2024年5月15日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、東大阪市にある木田精工株式会社を訪問し、専務取締役の木田貴文さん他にお話をうかがいました。
木田精工株式会社は昭和52年創業、めっき加工装置の製造・販売とめっき処理加工、めっき加工で排出する薬液などをリサイクルする無排水装置の販売が主な事業です。特に環境にやさしい無排水めっき装置が好調で経営の柱の1つとなっています。平成26(2014)年には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
木田精工株式会社は昭和52年創業、めっき加工装置の製造・販売とめっき処理加工、めっき加工で排出する薬液などをリサイクルする無排水装置の販売が主な事業です。特に環境にやさしい無排水めっき装置が好調で経営の柱の1つとなっています。平成26(2014)年には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
経済学部2年生 日野 瑠士 さん
1.はじめに
木田精工株式会社は従業員約100名を抱える会社で、亜鉛メッキ装置など各種メッキ装置、ベーキング装置等の前・後処理関連の装置を使い、自動車、半導体関連を中心に累計1300台以上の出荷実績がある会社です。
2.良かった点・印象に残った点
木田精工を訪問して印象に残った点は3つあります。
1つ目は、社員の方たちの雰囲気がとてもよく、優しそうだったし、社員どうしが仲良さそうに喋っていたので、働くのが楽しそうな環境だと思いました。また、社長や専務とも仲が良く、相談もしやすいと仰っていたので、職場は人間関係を重視する私からしてとても働きやすい環境だと思いました。
2つ目は、社内がとても清潔だったのがすごいと思いました。私のイメージでは、工場でメッキなどの塗装をしているところは匂いがきつく、工場内も汚れているものだと思っていましたが、木田精工の工場内を見学した時は、床や壁が汚れていなくとても奇麗で匂いもしなかったので、普段からしっかり掃除をしているんだと驚きました。
3つ目は、技術力の高さです。各種表面処理装置はフルオーダー対応が可能で、全自動プログラム対応可能で、QRコード入力で生産管理ソフトなど幅広い要望にも対応できるそうです。その技術の高さから、第16回大阪モノづくり大賞銀賞受賞、大阪ものづくり優良企業賞2014・大阪府知的財産部門2014受賞しているそうです。それだけでなく、私が一番驚いた技術は、排水処理設備です。この装置はめっき装置から排出される有害物質を浄化する装置で、各種めっき装置に対応可能で排水処理装置が設置できない場所にも設置が可能になります。この技術を聞いたときに、環境にも配慮したとても良い企業でとてもすごいと思ったと同時に、もっとこの技術を売りにしたらいいのにと感じました。
3.まとめ
木田精工は高い技術力をもっており、排水処理装置を使い環境にも考慮している企業で、社員同士の仲もよく、上司との関係も良好で社内も清潔に保たれており、私が働きたいと思う環境が整えられていて、とても興味がわきました。
経済学部2年生 高田 侑那 さん
私達は今回(2024年5月15日)、木田精工株式会社に訪問しました。木田精工株式会社は、各種自動めっき装置製造販売・各種めっき処理・表面処理受託業務を事業としています。業務内容では自分のアイディアをだして日々違う作業ができ、1つ1つの機械が出来上がる達成感があるのでやりがいを感じながら仕事が出来るというメリットがあります。木田精工株式会社は1977年に創立され現在47年目になり、名古屋にも営業所があります。従業員数約100名、そのうち30名ほどが外国人(ベトナム人・インドネシア人)になっています。平均年齢は若く、1番若くて18歳、上で80歳になっており幅広い年齢層になっているので年齢に関係なく働きやすいと感じました。最近では女性社員が増えており、身だしなみも自由なので女性にとっても働きやすい環境になっています。木田精工株式会社は、ISO9001QJ0171を認証取得しており第16回東大阪モノづくり大賞 銀賞・大阪モノづくり優良企業賞2014・大阪府知的財産部門賞2014・など色々な場面で表彰されています。研修期間は半年ほど、そこから1ヶ月ごとに部署が変わり自分に合った職場を探す事が出来ます。その上で、月末に部署で作業した事を評価し定位置に就くという流れになっているので時間をかけて自分に合った部署を探す事が出来ます。休日は年間110日ある上で、有休は別に10~15日あります。この先休日は120日にする予定で、休みをしっかりとりながら働くことが出来る点はとても良いと思いました。
