NECイノベーションワールド(関西)を訪問しました(経済学部三木ゼミ 2年生)

 2015年4月15日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、大阪ビジネスパークにあるNECイノベーションワールド関西を訪問しました。
 NECイノベーションワールドは、NECがめざす「人と地球にやさしい情報社会」における企業の姿を具体化し、紹介するショールームです。NECのビジョンを実現する様々なソリューションを体験することができ、顧客の課題を解決するイノベーションを共に考える場を目指しています。展示内容は、最新のテクノロジーでビジネススピードを向上させる新しいワークスタイルを紹介する「ワークスタイル・イノベーション」、お客様のビジネス拡大に貢献するソリューションを紹介する「ビジネス・イノベーション」、社会、暮らし、ビジネスを支えるNECの社会ソリューションを紹介する「インフラ・イノベーション」の3つのコーナーに分かれており、いずれも顧客や社会に対するNECの「お役立ち」が良く理解できる内容となっています。
 三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。
 以下に、今回の企業訪問における学生たちの「気づき」を紹介します。

身の回りの電子機器への関心が高まりました 2年生 松井大輔

 今回、私たちはNECイノベーション関西を訪問し、NECがどのような企業なのか、社会の中でどのような役割を果たしているのか、また、最先端の技術は一体どこまで進んでいるのか、などを説明や体験を通じ色々学ぶことができました。
 NECの高い技術を搭載された電子機器のなかで特に心に残り興味を持った電子機器についてまとめ考えてみました。
 興味を抱いた電子機器の一つにパベロというロボットがあります。このロボットは話しかけると受け答えをし、触れると動いてアクションするなど、さまざまな技術が織り込まれていました。私が特に驚いたのが、英語や中国語の簡単な受け答えができることで、この技術を用いることで、国と国の境、たとえば空港などで言語が通じない場合や電子案内機器としてとても役に立つのではないかと感じました。また、言語の認識や触れられたときの感覚を認識できる技術は、精密で高度な機器でないと出来ないと思われるため、NECの技術力の高さを実感できた体験でした。次に学校ICT推進ソリューションである電子黒板についての説明を聞きました、電子黒板を用いた授業を受けたことはありますが、今回説明をうけた電子黒板は私自身が知っている電子黒板と比べ、多様な技術が搭載され、黒板の進化に驚き興味を持ちました。それは単に文字を書くためのものではなく、生徒一人一人の端末と繋がっており、生徒全員の状況が把握出来る特殊な電子黒板でした。そのため、先生の負担が減り、また、プリントの配布が不要となり、地球資源にも優しい技術だと感じました。また、動画や写真などを用いることも可能となり、より授業が分かりやすくなることから、日本の学力アップと環境破壊への対策の両方を実現が可能になり、とてもメリットが大きいと感じたのでこれから普及してほしいと思いました。最後にもう一つ興味を持ったのが、生体認証の電子機器でした。NECの代表的な生体認証には指紋認証や顔認証があり、私は特に指紋認証に機器に興味を持ちました。静脈と指紋を同時に識別し、本人であるか判断できる機器であり、第三者による不正操作の危険性がないことがとても魅力的でした。実際に私のアルバイト先で出勤時間と退勤時間を正確に測るために似たような機器が使用されており、そんな高度な技術が搭載されているのだと分かり驚きました。第三者による不正操作の問題については、近年よく耳にするので、生体認証のような本人にしかないものをセキュリティに生かすことは素晴らしいアイデアであり、このような機器が民間のあらゆる場所や場面にもっと広がってほしいと思いました。
 今回の訪問でNECの技術の高さを知ったと共に、電子機器を扱う企業への関心が高まりました。また、私たちは様々な高い技術によって快適に生活できているのだなと分かり、私自身も将来人の役に立てるようなモノの製造もしくはサービスを提供したいと思いました。

