産学連携先:JA南さつま
日本の農業は、少子高齢化により離農が増加しており、それ以上に食糧問題への取組、食料自給率の低さが社会問題として問題定義されており、効率的かつ持続可能な農業経営を実現させることは日本の農業の再活性化を図るために必要です。
効率的かつ持続可能な農業経営には、ITやAIなど次世代の技術の活用も注目されています。ですがどれだけ良いものを作れても農産物そのものの価値を伝え、地域のブランドを高めないと持続的な購買意欲にはつながりません。そのため高付加価値戦略も重要となります。そこで注目されるのが農業の六次化です。これは、生産業、加工業、販売業を一度に担うことを意味しています。
鹿児島は美味しい農産物が多いにもかかわらず、全国的にその知名度が低いのが現状です。鹿児島でも農業の六次化に取り組まれている中で、阪南大学生にできることは何かを考えました。そして、鹿児島の農産品を大阪の人に広く知ってほしいと思い商品開発に取り組むことにしました。
今回は、JA南さつまに協力をしていただき、鹿児島の美味しさを大阪で広めることを目標に、石蔵熟成さつまいもとカツオ×カケルを使った商品の開発、販売に取り組みます。
日本の農業は、少子高齢化により離農が増加しており、それ以上に食糧問題への取組、食料自給率の低さが社会問題として問題定義されており、効率的かつ持続可能な農業経営を実現させることは日本の農業の再活性化を図るために必要です。
効率的かつ持続可能な農業経営には、ITやAIなど次世代の技術の活用も注目されています。ですがどれだけ良いものを作れても農産物そのものの価値を伝え、地域のブランドを高めないと持続的な購買意欲にはつながりません。そのため高付加価値戦略も重要となります。そこで注目されるのが農業の六次化です。これは、生産業、加工業、販売業を一度に担うことを意味しています。
鹿児島は美味しい農産物が多いにもかかわらず、全国的にその知名度が低いのが現状です。鹿児島でも農業の六次化に取り組まれている中で、阪南大学生にできることは何かを考えました。そして、鹿児島の農産品を大阪の人に広く知ってほしいと思い商品開発に取り組むことにしました。
今回は、JA南さつまに協力をしていただき、鹿児島の美味しさを大阪で広めることを目標に、石蔵熟成さつまいもとカツオ×カケルを使った商品の開発、販売に取り組みます。
(経済学部3年 藤野 颯太)
学生活動状況報告
経済学部3年 山下 圭吾
鹿児島県の食文化を学ぶ中で、「カツオ×カケル」を知りました。これはかつお節製造元【有限会社マルチョウ】が素材にこだわり、厳選されたかつお節をお出汁やトッピング、ふりかけとして食事を楽しみながらかつお節を感じられる逸品です。オリジナル・うま塩・ペッパーブレンド・うま一味・リッチコンソメ・香る柚子の全6種類の味があるこの商品から「カツオ×カケル」を鹿児島県外にも普及し鹿児島産のかつお節の良さを知ってもらうことを目的としました。
そこで、誰でも気軽に味わってもらえるためにポップコーンやフライドポテトに使用し、大学周辺の方々に食べていただき、この商品の存在を知ってもらうことで鹿児島県の食文化を知り興味を持ってもらおうと考えました。同時にどの味が一番美味しかったかの調査を実施しました。
最初に行ったセブンパーク天美での販売では、こちらの予想と違い、一味が子どもにも人気でした。この活動中には「こんなものがあるのを知らなかった」という声を何度か聞くことができ、ゼミでの活動を通して学んだことを人に伝えることができたと感じました。
その後も、セブンパーク天美や天美商店街のチャレンジショップ、阪南大学でのこどもよこちょう(大学のある地域の子どもたち向けのイベント)でカツオ×カケル×フライドポテトやカツオ×カケル×ポップコーンを販売しました。
定藤ゼミはカツオ×カケル×ポップコーンでしたが、味付けを間違うととても塩辛くなってしまうので、その点は注意が必要だとわかりました。カツオ×カケルの良さをいかし、「減塩」という健康をキーワードにした味付けの改良を行おうと思います。
中西ゼミではカツオ×カケル×フライドポテトの販売に取り組みました。販売回数を重ねていくと、一番人気の味は「オリジナル」でした。また、お客様から「カツオ×カケル自体も売ってほしい」というお声をいただいております。
2024年度は、そのほかに、カツオ×カケル×たこ焼きという、まさに鹿児島×大阪の味に取り組みます。
