2024年4月24日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は東大阪市にあるMOBIO(モビオ)を訪問しました。
 MOBIOは、大阪府がクリエイション・コア東大阪に開設した、府内全域の中小ものづくり企業のための「ものづくりの総合支援拠点」です。 平成22年4月に大阪府ものづくり支援課もここに移転し、まずます充実したものづくり企業の支援を実施しています。
 三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生としては7年連続の訪問であり、今後課題解決型ゼミとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」事業を推進していく上で必要となる、大阪の中小企業に関する基本情報を学ぶことができました。
 以下に、今回の校外学習における学生たちの「気づき」の一部を紹介します。

経済学部2年生 高野ちひろ さん

1.はじめに
 クリエイションコア東大阪とは、技術力の高いものづくり中小企業が集積している大阪東部地域において、中小ものづくり企業のイノベーションの促進を目的として整備された、ものづくりに関する総合的な支援施設です。
 この施設を訪れて、地域産業の発展に向けた様々な取り組みとものづくり企業独自の技術製品に触れる機会を得ました。以下では、訪問中に得た情報と自身の感想をもとに、ものづくり中小企業への支援活動や参加企業の革新的な技術製品について述べます。
2.ものづくり中小企業への支援取り組み
 大阪のものづくり中小企業は高い集積を誇り、事業者数と従業員数が全国2位です。
また、中小規模企業の製造品出荷額は9.6兆円で全体の56.2%を占めるなど、大阪はものづくり中小企業の街として栄えています。しかしながら、これらの企業は対外競争力の強化や操業環境の確保、外部環境の変化への対応など様々な課題に直面しています。
 そこで、大阪府は、ものづくり企業を支援するために、MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)を設置し、ビジネスマッチングや技術的な支援を行っています。さらに、クリエイションコア東大阪では、知的財産活動支援、産学連携相談・マッチング事業、ものづくり推進事業、DX推進サポートなど多方面から参加企業をサポートしています。また、MOBIO‐Caf?では、企業の改革・挑戦事例や海外展開支援など企業ニーズに即したテーマでものづくり企業のセミナーやワークショップが開催され、異業種や大手メーカーとの交流の場が提供されています。
3.参加企業の技術製品
 クリエイションコア東大阪北館1Fでは、ものづくり中小企業の最新技術・製品の展示場があり、国内最大級の200ブースが展示されています。緩まないナットやリサイクルできるトレーなど様々な最新技術・製品が展示されていました。その中でも特に、伸和鉄工所の高精度切削技術が印象に残った。伸和鉄工所のこの技術は、難しく高品質な製品を提供でき、大手の取引先から熱く信頼されるほどの評判を築いています。この技術で作ったアルミ総削り出しワイングラスは、ステンレス製のワイングラスと比較して非常に軽く、スタイリッシュな見た目でした。
4.まとめ
 クリエイションコア東大阪を訪れて、地域のものづくり中小企業の活力と技術力に感銘を受けました。特に、展示されていた高精度切削技術や環境に配慮した製品など、革新的な取り組みに触れることができました。
 大阪のものづくり中小企業は地域の活性化などに大きく貢献していますが、今後も地域や支援施設の協力を得ながら、対外競争力の強化や技術革新に取り組んでいくことが重要であると考えます。

経済学部2年生 瀧本 愛 さん

1.はじめに
 私は『MOBIO(ものづくりビジネスセンター)』に訪問した。ここで見学したことを以下に述べます。
2.会社の概要
 MOBIOは、技術力の高いものづくり企業が集積している大阪東部地域において、中小ものづくり企業のイノベーションの促進を目的として整備された、ものづくりに関する総合的な支援施設です。
3.見学内容
 私はMOBIO(ものづくりビジネスセンター)を詳細に見学させていただきました。
 最初に、2階(B to B)から見学を開始しました。B to Bとは、ある企業が他の企業に対して商品やサービスを提供することです。ここでは『株式会社若林精機工業』や『ハードロック工業株式会社』について紹介していただきました。株式会社若林精機工業はプラスチックの切削・成形・追加工の一貫性で高精度医療機器部品の製造を行う企業です。この企業は大阪府内のものづくり中小企業で「高度な技術力」「高品質・低コスト・短納期」など総合力が高く市場で高い評価を得ている優秀な企業を表彰した『匠企業』に選ばれています。ハードロック工業株式会社ではハードロックナットを製造しています。ハードロックナットは「ゆるみ止め効果が非常に高く半永久的に持続」「ねじの中間位置でも完全ロック」「繰り返し利用可能」「作業性は簡単良好」「メンテナンスフリーで経済メリット絶大」の5つを売りにしています。
 次に、1階(B to C)に移動しました。B to Cとは、企業がモノやサービスを一般消費者に提供することです。ここでは『株式会社秀英』や『株式会社河島製作所』について紹介していただきました。株式会社秀英は「ホッかる」というリサイクル紙容器を開発しました。それは、食器二層構造からなり使用後、汚れた内面フィルムと外側紙を分離分別して紙をリサイクルすることできるものです。昔、阪南大学で使用されていました。株式会社河島製作所はプラスチック製品がメインでカードケースやスマホケースを製造しています。
 最後に、自由に見学をしました。私が見学して最も興味を持った企業は「株式会社ベル玩菓」です。この企業は「デジタルが発達しても変わらないもの、それは子供たちの想像力と笑顔を作る」をコンセプトにおもちゃを製造しています。例えば、ピコピコハンマーや黒ひげ危機一髪などがあります。
4.まとめ
 MOBIOの訪問では、B to BとB to Cの企業を見学し、それぞれの特徴や製品に触れることができました。特に、株式会社若林精機工業でやハードロック工業株式会社などの高度な技術力や製品の優れた品質に感銘を受けました。また、リサイクル紙容器を開発した株式会社秀英の取り組みも興味深かったです。最後に子供たちの想像力と笑顔を大切にしている株式会社ベル玩菓の取り組みは、社会貢献にもつながる素晴らしい取り組みだと感じました。
 

ご参考