• (乗り継ぎのクアラルンプール空港で)

  2024年8月31日(金)~9月5日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生(11期生)は、キャリアゼミ「バリ島への日本人観光客を増やそう」の一環として夏季海外研修(訪問地:インドネシア・バリ島)を実施しました。

【キャリアゼミ「バリ島への日本人観光客を増やそう」事業の目的及び解決すべき課題】

 コロナ禍が一段落し、海外旅行への制限がほとんどなくなった現在でも、バリ島を訪れる日本人観光客は非常に少ない。特に日本からの直行便がまだ成田からの1日1便にとどまっており、以前あった関空・中部・福岡などからの便は復便しておらず、オーストラリア人や韓国人と比べ日本人の少なさが際立っている。このため主に日本人観光客を主な客層としていた現地旅行会社は他の旅行会社に比べ業績の回復が遅れている。
 この活動では、なぜ日本人観光客が減ってしまったのかの原因を調査し、その上で日本人観光客を増やすための施策を提案し、自分たちでできる支援については実践する。
  • (バリ島ベノア地区のマリンスポーツ拠点にて)

全体スケジュール

2024年8月31日(金)
  <午前>  関空⇒クアラルンプール MH53便 0955発 1545着
  <夕方>  エリア指定自由行動
9月1日(土)
  <午前> クアラルンプール⇒デンパサール MH715便 0900発 1205着
  <午後> エリア指定自由行動
9月2日(日)
  <午前> ベノア地区でマリンスポーツ体験(希望者のみ)
  <夕方・夜>エリア指定自由行動
9月3日(月)
  <終日>  バリサファリ訪問・アトラスビーチクラブ訪問
9月4日(火)
  <午前>  エリア指定自由行動
  <午後> デンパサール⇒クアラルンプールMH850便 1625発 1935着
       クアラルンプール⇒関空 MH52便 2215発 0545(翌日)着
9月5日(水)
  <午前>  関空到着、解散式
  • (バリサファリにて)

 以下に、学生が実際に見たIRについての感想・気づきの一部を報告します。

学生の感想

瀧本 愛 さん(経済学部2年生)

1.はじめに
 私が、バリ島に訪れて感じたことを以下に述べます。
2.感じたこと、気づいたこと
 私がバリ島での滞在中に気づいたことは、バリ島の人々のフレンドリーさだ。街を歩いていると、すぐに地元の人々が話しかけてきて、その多くが日本語を使っていました。「こんにちは」や「ありがとう」など、簡単な日本語で話しかけられると、初めて訪れる観光客でも安心できると感じました。このことは、バリ島が日本人観光客に非常に友好的である証だと考えられます。 
 他にも印象に残っているのは、交通状況が日本と大きく異なる点です。まず、車同士の車間距離が非常に近いことに驚きました。道路は常に混雑しており、車やバイクが狭いスペースを走っていました。これは、バリ島の道路が狭いことや交通量が多いことが影響していると思いますが、運転手たちが車間距離を極端に詰めて走るのが普通の光景なんだと感じました。日本では考えられない距離感での運転は、初心者や観光客にとっては特に緊張します。さらに、バイクに3人乗りやヘルメットなしで乗っている人が頻繁に見かけました。私もGrabでバイクに乗せてもらってはじめは少し恐怖心がありましたが、次第に慣れてきて心地よかったです。バイクはバリ島の主要な交通手段で多くの人が日常的に利用していますが、ヘルメットをかぶらずに3人乗っている姿は安全面では大きなリスクがあると感じました。日本では厳しくルールが決められているがバリ島では規制が徹底されていない印象でした。
3.観光客を増やすには
 バリ島への日本人観光客を増やすためには、SNSを活用した魅力的な発信が重要だと考えます。まず、バリ島の美しいビーチや文化的な観光スポットだけでなく、地元の人々との交流やユニークな体験を強調するコンテンツを作成し、InstagramやTikTokなどのSNSで発信することが効果的だと考えます。例えば、バリ島のローカルなカフェや市場でのショッピング体験、伝統的なバリのダンスの紹介、地元の職人との交流など日本人観光客が興味を引けるような魅力的なシーンを紹介すると良いです。
 さらに、バリ島で利用できる便利な交通手段として「Grab」の便利さもアピールすると良いと考えます。Grabはアプリで簡単にタクシーやバイクを予約でき、低価格で利用できるので、特に初めてバリ島を訪れる観光客にとってGrabの存在は移動のストレスを軽減してくれると感じました。そのためSNSでGrabの使い方や便利さを紹介する動画や投稿を展開し、旅行の計画段階から安心感を提供することが、観光客増加につながると考えます。
4.まとめ
 私はバリ島を訪れて、現地民の友好的な態度と異なる交通事情に驚きました。
 SNSを通じた魅力的な情報発信やGrabの利用を推進することで、日本人観光客の増加が期待できると感じました。バリ島の住民のフレンドリーさもアピールするとより良くなると考えます。

森本 勇斗 さん(経済学部2年生)