そこで、誰でも気軽に味わってもらえるためにポップコーンやフライドポテトに使用し、大学周辺の方々に食べていただき、この商品の存在を知ってもらうことで鹿児島県の食文化を知り興味を持ってもらおうと考えました。同時にどの味が一番美味しかったかの調査を実施しました。
最初に行ったセブンパーク天美での販売では、こちらの予想と違い、一味が子どもにも人気でした。この活動中には「こんなものがあるのを知らなかった」という声を何度か聞くことができ、ゼミでの活動を通して学んだことを人に伝えることができたと感じました。
その後も、セブンパーク天美や天美商店街のチャレンジショップ、阪南大学でのこどもよこちょう(大学のある地域の子どもたち向けのイベント)でカツオ×カケル×フライドポテトやカツオ×カケル×ポップコーンを販売しました。
定藤ゼミはカツオ×カケル×ポップコーンでしたが、味付けを間違うととても塩辛くなってしまうので、その点は注意が必要だとわかりました。カツオ×カケルの良さをいかし、「減塩」という健康をキーワードにした味付けの改良を行おうと思います。
中西ゼミではカツオ×カケル×フライドポテトの販売に取り組みました。販売回数を重ねていくと、一番人気の味は「オリジナル」でした。また、お客様から「カツオ×カケル自体も売ってほしい」というお声をいただいております。
2024年度は、そのほかに、カツオ×カケル×たこ焼きという、まさに鹿児島×大阪の味に取り組みます。
セブンパーク天美での販売
連携先コメント
JA南さつま 本所金融課
俵積田 貴仁 様
今回、定藤先生との出会いを通して、阪南大学の皆さんと共に鹿児島・枕崎の商品や食材を使った高付加価値戦略に取り組めたことは、私たちJAや生産者にとっても、これから来る未来を明確な狙いを持ってとらえていくのに大変有意義なことでした。
各産業分野のみに従事していると見えないことも多くなりがちですし、新たな取り組みを試みようと考える人は多いでしょうが、自分の分野以外の知識がなければなかなかに難しいと思います。
そこで今回の取り組みは、各分野に横串を通して新たな視点を持つ練習になったのではないでしょうか。
今後、社会に出られる皆さんには、今回の経験を活かして、農業を含めた日本の産業の活性化を図る新しい人材になっていただければと思います。貴重で興味深い経験をありがとうございました。
各産業分野のみに従事していると見えないことも多くなりがちですし、新たな取り組みを試みようと考える人は多いでしょうが、自分の分野以外の知識がなければなかなかに難しいと思います。
そこで今回の取り組みは、各分野に横串を通して新たな視点を持つ練習になったのではないでしょうか。
今後、社会に出られる皆さんには、今回の経験を活かして、農業を含めた日本の産業の活性化を図る新しい人材になっていただければと思います。貴重で興味深い経験をありがとうございました。
教員コメント
経済学部
定藤 博子 准教授
特産物の多い鹿児島の中でも、まさに鹿児島(薩摩)を代表するさつまいも、そして、生産量日本一の鰹節から作られる「カツオ×カケル」。南さつま、開聞岳を望む雄大で美しい景色の中で栽培され、石蔵で熟成されたさつまいもについて学ぶことで、学生は農産物の背景にあるその土地や文化、歴史を知ることができました。
一次産業の六次化や高付加価値化に注目が集まる中、真っ先にそれに取り組まれていた「カツオ×カケル」。この商品と協力させていただけたことは、大変幸運で、ありがたいことでした。南さつまのさつまいもと「カツオ×カケル」とコラボさせていただいたことで学生は真剣に商品開発と販売に取り組むことができました。このような経験や知識は今後の学修や進路選択にも良い影響となると思います。
ご協力いただきましたJA南さつまの俵積田様、かつお節製造元【有限会社マルチョウ】様に、深く感謝申し上げます。
一次産業の六次化や高付加価値化に注目が集まる中、真っ先にそれに取り組まれていた「カツオ×カケル」。この商品と協力させていただけたことは、大変幸運で、ありがたいことでした。南さつまのさつまいもと「カツオ×カケル」とコラボさせていただいたことで学生は真剣に商品開発と販売に取り組むことができました。このような経験や知識は今後の学修や進路選択にも良い影響となると思います。
ご協力いただきましたJA南さつまの俵積田様、かつお節製造元【有限会社マルチョウ】様に、深く感謝申し上げます。