身近な製品がこの会社で作られていることを知りました 2年生 阪上優里菜

 私たちは、今回NECイノベーションワールド関西を訪問しました。私たちにとって初めての校外学習ということで、とても楽しみな気持ちで訪問しました。
 説明いただいた内容の中で、特に印象に残ったものが3点ありました。1点目は、パぺロという小型ロボットです。これは、人が話すと答える・触ると胸にある感情センサーでどのような感情か分かる・中国語や英語が出来る・ダジャレや名言が言えるというものでした。その場に止まっているだけではなくダンスしたり動いたり出来ます。ですので、このパペロがもし将来世界に普及することになれば、様々な場面で活躍するのではないかと感じました。
 2点目はタブレットです。タブレットで授業をすると、通常授業やテストもプリントを配らなくて済むので環境とコストにも優しい事や、ロックをすぐにかけられるのでテストの時は時間を超えて回答する事も出来なくなります。また、課題などの発表時は動画を貼り付ける事が出来、紙で書くよりも分かりやすい説明が出来るというメリットがあります。今の小学校では、黒板ではなくタブレットで授業しているところがあるとうかがいとても驚いたと同時に、個人的な感想ですがゲーム感覚なのでいつも以上に、楽しくおもしろく受けられて授業が楽しみになるのではないかと感じました。私の周りには、おそらくタブレットを使っている学校がないのでぜひ普及して欲しいです。
 3点目は、顔や指の指紋と静脈で1人1人を識別する認証システムです。顔認証は、成田空港と羽田空港になりすまし防止に使用されている他、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの年間パスポートを持っている人がゲートを通過する際にも使われています。このシステムは、女性の場合でしたら化粧で顔が変わってしまっても、目と目の距離などで判別しているため全く問題ないとのことです。また、指認証では、指紋認証だけではなく静脈認証と組み合わせることにより安全性が高まり、さらに手が乾燥していたり怪我をしたりしていてもすぐに認証出来ます。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの顔認証システムにNECのシステムが使われていたと知り、次に行った時に、顔認証システムを意識して見てみようと思います。
 今回NECイノベーションワールドを訪問することができて、私が普通に触っていた身近な製品がこの会社で作られていることを初めて知りました。電子機器メーカーには今まであまり興味がなかったのですが、これを機に少し興味を持てたような気がします。

「こんなところにもNEC」 2年生 椎葉昌也

 今回三木先生のゼミに入り初めての企業訪問見学をしました。今までも学校の授業で何度か様々な企業に訪問はさせていただいた経験はあるのですが、学生という身分で汗水たらして働いていらっしゃる方々のお邪魔をしてしまうと思うと忍びない気持ちになります。
 雨が続いていた中ようやく晴れ晴れとした日に訪問見学させていただいたのですが見慣れない高いビル、とても厳しそうな入場システムを目にしてようやく「これから訪問させていただくのだ」と背筋を伸ばしました。
 私はNEC様がこれまでどのような取り組みをされてきたのかをこの訪問見学で初めて知ることができました。はじめにご紹介いただいたロボットインターフェイスPaPeRoは、愛らしい丸い形をしているのですが画像認識、音声認識、高いセンサー技術などを搭載しており感情表現がとても豊かでより愛らしく思えました。
 教育機関におけるシステムでは電子黒板を中心に生徒の手元にあるタブレット端末を使用することでスムーズに生徒が学習できるようになっていました。生徒が授業に集中できるよう細やかな機能もあり好感を持ちました。
 次にご紹介いただいた議事録作成効率化システムは、発言した内容をリアルタイムにテキスト化でき、学習機能により使用する度に発音を学ぶというものでした。私は経験が無いのであまりピンときませんでしたがこれにより議事録作成がスムーズになるらしいです。社会人となり議事録作成の苦労を知った時はぜひ利用してみたいです。
 スマートエネルギーソリューションは蓄電システム、EV・PHV充電インフラといったエネルギーに対するシステムでした。よりスムーズにエネルギーを活用できるよう考えてあるシステムで凄いなと思えました。
 生体認証システムは指紋ハイブリッド、NEOフェイスモニターといった映画などでしかみたことのない認証技術でした。既に成田空港他に導入しているらしいのではやく様々な場所へと導入していただけたら良いなと思いました。
 ここまで記したNEC様の製品の他にも高度な画像認証システム「GAZIRU」、タッチしなくてもカメラで指先を認識して簡単な動作で画面を操作できるフィンガーシステムなどをご紹介いただいたのですが、私が最も関心をもったのはセンサー画像認証ビッグデータです。顧客の性別・年齢の特定、一人ひとりの行動の追跡・分析によりキャンペーンの改善などができ、商品の名前・位置・数を把握することで在庫の管理がスムーズになるというものでした。これならマーケティング活動が潤い、より良い製品が今後生み出されていくのではないかと思いました。
 この訪問で私はNEC様の取り組みは社会全体へと向けられていて最先端のICTを活用したソリューションで持続性のある社会をつくろうとしていらっしゃるということが理解することができ、私もなにか将来性のある社会への貢献をしてみたいと思いました。

