「三木ゼミ生が魅力ある就職先と考える大阪のものづくり中小企業」

 2023年11月1日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、大阪市西成区にある株式会社坂口製作所を訪問し、代表取締役社長の坂口清信さん他にお話をうかがいました。
 坂口製作所は昭和26年創業、鉄道車両、インフラ、エネルギー、製薬、食品など幅広い分野に、アルミニ ウム・ステンレス素材を加工した多様な製品を提供しています。タレットパンチプレスやプレスブレーキによる板金加工と溶接、組立までを一貫して行っています。平成29(2017)年には「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定されるなど、大阪を代表するものづくり企業です。
 経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。

経済学部2年生 木村 優耀さん

 今回、株式会社坂口製作所にフィールドワークを行いました。主にアルミ・ステンレスを加工して製作をしている企業です。
* 概 要 
 株式会社坂口製作所は大阪市西成区にある中小企業です。従業員数は本社では14人、和歌山県にある工場は70人の企業です。ここでは主に、アルミ・ステンレスを加工し顧客からの要望に応えて製品を作る企業です。技術面は非常に優れており、世界最高レベルのアルミ・ステンレス加工の技術を有しています。
* 感 想 
 私が今回フィールドワークを行って感じたことは、まずアルミ・ステンレスの加工のレベルが高いことです。世界最高レベルの技術力を持つと聞いて率直に優秀だと思いました。どんなものでも対応可能であり加工から製品検査まで自社で行っているのはこの会社の武器だと感じました。国内だけでなく国外にまで製品を送っているので高いレベルと信頼性がこの会社にはあると思いました。
 さらに、事業の将来も見据えているなと感じました。デザイナーと協同製作を行いキャンピングカーを開発したり、動物のデザインでフックなどの日用品をつくったりしていました。BtoBの事業だけでなく、BtoCの事業にも力を入れていました。またインフラ事業や食品など多くの業界に精通していてこれからまだまだ活躍していくと感じました。
 そしてとても仕事をしやすい環境だと感じました。社長の朗らかでとても真面目な人でした。会社内には外国人の方もいらっしゃいました。その方たちも仕事がしやすく人間関係も問題ないと仰っていました。会社内で親睦を深め合うためのイベントが年に何回も行われるようで人間関係の構築にはうってつけの会社だと感じました。会社内でサークル活動があり、とてもアットホームな会社でした。
 坂口製作所は、事業だけでなく会社の雰囲気も優れています。社員間の仲を深めるためにサークル活動を行うのは粋な考えだと感じました。このような企業に少し憧れを抱いていたので今回この会社に訪問したことをうれしく感じ、将来の入社に活かすと改めて強く感じました。
 

経済学部2年生 金城 寧々さん

1. はじめに
 今回、株式会社坂口製作所に訪問した。株式会社坂口製作所は、アルミとステンレスに特化した溶接を最も得意としている。また、最新鋭の板金加工設備、チャレンジ精神を会社の強みとしている。溶接アルミとステンレス加工の「なんでも屋」でどんなものにでも対応可能であるということも会社の特徴である。
2. 印象に残ったこと
 私が今回の企業訪問で印象に残ったことは、2つある。1つは株式会社坂口製作所の製品と技術力である。モルモットや犬のゲージ、本立て、医療関係で使用している点滴の保管するものなど私たちの身近なところに役立っていると知った。アルミやステンレス加工でもデザイン性を加え、動物の形をした製品もあった。子供から大人まで幅広く使用することができ、私自身も欲しいと感じた。また、製品を運搬しているトラックには絵が描かれており、街中で見かけると良いことがあると言われているということも知った。
 2つ目は和歌山県に工場があり、地方からは出勤している人や一人暮らしの人たちにも優しい独身寮が設備されたということである。その独身寮は以前、小学校であった建物を改装し、ある程度の家具も設置されている。私は現在実家暮らしであるため、1人で生活したことがない。しかし、周囲に1人暮らしの友人もいることからメリットもデメリットもあると知った。このことから寮であれば、1人で生活するより危険性も低く、家具などの費用も削減されるため、学生にも優しい環境づくりになっていると感じた。
3. 最後に
 この企業訪問から私は社員に優しい環境が設けられている方が人々も働きやすいと改めて感じた。また、外国籍の社員も雇っていることで日本と他国の働き方も知ることができるため、互いに影響力を与え合えると思った。私は将来海外で働くことや外国籍の人と共に働くことに興味があるので、色々な企業について今後知っていこうと改めて感じた。

経済学部2年生 長府 政貴さん

 11月1日に坂口製作所に訪問し、会社についての色々な話を聞かせてもらった。
* 会社概要
 株式会社坂口製作所は、工業用各種アルミ・ステンレス製品の製造、加工を行っている会社である。
 坂口製作所の売りは溶接技術である。特にアルミ溶接について言えば、和歌山工場は社団法人軽金属溶接協会より「軽金属溶接構造物製造工場M級」に認定されている。これは「品質管理及び安全衛生対策が適切に行われ、設計・工作についても充分信頼でき、検査についても適正な体制がとられている工場」に与えられる認定である。
 坂口製作所の和歌山工場ではレーザー加工機、サイクルローダー付NCタレットパンチプレス、プレスブレーキなど最新鋭の板金加工設備を完備している。また浸透検査などの検査技術の資格保有者も在籍しているため、1枚の板、1本の形材があれば、切断、抜き、曲げから溶接、組立、検査まで、全て和歌山工場で一貫対応できる。
 坂口製作所では日々、幅広い産業分野に大小さまざまな製品を提供している。例えば新幹線の部品や空港化学消防車用水槽、実験動物飼育ラック、食品・製薬工業用トレー、信号器具箱から、車椅子や選挙の投票箱など。中には他社で製造困難だったものもある。こういった製品をものにすることで、たくさんのノウハウを積み上げてきた。
* 感 想
 色々なことへの取り組みが多く、将来のことをよく考えられている会社だった。多くの取り組みの一つにBtoC向けの商品を開発するというものがあった。今まではBtoB向けの商品をメインで作っていたが、BtoC向けの商品を作ることで自社を多くの人にPRするというものだ。この話を聞いたとき、とてもいい取り組みだと感じた。
 業務に関係する資格取得にかかる費用は全額会社が負担してくれたり、定時内で練習させてくれたりなど、従業員が働きやすい環境づくりもしっかりとされている印象だった。
 社長さんの人柄もとてもよく、働きやすそうな会社だと感じた。
 

ご参考