8月2日 前期合同演習会

 経済学部西洋ゼミでは、8月2日にハルカスキャンパスにて、専門演習1、2、3の学生が合同で前期の学習成果報告会を行いました。
 演習2と3では行動経済学と仕掛け学を勉強しています。行動経済学をつうじて人の行動や思考のクセから発生する身の回りの諸問題(例えばごみの散乱や混雑など)を把握し、こうした問題をだれもが不利を被ることなく、そして遊び心をもって解決する方法を仕掛け学から学びます。
 合同演習会の目的は、前期の学習成果として各グループが創造した仕掛けを発表することにあります。これに加えて、普段は学年ごとに行っている演習を一緒にすることで、内容理解はもちろん、発想法や表現技法を習得したり、異なる学年間の友好を深めたりすることにあります。先輩は後輩に良いお手本を見せなければならないし、後輩は先輩の技を学ぶ絶好の機会です。2年生は、3年生や4年生のプレゼンの評価役でしたが、仕掛け学とは何か、上級生のプレゼンテーションから、スライドのデザインや分かり易い説明方法やユーモアの挿入など、多くを学んだことと思います。
 学生たちからは「相席食堂(食堂座席の利用効率化の仕掛け)」、「学生ホイホイ(教室で前方の座席に着席させる仕掛け)」、「叡智な扉(お手洗いをきれいに利用するための仕掛け)」、「分別ごみ箱(ペットボトルを効率的に回収する仕掛け)」、「日々のご褒美(フードロスを削減する仕掛け)」など、3年生と4年生合計6チーム18点の仕掛けとプレゼンスライドが提出されました。各グループがトーナメント方式で、考えた仕掛けの良さをプレゼンし、それを全学年で評価するという形で優勝を決めました。
 後期はこの学習を礎として各学年、各グループで、身の回りのナッジや仕掛けに関する研究論文を作成していきます。
 午後からは池田市のカップヌードルミュージアムに訪問し、安藤百福とインスタントラーメンの歴史そして創造力やあきらめない気持ちを学びました。