2024年度海外インターンシップ ベトナムクラスの14名が、9月16日(月)にホーチミンから関西空港に無事帰国しました。
 日本では得難い様々な経験を積むことにより、一回り大きな人間となって帰国したと思います。今後、何回かに分けて参加学生の感想・気付きを紹介します。今回はその第1回となります。

【ベトナムクラスのスケジュール(基本パターン)】

■8月16日(金)  
関空→ホーチミン移動(ベトナム航空)
■8月17日(土)  
日本語を学ぶ学生との交流会、フーンライ(社会的に恵まれない若者たちに知識・能力を身に付け、将来仕事に就けるようにワーキング教育をするトレーニングレストラン)でのオリエンテーション
■8月18日(日)  
生活設営
■8月19日(月) 
午前:オリエンテーション
午後:派遣先企業にて研修開始(~9月13日(金)、4週間)
■9月15日(日)  
ホーチミン→関空(9/16(月)早朝着)

【国際コミュニケーション学部3年 河野穂乃花 さん】

 今回のインターンシップは私にとって初めてのインターンシップだったため、かなり緊張していましたが、とてもいい経験になりました。私が配属された会社は完全放置型の会社で「会社の利益になる事だったら何をやってもいい」というテーマの下、自分自身で目標を定め、目標達成ための手段を考えるという行動計画でした。
 そこで私は、自社サービスの問い合わせを一件獲得するという目標を定めました。この目標を達成するために、サービスについての調査、チラシを190枚作成、名刺を100枚作成、英文メールの雛形作成、展示会に参加し、チラシ配りと名刺交換、交換した名刺にメールを一斉送信という行動計画を立てました。目標設定の時点で、ほかのインターン生はすぐに目標が決まり、行動計画に取り掛かり始めている中、自分のやりたいことが多すぎて一つに絞り切れず迷走していた私は焦っていたため、社員の方々に自分の気持ちを相談すると「ゆっくりでいいよ。焦ると本当にやりたいことがわからなくなるから。いつでもサポートするからね」という優しいアドバイスをいただいたおかげで明確な目標を設定することができました。
 行動計画、目標の達成状況は自社サービスについての調査は創成者である社員の方が常に忙しく一回しかお話を伺うことができなかったため85%、名刺100枚作成は100%、チラシ190枚作成も100%でした。目標の達成状況はベトナム滞在時は問い合わせを一件も獲得できず0%という結果でしたが、帰国時に会社から連絡があり、あとから2件も問い合わせが来たため200%という達成状況に変化しました。この報告を聞いたときはとてもうれしく、自分が作成したチラシに興味を持ってもらい、展示会時にも印象を与えることができたということに達成感を感じました。
 目標設定時からインターンシップ終了時までの中で自分を高く評価できる点は、展示会参加時の積極性です。出展しているほぼすべての企業ブースに訪れて、自ら質問をしたり、話しかけたりしました。また、質問だけでなく自社サービスが企業にとってどのように役立つか明確に説明、提案もしました。自分でも驚くぐらいの積極性を発揮することができました。結果として、各企業のニーズを知ることができました。また、名刺交換の際にアピールすることで二日目の展示会参加時に認知してもらえました。一方で改善点は計画性です。チラシ作成に時間がかかり、チラシ印刷時にバックオフィスの方々に予算などを相談するタイミングが遅かったです。また、展示会後のメール一斉送信が思ったよりも複雑で時間がかかったので、あらかじめ社員の方に詳しく聞いておくべきだったと後悔しています。
 最後に全体を振り返っての総評は、インターンシップを始める前と終わる時とを比べて個人的に感じる自分が成長した点がいくつかあります。まず、コミュニケーション力です。前々から人とお話をすることは好きでしたが、社員の方々に相談、展示会に営業に行ったりするうちに、自分の考えていること、言いたいことをうまく伝えられる力がついたと実感しました。次に後回しにしない力です。これは当たり前のことですが、前までの私はスケジュールを立てることも苦手、立てたとしても全て後回しにしてしまう癖があったのですが、行動計画のほぼ全てを予定日までに終わらすことができました。また、締め切りに合わせた効果的な進捗管理ができるようになりました。さらにこのプロジェクトを通して、狭い範囲であるが、IT業界に関する知識を得ることができました。どのようにアプリを開発し、販売までのプロセスを知識として得ることができました。また、計画を立てた後にすぐに行動に移し、最後までやり切るぞという粘り強い実行力も向上しました。そして、何よりもセールス力です。展示会での営業は、出展している企業に売り込むため興味を持ってもらえないということが課題でしたが、興味を持ってもらおうとするコミュニケーション力、企業の方々のニーズを理解し、それに応じた適切なアプローチをすることができました。このように大成長することができた一か月でした。なによりも目標設定時から行動計画を通しての粘り強い努力をすることで結果はついてくると実感しました。これらの力をこれからの学生生活、社会人生活に活かしていこうと思います。

