公務員試験勉強合宿の実施

 経済学部ビジネス法パッケージには地方自治体事務職員や裁判所事務官など公務員を志望する学生も多く所属しており、担当教員は彼らをサポートするための取り組みを積極的に実施しています。その一環として今年度は、公務員試験の受験を控えた学生を対象とした勉強合宿を愛知県名古屋市で実施しました。
 合宿1日目は、どの公務員試験でも多数出題される数的推理と判断推理を勉強しました。数的推理や判断推理など数学的な能力が問われる科目は日々の積み重ねが特に必要です。そこで、教科書の問題をまず解法を見ずにテスト形式で解答し、その後に解法をチェックし、そして再び同じ問題を解答するという形で進めました。合計6時間に及ぶ長時間の勉強で学生も最後はヘトヘトでしたが、勉強終了後はみな充実した様子でした。
 2日目は、まず名古屋市政資料館を見学しました。名古屋市はご存知の通り、三大都市圏の一つである中京圏の中枢都市であり、中部地方の政治経済等の中心となっています。公務員試験を受けるうえでは、名古屋市のような大都市の行政の実情を学ぶことも有意義であることから、同市の公文書館である名古屋市政資料館を訪れました。市政資料館は旧名古屋下級審裁判所庁舎を再利用した施設で、施設内では行政関係の展示以外にも旧裁判所の法廷や留置所なども展示されており、学生たちも強い関心をもって見学していました。資料館見学後は、名古屋市の代表的な神社である熱田神宮へ参拝しました。熱田神宮は織田信長も桶狭間の合戦前に勝利祈願したことでも有名であり、学生たちも公務員試験に勝利(合格)するようにと祈願していました。
 経済学部ビジネス法パッケージでは今後も学生の公務員試験等の勉強をサポートすべく様々な取り組みを行っていく予定です。

以下、学生の感想を紹介します。

・今回は公務員試験直前の合宿ということもあり、今までで一番頑張る意識で勉強に励みました。勉強合宿はしんどくあまり良い気持ちはしませんでしたが、結果的には自分のためになり良い結果で終えることができました。名古屋市市政資料館では、名古屋市が元々使われていた裁判所、留置場など昔建てたものを無駄にせず有効活用していることが勉強になりました。機会があればまた立ち寄ってみたいです。

・今回の勉強合宿は名古屋市という、普段の環境と大きく違った場所での勉強や見学になりましたが、これから受ける試験等でも普段と異なる環境となる場合がありうるので、そのようなことも感じながら2日間を過ごしました。市政資料館は日本の建築というより洋風な外見でその時代の特徴が現れており、市政に関する時代の変化が感じられました。

・合宿では数的推理や判断推理の問題を数多く解き、分からないところは細かく丁寧に説明してもらい理解を深めることができました。名古屋市市政資料館は過去から未来へのまちづくりを考えるための貴重な資料となる公文書などが保存されているだけでなく、文化活動の場として専門学生の美術作品も数多く展示されており、大変参考になりました。