入ってよかったと思えました。あの厳しさを乗り越え3年間やりきったことは自信になっているし、吹奏楽部で得たこの経験は今も私を支えています。
 このように、今回のご講演では「好奇心」の大切さを思い出せました。海外に対しても、中学生の頃の気持ちを思い出し、挑戦してみようかなと思えた、素晴らしいご講演内容でした。