実際に企業訪問をしてみて、社員達の距離が近く仲が良いと感じました。実際にプライベートでサッカー・BBQ・飲みに行くなど先輩・後輩関係なく仲が良いです。会社のイベントでは、半年に1回ゴルフコンペと忘年会が開かれます。業務する際にも誰かと協力して作業する事が多いのでコミュニケーションをとる事ができ、よりいっそう距離が縮めやすいと感じました。工場には各重要な場所にカメラを設置しており、問題が発生すると機械から音が鳴るシステムになっています。
・1~6号キャリア・ ・アンロード部 ・ロード部 ・ベーキングコンベア
・空パレット搬入 ・空パレット搬出 ・後処理残品確認
などあらゆる場所に設置されているため状況を確認しながら安全に作業ができます。
他にも、お客様から注文された製品をモニター画面で映している生産管理システムがあります。モニターで映す事で状況を把握しながら効率よく仕事が出来る点が凄く良いと思いました。
私は、木田精工株式会社に訪問するまでメッキを使用しているため匂いがきついと思っていました。しかし、薬液はガスの吸引装置で吸っているため匂いもなく働きやすい環境だと思いました。社員間の人間関係も良く最近では女性社員が増えているため、女性にとっても働きやすいと感じました。
経済学部2年生 高野 ちひろ さん
1. はじめに
木田精工は1977年の創業以来、自動車、家電、半導体など多岐にわたる産業分野で表面処理技術をリードしてきました。特に、現在は電気めっき装置を国内で1300台もの納入実績を誇るという点は圧巻でした。
以下では、訪問を通じて感じたことや気づいたことを中心に、木田精工の魅力を述べていきます。
2. 木田精工の強みと技術・製品の特徴
木田精工の強みは、高度な技術力と製品の品質にあります。特に「ステンめっき」は世界初の技術であり、ニッケルや亜鉛を使用した合金めっきによって、ステンレスに代替する耐久性と外観を持つ製品を製作・提供しています。これは、単一の金属皮膜では実現できなかった特性を可能にした画期的な技術です。
また、木田精工は設計から製造、メンテナンスまでの一貫したサービスを提供しており、特定のニーズに応じたオーダーメイドの機械を開発しています。これにより、多様な顧客の要求に対応できる体制が整っています。
さらに、最新技術の開発と導入、半年間の研修制度により、新入社員でも迅速に技術を得て、即戦力として活躍できる点も魅力的です。
3. 社内環境と配慮
また、社員のメンタル面に対する配慮や働きやすい環境づくりも魅力的でした。若手社員も増えつつあり、平均年齢が39~40歳という中で、飲み会やスポーツ交流などたくさんの社内交流を通じて、明るく話しやすい社風であることに感心しました。
そして、社員を定時で帰れるように努力しており、鬱や五月病を防ぐため、社員のメンタル面に常に気を配っています。社員の働きやすさを重視している姿勢が感じられました。
4.まとめ
以上から、この訪問を通じて感じたのは、木田精工が単なるめっき装置製造販売企業に留まらず、顧客のニーズに寄り添いながら、技術革新を続ける総合的な企業であるという点です。そして、その取り組みが社員のやりがいや顧客からの信頼につながっていることが明確に感じられました。
一方で、若手社員の確保が課題として挙げられます。若手社員の増加は良いことだが、会社の魅力や良さが伝わりにくい状況があるように感じました。この課題を対処するためには、SNSを使った会社の魅力紹介や若手社員が会社の良さを体感できる機会を増やす必要があると考えます。
総じて、木田精工は技術力と製品の品質において高い水準を保ちつつ、社員の働きやすさやメンタル面にも配慮した良い企業を築いています。今後も新たな課題に果敢に取り組み、さらなる発展が期待される企業であると感じました。