【経済学部 3年生 鈴木 翔太 さん】

<b>1.はじめに</b>
 私が、ベトナムインターンシップに参加した理由は、4つあります。まず1つ目は、同世代の方々と差をつけられるような経験を積みたいと考えたからです。ベトナムまで行き1か月働かせていただいた経験を積んだ同世代は、なかなかいないと感じ、確実にとても良い経験になると考えたからです。次に2つ目が、今以上に自分に自信が持てる経験や行動がしたいと考えたからです。あまり自分に自信がないのですが、海外で働かせていただいた経験や、その環境で動いた行動は、確実に自分の大きな自信になると考えました。そして3つ目が、コミュニケーション能力を向上させたいと考えたからです。海外に行き、働くためには、日本語が通じない中、たくさんのコミュニケーション能力を必要とすると考えました。最後に4つ目が、海外に興味があり、いろいろな海外での経験を積みたいと考えたからです。たくさんの観光地を訪れ、日本との違いを感じたいと考えました。
<b>2.ベトナムインターンシップで学んだこと感じたこと</b>
 私は、Vitalify AsiaというIT企業でインターンシップをさせていただきました。この企業での仕事内容は、企業から仕事を一切お願いされることはなく、会社のためになる活動を自分で考え、目標、KPIを立てこのインターンシップ期間に達成してほしいといわれました。私は、そこで自信があり今後も就職後もやってみたいと思っていた会社のインスタグラムを運営し、フォロワーを164人から300人まで増やすという目標に設定し行動しました。この目標は、日本人の4人に1人が利用しているインスタグラムを利用すれば、日本からの知名度や、採用者や、顧客増加につながり、会社のためになる行動だと考えました。
この目標を達成するために私は、Vitalify Asiaの働きやすさや、日本の企業と比べたメリットのアピールを行うことや、Vitalify Asia周辺のアクセス環境の紹介や、行いました。イベントを企画し会社で行い会社の雰囲気を良くしつつ、インスタグラムで発信しました。また、私は以前に個人のアカウントでSNSマーケティングをするために勉強していた経験があったのでそこで学んだ知識をたくさん利用しました。そして、たくさんの方々に聞き、協力してもらい、編集技術や、翻訳の仕方、企業のインスタグラムの運営方法、動画出演をしていただきました。しかし、これらの取り組みを行いながらも、残念ながら目標は達成することは、できませんでした。
しかし、このインターンシップで、たくさんのことを学び感じました。まず、自分から行動しないと何も仕事はもらえないという環境だったので、自主性や、積極性が身に付きました。また、パソコンへ苦手意識があった私が、動画や画像の編集能力の向上により苦手意識が無くなりました。そして、企業のインスタグラムを運営させていただくというなかなかできない経験をさせていただき、失敗はしてしまいしたが、たくさんの改善点が出てきたので、今後に役立つとても良い経験になりました。これらの学び感じた経験は、どれも今後の人生に役立つ大きな経験となりました。
<b>3.ベトナムでの生活で学んだこと感じたこと</b>
 ベトナムでの生活で学び感じたことは、まず、人の温かみをすごく感じました。ベトナムへ来る前の私のイメージは、治安が悪く無愛想なイメージを持っていたのですが、決して治安がいいとは言えないですが、言語が伝わりにくい中、一生懸命伝えようと努力してくださる方や、道に迷って困っていたらそれに気づいてお店を教えてくれた方や、フレンドリーに話しかけてくださる方や、たくさんの人の温かみを教えてくれる方々に出会えました。
 また、物価の安さと、Grabの使いやすさに感動しました。物価の安さでは、ベトナムの平均年収が約48万円ということもあり、ホテルの近所のお店で毎日7万ドン(約420円)の焼肉丼のようなものを食べることができ、ステーキ100gが4万千ドン(約250円)程で食べられるお店があり、洋服や、アクセサリーも日本の3分の1位の値段で購入できるのでとてもお金持ちになれた気分でお買い物が出来ました。
 次に、Grabですが、日本のタクシーと比べた時に、とても価格が低く、すぐ付近にいることが多いのでタクシーが来るのでとてもお手軽で使いやすいということが分かりました。ぜひ日本にも導入して欲しいです。
 そして、おしゃれなカフェやおしゃれな服屋さんもとても多いことにも感動しました。来る前のイメージとしておしゃれなカフェや服屋さんがないイメージがあったのでとても驚きと感動を感じました。カフェは、日本と比べてもベトナムの方がレベルも高く、価格も低く、美味しいお店が多く、服屋さんも日本と比べてとても価格が低く購入しやすく、少し尖ったファッショナブルな服が多いお店が多くありました。
<b>4.まとめ</b>
 今回のベトナムインターンシップでは、本当にたくさんの貴重な経験をさせていただきました。異文化の中で働くことで、自分から積極的に行動することの大切さ、難しさを学び、コミュニケーション能力も向上したと思います。目標は、残念ながら達成できませんでしたが、その挑戦を通じて得た気づきや反省点は、今後社会に出ても活かせるとても良い経験だと思っています。
 また、ベトナムでの生活では、人々の温かさや物価の違い、日本との違いをたくさん感じることができました。これらの経験は、自分の視野を広げる良い機会となり、異文化理解の大切さを改めて感じました。
 このインターンシップで学んだことや得た経験を、これからの学生生活や将来、活躍するために活かしていきたいと思います。ベトナムでの経験は、私にとって大きな一歩となり、これからの挑戦への自信につながりました。