「三木ゼミ生が魅力ある就職先と考える大阪のものづくり中小企業」
2024年11月6日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、東大阪市にある大阪石材工業株式会社を訪問し、代表取締役の伯井守さん、総務課係長の野金孝恵さん、他にお話をうかがいました。
大阪石材工業株式会社は1977年創業。石製品の加工・施工・販売を手がけ、モニュメントやインテリアなど建築石材も展開しています。米国の石材会社と技術提携し導入した立体彫刻の「ファントーニ彫刻」が大きな特徴で、これにより立体的な彫刻や特殊な模様も彫刻できます。平成25(2013)には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
大阪石材工業株式会社は1977年創業。石製品の加工・施工・販売を手がけ、モニュメントやインテリアなど建築石材も展開しています。米国の石材会社と技術提携し導入した立体彫刻の「ファントーニ彫刻」が大きな特徴で、これにより立体的な彫刻や特殊な模様も彫刻できます。平成25(2013)には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
経済学部2年生 上 悠希 さん
東大阪に本社を構える大阪石材工業さんを企業訪問させていただきました。
【会社概要】
昭和52年に設立され、従業員数91名、売上約9億1000万円を誇る企業であり、墓石の作製や設置、リフォームにとどまらず、記念碑などのモニュメントの作成を行う、石のスペシャリストとして自信を持っている会社です。メディア取材の経験も豊富で、東大阪を中心に、神戸から南大阪まで8社を展開しています。アメリカから技術を輸入し、立体彫刻技術を活用した創造を行っている点が特徴です。
【大阪石材工業の良さ】
大阪石材工業の企業理念には、「利他業」と「三方良し」があり、売り手と買い手だけでなく、社会全体の幸福を生み出そうとしています。また、目指すものとして5つのキーワードが掲げられており、その中でもアナログな部分を大切にしている点が印象的です。人とのつながりを重視するからこそ、触れ合いを大切にし、お客様一人一人に合わせたものを創り出しています。私自身も、将来両親のお墓を建てる際には、できるだけ両親の要望を叶えてあげたいと考えており、それが実現できるのが大阪石材工業の良さではないかと思いました。
一生のお付き合いとなるからこそ、毎年お歳暮を贈るなど、継続した関係を築けるよう配慮されていることも印象的です。大阪石材工業の他社に負けない点としては、情報力と対応力が挙げられ、大手企業や葬儀屋とのつながりを通じて情報収集に力を入れています。その成果として、会社創設から売上が右肩上がりに伸び続けているそうです。
また、大阪石材工業は環境に配慮した取り組みも行っており、企業理念である「三方良し」はSDGsの達成にもつながる内容となっています。石材業界の発展や職場環境の改善に取り組み、「持続可能な社会」の実現に貢献することを目標にしています。顧客からの信頼を得るだけでなく、業界内でも模範となる活動を行っており、環境問題が深刻化する現代社会において、こうした環境への配慮はますます重要になっていると感じます。
【感想】
大阪石材工業を訪問して感じたのは、社長の「情報の差がビジネスの差になる」という言葉が示すように、情報力の重要性と人とのつながりの大切さです。同じ顧客から何度も依頼が来る仕事ではないからこそ、一人一人に真摯に向き合い、他の人からの紹介につなげていく努力が必要です。人とのつながりが直接仕事に結びつく業界だからこそ、その重要性が強く伝わってきました。この考え方は今後の自分の人生にも通じるものがあると感じ、人とのつながりと情報力を大切にしていきたいと思います。
経済学部2年生 高野 ちひろ さん
1.はじめに
大阪石材工業株式会社は、創業から48年を迎え、墓石やモニュメントなどの石製品全般を手掛けており、東大阪市にある本社と加工場で墓石の製造も行っています。今回、大阪石材工業株式会社を訪問し、石製品の製造・販売に携わる企業としての深い理念やこだわり、そしてお客様への姿勢について学びました。
以下では、訪問中に得た情報と自身の感想を基に、大阪石材工業株式会社について述べます。
2.経営理念と会社が目指すもの
社長のお話から印象に残ったのは、「物心一如」という理念です。モノと心の両方を高めることにより、売り手も買い手も喜び、社会全体の豊かさに繋がるという信念が込められています。この会社は、単に商品を提供するだけでなく、お客様に寄り添い、納得と満足を大切にしていることが伝わってきました。
また、社長が「従来の石屋から新しい石屋を目指していく」という方針を掲げ、IT化とアナログの融合を図りながら業界を変えようとしている点も興味深く感じました。さらに、社長は、難しいことを単純化していくことを目指しており、お客様が自由に価格を選べるようにするなどの新たな改革にも驚き、その挑戦心に感心しました。
3.お客様に対する姿勢
墓石を立てる際には、お客様に寄り添い、共に墓石に対する思いや物語を共感し、ふさわしいものを提案する姿勢がとても印象的でした。また、お客様との関係を大切にし、年賀状や暑中見舞いを送るなど、取引後もお客様を大切にしている姿勢にも感銘を受けました。
これらの姿勢により、一度の取引が継続的な信頼関係へと繋がり、会社とお客様が互いに幸せに、豊かになる仕組みが生まれていると考えます。
4.まとめ
今回の企業訪問を通じて、大阪石材工業株式会社の人とのつながりを何よりも大切にする姿勢に感心しました。高い技術力を持ち、モノを売るだけでなく、お客様1人ひとりに寄り添い、共にものづくりに取り組む姿勢は、どの仕事に就いても大切にすべきことだと考えます。
経済学部2年生 小松 佑実香 さん
1.はじめに
今回の三木ゼミでは、大阪石材工業株式会社様を企業訪問させていただきました。大阪石材様は、墓石や石製品(記念碑・企業墓・石製モニュメント)の販売、加工、建築石材の設計、環境デザインの販売、設計、施工など、石材に関するさまざまな業務を行っている会社です。また、大阪石材様は、品質保証システムの国際規格であるISO9001と、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の認証を取得しています。
2.良かった・印象に残った点
今回、大阪石材様に企業訪問させていただき、お話を聞いて良かった点や印象に残った点が3つありました。
1つ目は、彫刻技術です。長い時間をかけて欧米で生まれた石の芸術である立体オリジナル彫刻「ファントーニ」を輸入し、この歴史と伝統に培われた技法を日本の暮らしや風土に溶け込む彫刻技術へと進化させています。これにより、自由で個性的な表現力とメッセージ性が生まれ、墓石に刻む家族の物語をより良く後世に伝えることができる技術力が印象に残りました。
2つ目は、会社の取り組みです。社内の行動指針として、お客様のためを思った商品や金額設定を考え、感謝される仕事づくりを最優先にしています。また、お客様と直接会ってお話をすることや、年賀状や暑中見舞いを毎年送るなど、お客様に寄り添った仕事も大切にされている点が良いと感じました。
3つ目は、取引先の多さです。京阪百貨店や大丸松坂屋百貨店、パナソニックなどの大手企業をはじめ、多くの取引先と取引しており、その数の多さが印象に残りました。
3.おわりに
今回の企業訪問を通して、大阪石材工業株式会社様は高い技術力を持ち、お客様に喜んでもらえるような会社づくりができている会社だということが分かりました。このような取り組みを通じて業績も右肩上がりであり、墓石業界で約24位という実績を誇っています。また、5~6年で一桁順位に入りたいという目標を持っており、今後さらに発展していくのではないかと思いました。