近未来で日常的に使われるだろうシステムを体験しました 2年生 山田恭歌

 今回、わたしたちはNEC Innovation World(関西)を訪問しました。
 ミーティングルームで本日の予定を聞いた後、実際に企業で使われている製品や開発中の製品を見学、体験させて頂きました。まず、パペロというロボットの説明を受けました。パペロは撫でると喜んだり、なんでも答えられるというわけではありませんが話しかけると答えてくれたり、少しであれば英語や中国語も話せるというコミュニケーションロボットでした。わたしたちも話しかけてみたところ、ただ話すだけではなく、モノマネなどもしてくれました。
 ワークスタイル・イノベーションゾーンでは近い将来、多くの学校で使用されると思われる生徒ひとりひとりのタブレットと先生のタブレットのデータを共有した授業方法や(もうすでに導入している学校もある)、議事録作成支援ソリューションという、従来、時間と手間のかかっていた議事録の書き起こしや確認作業を音声で記録し、自動でテキストに記録するとても画期的なシステムを拝見させていただきました。
 インフラ・イノベーションゾーンでは特に、生体認証に深く感動させられました。USJや成田・羽田空港(国内線で試験運用)などですでに導入されている「顔認証」、指紋と静脈を組み合わせることで指に汗をかいている時や、逆に乾燥している時など今までの指紋登録だけの認証ではうまく認証されないなどの弱点を克服した「指ハイブリッド認証」はとても素晴らしいと思いました。顔認証は人の虹彩や顔のパーツの位置や距離などで認証しているらしく、認証するにあたって化粧や体型の変化は問題ないそうです。このシステムが世界中に普及すれば、身分証明書はいらなくなるのではないか、と思いました。
 最後にビジネス・イノベーションゾーンでは、カメラに映った人の映像を分析し、性別や年齢層などを瞬時に推定するシステムが面白いと感じました。わたしたちも実際にカメラの前に立ってみましたが、性別はもちろん完璧に合っていましたし、年齢もほとんど誤差がなく驚きの連続でした。
 そして、この日わたしが一番、今すぐにでも普及してほしいと思ったのがビジネス・イノベーションゾーンにあった画像認識サービスの「GAZIRU」でした。これは写真を撮るだけで瞬時に同系のものが検索できるというシステムです。今まで検索したくても名前がわからず検索できずにいたものなどが、これを使うとすぐに似ているものを探し出すことができるのでさらに便利になるだろうと、今から楽しみです。
 今回、NEC Innovation World訪問を通して、実際にわたしたちがどういう生活を送るのかという未来のビジョンが見えました。世界はより効率的に、便利になっていきます。この変化において行かれることのないよう、常に好奇心をもって生きていこうと思います。