 今回私たちは三木ゼミの海外研修でインドネシアのバリ島に行きました。バリ島はリゾート地としても観光地としてもとても有名だったのと私自身とても海外に興味があったためとても楽しみでした。現地に着いてみると日本にはない景色が広がっており、日本語ではない色々な言葉、日本人ではない人々が沢山いたのを見ていると本当に海外に来たんだと実感しました。車、バイク、徒歩などの移動中はテレビの中からでしか見たことのないお店や街の雰囲気を見るだけでとても楽しむことが出来ました。また自然がとても綺麗で現地の人はとてもフレンドリーな方で溢れていました。
 私がバリ島に来てみて感じたことが沢山ありました。一つ目は、食べ物がとても美味しかったことです。先生の方から事前にバリ島のご飯は美味しいとお聞きしておりとても期待していました。いざ食べてみると想像以上にどれもとても美味しく食べることが出来ました。
 二つ目は、現地の方たちのフレンドリーさと温かさをとても感じたことです。道端で歩いている時やご飯屋さんでご飯を食べているに笑顔で話しかけてくださった方や今回バリ島ガイドをしているユウさんとそのお仲間にガイドをしていただいたのですがその方たちがとてもフレンドリーで色々と面白い話をしてくださり、また私たちが行きたいところにも快く承諾してくださり楽しく面白い場所に沢山連れて行ってくださいました。そこでスパに連れて行ってくださることになりホテルからユウさんがいるところまでGrabで行き、そこからユウさんに連れて行ってもらった時の事でした。スパに到着しメニューも決めてお金を払おうとした時に財布が無くなっていました。その事をユウさんに伝えるとすぐ車の中に忘れていないか確認してくださりました。しかし私の財布はありませんでした。そこで思い返すと財布を最後に取り出したのがGrabであることを思い出しユウさんに伝えました。するとGrabでは乗車履歴から乗車した時間から移動した場所、運転手の顔や電話番号・メッセージもすることが出来るためユウさん、ユウさんのお友達である方に協力していただき無事私の財布の中身が何も取られずに帰ってきました。そこで本当にありがとうございましたと言うと普通のことをしただけだよとおっしゃいました。その瞬間お二人が神様のように見えました。今回バリ島では人の優しさに触れながら楽しく過ごすことが出来ました。
 バリ島に行く前の授業で、バリ島に前は日本人観光客が沢山いたが今は減っているとお聞きしました。実際に行ってみると数人日本人は見たもののとても少ないなと私自身も感じました。バリ島に行ってみて飛行機の経由がなく直行便の飛行機があると日本人観光客は増えると考えました。私たちはクアラルンプールを経由してバリ島に行きました。クアラルンプールを経由して良かったなと思う点としては少しマレーシアを味わえただけでした。しかしそれを望まない人からすると手続きなどに時間がかかったりするため直行便があると日本人観光客が増えると感じました。またSNSを通じて今回私たちの楽しかった、面白かった所を発信することでバリ島の魅力に気づいてもらうことが大事だと感じました。

高野 ちひろ さん(経済学部2年生)

 今回のバリ島研修を通じて、多くの新しい気付きがありました。その中でも特に印象に残った2つを以下に述べていきます。
 まず1つ目は、バリ島の多くの人々が日本語を理解しており、非常に親しみやすく、心地よい滞在が出来たことです。観光地では多くの現地スタッフが日本語でコミュニケーションを取ってくれるため、言葉の壁を感じることが少なく、観光をより楽しむことができました。また、バリ島の人々はフレンドリーで、観光客を歓迎する姿勢が強く感じられました。これは、日本から訪れる観光客にとって大きな魅力だと感じました。
 2つ目は、バリ島では体験型観光が非常に盛えていることが分かりました。例えば、スパやショッピング、ビーチでの様々なアクティビティ体験など豊富な体験型の観光が充実しており、観光の楽しみ方が多様化していることを実感しました。このような体験型観光の充実は、より深くその土地の文化を理解することができる機会を与えています。また、私はこの体験型観光を通じて、忘れられない思い出となったことから、このような観光形態は、日本人観光客にとっても非常に魅力的であり、リピーターを増やす一因になるのではないかと感じました。
 日本からの観光客を増やすためには、バリ島の魅力をより具体的に伝える必要があると考えます。体験型観光の充実や現地の人々との親しみやすさを前面に押し出したPRを行うことで、バリ島の魅力をアピールすることができると考えます。
 また、バリ島は比較的安価なリゾート地であるため、コストパフォーマンスの高さを強調することで、家族などの団体での旅行や若者にもアピールできるのではないかと感じました。
 さらに、現地での利用者が多いGrabの存在も観光者にとって移動手段や飲食店検索などにおいて、日本人観光客にも利用しやすい便利なツールで、観光を楽しめるというメリットがあるため、共にアピールする必要があると考えます。
ただし、日本人が求める「安心・安全・清潔」な環境が薄く感じたため、そのような環境を整えることも、観光地としての魅力をさらに高める要因となると考えます。
 以上のように、今回の研修を通じて、バリ島は日本人観光客にとって非常に魅力的な観光地であることが分かりました。
 今のデジタル時代、より多くの日本人にバリ島の魅力を伝えるためには、SNSや観光サイトを使った効果的なPRが必要だと感じました。体験型観光の豊富さや親しみやすい現地の人々などの魅力を具体的にエピソードや映像を使って伝えることが日本人観光客の増加に繋がると考えます。